結局、投資は素人には難しい

2024/09/14

2024年、日経平均株価が4万円の大台に乗ったニュースは、多くの人の記憶に新しいのではないでしょうか。「あの時買っておけば」と後悔した方も少なくないでしょう。私自身、その瞬間を目の当たりにして、複雑な思いを抱きました。投資の世界に足を踏み入れて数年、様々な経験を積んできましたが、今でも「投資は難しい」という思いは拭えません。

今回は、素人投資家である私の経験と思索を交えながら、なぜ投資が難しいのか、そしてどのように向き合っていくべきなのかについて考えてみたいと思います。


投資への期待と現実のギャップ


投資を始めた頃、私は夢に燃えていました。株価チャートを眺めながら、右肩上がりの線を追いかける自分の資産を想像し、わくわくしたものです。しかし、実際に始めてみると、そう簡単には利益が出せないことに気づきました。

最初の頃は、ニュースや経済指標を必死に追いかけ、企業の決算報告書を読み込みました。でも、それらの情報を正しく解釈し、適切な投資判断につなげることは、想像以上に難しかったのです。時には、良いニュースが出ても株価が下がったり、悪いニュースなのに株価が上がったりと、市場の動きは私の理解を超えていました。

この経験から、投資には単純な因果関係だけでは説明できない複雑な要素が絡み合っていることを痛感しました。素人の私には、その複雑性を完全に理解し、適切に対応することは難しいのだと認識せざるを得ませんでした。


情報過多の時代における判断の難しさ


現代は情報があふれています。投資に関する情報も例外ではありません。ネット上には無数の投資情報サイトがあり、SNSでは投資の達人を自称する人々が次々と投資アドバイスを発信しています。

一見、これだけ情報があれば投資判断がしやすくなりそうですが、実際はその逆でした。情報が多すぎて、何が本当に重要なのかを見極めるのが難しくなっているのです。

ある専門家は「今が買い時だ」と言い、別の専門家は「今は様子見が賢明だ」と主張します。どちらの意見を信じるべきなのか。結局のところ、判断を下すのは私自身。しかし、その判断の根拠となる知識や経験が不足している状況では、正しい選択をすることは至難の業です。


短期的な利益と長期的な成長のジレンマ

投資を続けていく中で、常に悩まされたのが「短期的な利益を取るべきか、長期的な成長を待つべきか」というジレンマでした。

株価が上がったとき、「ここで売って利益確定すべきか、それともさらなる上昇を期待して持ち続けるべきか」。逆に下がったときは「損切りすべきか、それとも回復を信じて持ち続けるべきか」。こうした判断を迫られるたびに、私は頭を抱えました。

理論的には、長期投資が王道だと言われています。しかし、実際に自分のお金が動いている状況では、冷静な判断を下すのは難しいものです。短期的な変動に一喜一憂し、感情的な判断をしてしまうことも少なくありませんでした。


プロと素人の決定的な差


投資の世界には、プロと呼ばれる人々がいます。彼らは豊富な知識と経験、そして優れた分析力を持っています。しかし、私たち素人投資家との最も大きな違いは、「感情をコントロールする力」にあるのではないかと思います。

プロの投資家は、市場の変動に一喜一憂することなく、冷静に判断を下すことができます。彼らは長年の経験から、市場の動きを大局的に捉える力を身につけているのです。

一方、私たち素人は、どうしても目の前の変動に振り回されがちです。株価が少し上がっただけで喜び、少し下がっただけで落ち込む。そんな感情の揺れが、冷静な判断を妨げてしまうのです。

この「感情のコントロール」こそが、プロと素人を分ける最も大きな要因の一つだと私は考えています。そして、この能力を身につけることは、想像以上に難しいのです。


リスク管理の重要性と難しさ


投資において、リスク管理は極めて重要です。しかし、これもまた素人には難しい課題の一つです。

理論的には「リスクの分散が大切」「ポートフォリオのバランスを取るべき」といったことは理解できます。しかし、実際にどの程度のリスクを取るべきか、どのようにポートフォリオを組むべきかとなると、明確な答えを出すのは難しいのです。

私自身、何度か大きな損失を経験しました。その度に「もっと慎重にリスク管理をすべきだった」と反省しましたが、次の投資の際に適切なリスク管理ができたかというと、そうとは言い切れません。

リスクを取らなければ大きな利益は得られない。でも、リスクを取りすぎれば大きな損失を被る可能性がある。この難しいバランスを取ることは、経験豊富なプロでさえ常に挑戦し続けている課題なのです。


市場の予測不可能性との闘い


投資の世界で最も厄介なのは、市場の動きが本質的に予測不可能だということです。どんなに緻密な分析をしても、明日の株価を正確に予測することはできません。

2024年に日経平均が4万円をつけた時、多くの人が「こんなチャンスがあったのに」と後悔しました。しかし、そのタイミングで買えた人がどれだけいたでしょうか。おそらく、ごく一部の人だけでしょう。

なぜなら、その瞬間が「チャンス」だと確信を持って判断できる人は、ほとんどいないからです。当時は「もっと下がるのでは」「バブルなのでは」といった懸念の声も多かったはずです。

結局のところ、市場の動きを完璧に予測することは不可能です。この予測不可能性と向き合い続けることが、投資の最大の難しさであり、同時に魅力でもあるのかもしれません。


投資と向き合う姿勢


ここまで、投資の難しさについて様々な角度から考えてきました。では、私たち素人はどのように投資と向き合っていけばいいのでしょうか。

まず大切なのは、「投資は難しい」ということを素直に認めることです。プロでさえ常に挑戦し続けている世界なのですから、素人が簡単に成功できるはずがありません。

その上で、自分なりの投資哲学を持つことが重要だと私は考えています。「長期投資で着実に資産を増やす」「高配当株で安定した収入を得る」など、自分の価値観や人生設計に合った投資スタイルを見つけることが大切です。

同時に、継続的な学習も欠かせません。市場の動きや経済の仕組みについて、日々勉強を重ねていくことで、少しずつですが投資の理解は深まっていきます。

そして何より、自分の限界を知ることが重要です。「わからないことはわからない」と素直に認め、無理をしない投資を心がけることが、長期的には賢明な選択になるのではないでしょうか。




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まとめ


投資は確かに難しいものです。市場の予測不可能性、情報過多による判断の難しさ、感情のコントロール、リスク管理など、素人が克服すべき課題は山積みです。

しかし、だからこそ投資には魅力があるのかもしれません。完璧な答えがない中で、自分なりの答えを見つけていく。その過程自体が、ある意味で人生そのものを映し出しているようにも思えます。

私自身、これからも投資と向き合い続けていくつもりです。時には失敗し、時には成功する。その繰り返しの中で、少しずつ成長していければと思っています。

投資の世界は難しくて厄介ですが、同時にとてもエキサイティングでもあります。みなさんも、自分なりのペースで、投資との付き合い方を見つけていってはいかがでしょうか。