おすすめ名著
2020/06/25
『レミング・シンドローム』
人類が向かっている方向をしめしている小説
人類が向かっている方向をしめしている小説
『レミング・シンドローム』 ~去勢者たちのメサイア~
謎めいた事件がおこる。その真相をさぐっていくうちに、実は人類全体が破滅へと向かう治療不能の死の病いに犯されていることがわかってくる…という小説です。フィクションなのですが、人類が抱えている実際の問題に重ねて見ると、実世界で起こりうるのでは? と恐怖を感じさせられるのです。
レミングという動物は、ある時大発生し、ものすごい数の集団になり移動を開始。
そして、海か川にとびこみ集団自殺すると、小学生の時に読んだ本に書いてありました。
それがレミング・シンドロームというそうです。
今、まさに人類は大発生して、みんなで同じ方向に向かって集団自殺をはかろうとしている。
人類は、レミングのように、本能的に自滅に向かっているのではないか? そう考えてしまう小説です。
人類の滅亡、そんなに先ではないように思えてしまいますが、それだけに、思い切って生きていきたいとは思うのです。
著者:野火晃(のびあきら) kindle unlimitedにて、電子書籍が読めます