【座右の銘】人間万事塞翁が馬

2020/06/10

座右の銘にんげんばんじさいおうがうま
人間万事塞翁が馬

【語源・由来】

昔の中国で北方の胡(こ)と国境を接する地方に住んでいた老人の馬が、胡に逃げてしまったときのこと、隣人が同情すると、老人は別に悲しむことはない、この次にはどんな幸福がやって来るか分からないといって失望しなかった。数カ月して、その馬は逆に胡の馬を数頭引き連れて共に帰ってきた。喜んだ隣人がはしゃいでいると、だがこの次にはどんな不幸が身に振りかかるかもしれないといって平然としている。

そのうち馬に乗ることが好きな老人の息子が、その馬から落ちて、足を折ってしまった。1年ののち、胡の侵略を受けて戦争が始まり、付近の青年は十中の八九は戦死したのだが、息子は足が悪いおかげで戦場に行かなくてすんだ。世の中のことは何が幸運となるか、分かるものではないという故事による。

人生の吉凶や禍福は変転きわまりないものであり、とても予想することはできないから、災いも悲しむにあたらず、幸福だといってもそれほど喜ぶことはないことをいう。

【教訓】

「人生において何かが起こった時、一見幸福でも後の災いに、一見災いでも後の幸福になることがある。人間の幸不幸は解らないものである」ということである。ある意味、こんなどんでん返しの連続はよくあることだとあらかじめ認識しておくことで、少しは冷静な判断力を維持することができるかもしれません。

自分は以前の職場(雑誌制作)が収益悪化で解散となり、転職を余儀なくされ現在は介護職についています。決して割のいい仕事ではないことはわかっていたものの「石の上にも三年」と念じながら、なんとか4年しのいできました。この経験は自分のプロフィールに必ずプラスになると信じて、次のステージへのステップアップを目指しているところです。

なので人生順風満帆の時には
「勝って兜の緒を締めよ」、また逆境の際には「禍を転じて福と為す」と自分で自分に言い聞かせるようにしています。
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