卑弥呼の早期退職日記【582】

2022/01/21


卑弥呼が
39年の
看護師生活を


早期退職して
設立した
シェアハウス
メゾンド卑弥呼は



卑弥呼の
目論見とは違い
高齢者の利用が多く


入居後
短期記憶障害が進み


すぐそこの公園に
散歩に出かけても
戻れなくなってしまったり


買っておいた
食品やパンなどを


食事した事を忘れて
全部食べてしまったり


昼夜関係なく
さっき電話で話したのも
忘れてしまうので


何度も
友人知人に
電話をかけまくり


卑弥呼とは
夕飯を提供していたので
リビングで一緒に
夕飯を食べていたのですが


食後のデザートを
食べる頃には


もう夕飯に何を食べたか
忘れているといった状態でした。


でも
若かりし頃の仕事の話や
彼女とのデートの話や


毎日同じ話なのですが
とっても愉快に
嬉しそうに話すので


楽しく聞かせて
もらっていました。


しかし
独居生活は無理と
判断され


ケアマネさんの勧めで
グループホームに
転居されました。


その方は
シェアハウスの
2つ手前の駅の近くに住む
お姉さんと
毎日何度も
電話で会話していて


シェアハウスに入居前は
長男夫婦と同居していて


与えられた
部屋から出ずに
引きこもっていて


電話しても
覇気がなかったけれど


シェアハウスに来てからは
大家さんの事を
卑弥呼さんがね・・・と
友達みたいに話して


弟に逢いに行くと
とても表情が豊かになってて
嬉しいんです。


いくつになっても
可愛い弟なんです。と


とても
喜んでくれていたので


グループホームに
入る事となって
とても残念でした。

 

ここまで読んでいただき
ありがとうございます。

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