失敗の責任をとるとは?

2021/04/11

日本は敗者復活できる文化なのか?

この記事を読んでくれてありがとうございます。

ファーストリテイリングの柳井氏の著書である『経営者になるためのノート』には,

失敗をすると、
責任を取って途中でやめると言い出したり、謝る人がいますが、
失敗の責任をとるというのはそういうことではありません。
失敗の責任をとるというのは、
「最後まで試行錯誤を尽くす」ということ、
そして、「これは失敗だというときは、その原因を徹底的に探究し、
学びを得る」ということ。
そして「それを次に生かして、結果を出すこと」
これが失敗の責任をとるということです。


という文があります。
失敗したときに、最後まで試行錯誤を尽くしたか?
失敗したときに、原因を徹底的に探究したか?
失敗したときに、それを次に活かしたか?

改めて自問自答したときに、
心の底からYesと答えられる人が果たしてどのくらいいるのか。
私自身、心の底からYesとは答えられない人間です。
この文を見て、私自身、そしてチームとして、
「失敗」に対する向き合い方を捉えなおします。

企業の中で、失敗した人がどのような扱いを受けるかで、
企業の風土も大きく異なるでしょう。

上述の柳井氏の考えが実行できている組織は、
きっと敗者復活で挑戦的な組織風土ができていて、
会社/組織/チームとして、変革にチャレンジしていく
風土なんだろうと推測します。

日本全体を見たときに、果たして敗者復活の風土はあるのだろうか?
国会を見ても、野党は何か与党の失敗を見つければ、
「責任を取って辞任しろ!!」といった方向に
議論を進めている印象を受けます。
企業が何か失敗をしても、マスコミは世間をあおり、
「謝罪しろ!!」「社長をクビにしろ!!」
といった方向に向かわせている印象を、私は受けてしまいます。
芸能人の失敗についても同様です。

「失敗の責任」というものを捉えなおし、
敗者復活できる組織風土を備えた企業が増えれば、
日本全体が敗者復活の風土になっていくかもしれません。

それってすごく難しいことだとは思いますが、
少なくとも、自分のチームは敗者復活できる風土にしていき、
少しずつでも、その範囲を広げていきたいものです。

 
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