ドミノ・ピザの閉店ラッシュから考える、私たちの食生活の変化
2024/08/28
最近、ドミノ・ピザの閉店が相次いでいるというニュースを目にしました。「閉店ドミノ」なんて言葉まで生まれているそうで、ちょっとびっくりしてしまいました。つい最近まで、あちこちに新しい店ができていたのに、なんだか急に状況が変わってしまったみたいです。
私自身、ピザが大好きで、特に忙しい日なんかはデリバリーを頼むことも多いんです。だから、このニュースを聞いて「ええっ、もしかして私の近所の店も閉まっちゃうの?」なんて心配になってしまいました。でも、よくよく考えてみると、この閉店ラッシュって私たちの食生活の変化を反映しているのかもしれないなと思い至ったんです。
そこで今回は、このドミノ・ピザの閉店問題について、私なりに考えてみたことをつづってみたいと思います。
コロナ禍での急拡大
まず、なぜこんなに急に閉店が増えたのか、その背景から見ていきましょう。
実は、ドミノ・ピザは2020年度以降の3年間で、なんと403店も新規出店していたそうです。これって本当にすごい数字だと思いません? 私が住んでいる地域でも、確かにこの数年でドミノ・ピザの店舗を見かけることが増えた気がします。
この急拡大の理由は、やはりコロナ禍でのデリバリー需要の高まりにあったようです。外食を控える人が増え、その分、家で食事をする機会が増えました。そんな中で、おいしい食事を家で楽しめるデリバリーサービスの需要が急増したんですね。
私自身も、コロナ禍の頃はよくデリバリーを利用していました。友達と会えない分、たまに贅沢してピザを頼んで、オンライン飲み会なんかをしていたのを思い出します。あの頃は本当に、デリバリーが私たちの生活の救世主のような存在でしたよね。
過剰な出店の代償
しかし、そんな特需も永遠には続きません。コロナ禍が落ち着いてくると、人々の生活も少しずつ以前の状態に戻っていきました。外食を楽しむ人も増え、デリバリーの需要も落ち着いてきたのです。
ドミノ・ピザの経営陣は、このデリバリー需要の高まりを見込んで、かなり思い切った出店戦略をとったようです。全国47都道府県に店舗を構えるまでになったのですから、本当にすごいことだと思います。
でも、よく考えてみると、こんなに急激に店舗を増やして大丈夫だったのかな?と疑問に思います。新しい店舗を出すには、場所を選び、スタッフを雇い、設備を整えるなど、膨大なコストがかかります。そのコストを回収するには、それなりの売り上げが必要になるはずです。
コロナ禍のような特殊な状況下では、その売り上げも見込めたのかもしれません。でも、状況が変われば、当然ながら売り上げも変わってきます。そう考えると、今回の閉店ラッシュは、ある意味で自然な流れだったのかもしれません。
地域の実情と店舗戦略
ここで、私の住んでいる地域のことを考えてみました。
私の町は、そんなに大きくない地方都市です。数年前までは、ピザのデリバリーといえば1、2軒の地元のお店しかありませんでした。それが、コロナ禍の頃からドミノ・ピザを含めて、大手チェーンの店舗がどんどん増えていったんです。
正直、最初はすごく便利になったなと思いました。選択肢が増えたし、大手チェーンならではのお得なキャンペーンなんかもあって、よく利用していました。
でも、今になって思うのは、この町にそんなにたくさんのピザ屋さんが必要だったのかな?ということです。確かに、コロナ禍で需要は増えました。でも、それは一時的なものだったはずです。今では、以前ほどデリバリーを頼むこともなくなりました。
そう考えると、今回の閉店の波は、各地域の実情に合わせた適正な店舗数に戻っていく過程なのかもしれません。でも、それは消費者にとっては、選択肢が減るということでもあります。特に、地方の小さな町では、せっかく便利になったのに、また不便になってしまうんじゃないかと心配です。
変化する食文化
この問題を考えていて、ふと気づいたのは、私たちの食文化そのものが大きく変わってきているということです。
昔は、ピザといえば特別な日の御馳走でした。友達を呼んでホームパーティーをするときとか、家族で映画を見る夜とか。そういう特別な機会に、みんなでわいわい言いながら食べるものだったんです。
でも、最近では、ピザはもっと日常的な食事の選択肢の一つになっています。1人暮らしの夜に、仕事で疲れて料理する気力がないときに。あるいは、急な来客があって慌てて何か用意しなきゃいけないときに。そんなふうに、気軽に頼めるものになりました。
この変化は、ピザだけでなく、私たちの食生活全般に言えることかもしれません。外食、中食、内食の境界線がどんどんあいまいになってきているんです。テイクアウトやデリバリーの選択肢が増えたことで、「家で食べる」ことの意味が変わってきた気がします。
これって、良いことなのか悪いことなのか、正直よくわかりません。便利になった分、家族や友人と一緒に料理を作って食べる機会は減ったかもしれません。でも、その分、忙しい現代人の生活を楽にしてくれているのも事実です。
私たちに求められる選択
さて、ここまで書いてきて、私たち消費者にも責任があるんじゃないかなと思うようになりました。
確かに、企業側の急激な拡大戦略に問題があったのかもしれません。でも、私たちだって、その便利さに甘えていたところがあったんじゃないでしょうか。「1枚買うと2枚無料!」なんていうキャンペーンに飛びついて、実際に必要以上に注文してしまったこともありました。
これからは、もう少し賢い消費者になる必要があるのかもしれません。本当に必要なときに、本当に必要な量だけ注文する。地元の小さなお店も大切にしながら、でも便利なチェーン店も適度に利用する。そんなバランスが大切になってくるんじゃないでしょうか。
また、この閉店ラッシュで仕事を失う人たちのことも忘れてはいけません。新しい店がどんどんできるときは、雇用が生まれて良いことだと思っていました。でも、閉店が相次げば、その分の雇用も失われてしまうんです。私たちの選択が、誰かの仕事や生活に直結しているんだということを、もっと意識する必要があるのかもしれません。
確かに、企業側の急激な拡大戦略に問題があったのかもしれません。でも、私たちだって、その便利さに甘えていたところがあったんじゃないでしょうか。「1枚買うと2枚無料!」なんていうキャンペーンに飛びついて、実際に必要以上に注文してしまったこともありました。
これからは、もう少し賢い消費者になる必要があるのかもしれません。本当に必要なときに、本当に必要な量だけ注文する。地元の小さなお店も大切にしながら、でも便利なチェーン店も適度に利用する。そんなバランスが大切になってくるんじゃないでしょうか。
また、この閉店ラッシュで仕事を失う人たちのことも忘れてはいけません。新しい店がどんどんできるときは、雇用が生まれて良いことだと思っていました。でも、閉店が相次げば、その分の雇用も失われてしまうんです。私たちの選択が、誰かの仕事や生活に直結しているんだということを、もっと意識する必要があるのかもしれません。
まとめ
今回、ドミノ・ピザの閉店ラッシュについて考えてみて、これは単にひとつの企業の問題ではなく、私たちの食生活や消費行動全体に関わる大きな問題なんだなと感じました。
便利さを追求するあまり、持続可能ではない状況を作ってしまったのかもしれません。でも、だからといって昔の不便な状態に戻ればいいというわけでもありません。
これからは、便利さと持続可能性のバランスを考えながら、賢い選択をしていく必要があるのでしょう。そして、その選択が誰かの仕事や生活に影響を与えるということを、常に意識していかなければならないと思います。
ピザ1枚の注文が、こんなにも深い問題につながっているなんて、考えてもみませんでした。でも、これからはもう少し考えながら、大切に食事を選んでいきたいと思います。みなさんはどう思いますか?