健康な食事を毎日考えるの、大変すぎません?

2025/07/03

健康な食事を毎日考えるの、大変すぎません? え? 私だけ? 嘘だと言ってよ。

朝起きて、寝ぼけ眼でまず思う。「今日の朝ごはん、何にしよう…」。
パン? ごはん? いや、タンパク質も摂らなきゃ。卵? ヨーグルト? ああ、でも野菜も…。
そんなことを考えているうちに時間は過ぎて、結局いつもと同じトーストをかじりながら、罪悪感だけをトッピングして家を飛び出す。

昼は昼で、会社の近くのランチはだいたい茶色いし。
「健康のため!」とか言って手作り弁当を持参してる同僚の女子力に、心の中で白目を剥く。
すごいよ、あなたは。本当にすごい。でもね、私には無理なんだ。前日の夜に、明日の弁当のおかずまで考える余裕なんて、ない。1ミリもない。

そしてやってくる、ラスボス、夕食。

仕事でクタクタ、人間関係でズタボロになった心と体を引きずってスーパーに寄る。
そこで始まる「健康」と「欲望」と「現実(財布の中身)」の三つ巴の戦い。
ああ、もう考えたくない! 今すぐポテトチップスを抱きしめて、コーラで流し込みたい!

でも、頭の片隅で誰かが囁くんだよね。
「ちゃんと食べなきゃ、ダメだよ」って。

うるさーーーい!

…と、まあ、こんな感じで毎日、脳内会議と自己嫌悪を繰り返している、そこのあなたへ。
大丈夫。仲間はここにいます。
これは、そんなあなたの心を少しでも軽くするための、お守りみたいな記事です。
完璧なレシピも、画期的な時短術も出てきません。
ただ、「わかる、わかるよ!」って、あなたの肩をぶんぶん揺さぶりたいだけ。

そんな、心の叫びです。

目次

  1. なぜ私たちは「健康な食事」という呪いにかかってしまうのか

  2. スーパーは戦場だ。カゴの中身は、私の罪悪感の塊。

  3. キラキラSNSごはんが、私を殴ってくる件について

  4. もう頑張らない!「これでいいや教」へようこそ

  5. 結論:健康って、たぶん心の平穏のことなんだと思う


1. なぜ私たちは「健康な食事」という呪いにかかってしまうのか

そもそもですよ。
なんでこんなに「健康的な食事」に縛られなきゃいけないんでしょうね?

テレビをつければ健康番組。雑誌をめくれば特集記事。ネットを開けば「これを食べろ」「あれは食べるな」の大合唱。
まるで、健康的な食事をしていない人間は、社会人失格、いや、人間失格みたいな空気感。
怖すぎる。

「一汁三菜」って言葉、あるじゃないですか。
考えた人、誰ですかね? ちょっと話がしたい。
いや、素晴らしい文化ですよ、わかってます。バランスが取れてて、理想的。
でも、それは毎日時間に追われず、丁寧に暮らしを営める人の話であって…!

こっちは仕事のメールに返信しながら、子どもの宿題を見て、たまった洗濯物を横目に見て見ぬふりして、やっとキッチンに立ってるんですよ。
そこから、主食、主菜、副菜、汁物…?
冗談でしょ?
聖母マリアじゃないんだから、そんなこと毎日できるわけないじゃん!

昔、一度だけ奮起したことがあるんです。
「私も丁寧な暮らし、してみようかな…」なんて、魔が差したんですね。
土曜の朝に早起きして、常備菜ってやつを作ってみたんです。きんぴらごぼう、ひじきの煮物、ほうれん草のおひたし。
キッチンは戦場のようになり、半日潰れました。
出来上がったのは、小さなタッパー数個分の、地味な色の惣菜たち。

「これで平日が楽になる…!」

そう信じてました。
月曜、火曜はよかった。お弁当に詰めたり、夕飯に一品足したりして、「私、えらい!」って自己肯定感も爆上がり。
でも、水曜日あたりから、もう飽きる。
木曜日には、冷蔵庫の奥で見るのも嫌になる。
金曜日、気づいたらちょっと傷んでて、泣く泣く捨てることに…。

あの時の虚しさ、わかります?
時間と労力と食材を無駄にした、あの絶望感。
もう二度とやるもんか、と心に誓いました。

結局、私たちを苦しめているのって、「こうあるべき」っていう強すぎる理想像なんですよね。
誰かが作った完璧なモデルに、自分を当てはめようとするからしんどい。
でも、あなたの生活は、あなたのもの。
テレビの中の女優さんとも、SNSのキラキラ主婦とも、違うんです。
当たり前だよね。

だからまず、その呪いを解くことから始めませんか?
「毎日完璧な食事なんて、そもそも無理ゲーである」と。
声に出して言ってみましょう。せーのっ。
「無理ゲー!」

うん、ちょっとスッキリした。たぶん。

2. スーパーは戦場だ。カゴの中身は、私の罪悪感の塊。

仕事帰りのスーパーほど、精神を削られる場所はない。
あの独特の、ちょっと寒い空気。延々と流れる陽気なBGM。
それが逆に、私の疲労感を際立たせるんですよ。

まず野菜コーナーで、意識の高い自分を演じます。
「うんうん、緑黄色野菜は大事よね」とか言いながら、ほうれん草をカゴに入れる。
トマトも彩りにいいわね、なんて。
この時点では、まだ心は穏やか。むしろ「今日の私、イケてる」くらいに思ってる。

でも、その足でお肉・お魚コーナーへ向かうあたりから、雲行きが怪しくなる。
「国産のお肉は高いな…」「あ、こっちの外国産、半額だ…」
「お刺身食べたいけど、これだけじゃお腹いっぱいにならないし…」
「ああ、もう考えるの面倒くさい!ひき肉でいいや!ひき肉なら何にでもなるし!」

思考がだんだん、雑になっていくのがわかります。

そして、最大の魔境、惣菜コーナーと冷凍食品コーナーが待ち構えている。
キラキラと輝く唐揚げ、コロッケ、天ぷら…。
「チンするだけ」で完成する、魅惑の冷凍パスタやチャーハン…。

カゴの中のほうれん草が、私に問いかけてくる気がするんです。
「私を買った時のあの志は、どこへ行ったのですか?」と。
ごめん、ほうれん草。
今日の私には、君を美味しく調理してあげる気力は残っていないんだ。

結局、カゴの中はこうなります。
・罪悪感を打ち消すための、申し訳程度の野菜(サラダとか)
・調理が楽そうな、特売の肉か魚
・豆腐(なんかヘルシーな気がするから)
・そして、誘惑に負けてこっそり入れた、割引シールが貼られたカツ丼とか、菓子パン。

レジに並びながら、前の人のカゴをチラ見して、また勝手に落ち込む。
「うわ、あの人、ちゃんと野菜いっぱい買ってる…偉い…」
「それに比べて私のカゴ、茶色いな…」

もうね、買い物に行くだけでHPがゼロですよ。
家に帰る頃には、もう何かを作る気力なんて残っちゃいない。
で、結局、買ってきたカツ丼を食べる、と。
じゃあ、ほうれん草、なんで買ったの?
…明日使うから。うん、たぶん。

この無限ループ、いつまで続くんでしょうかねえ。え?

3. キラキラSNSごはんが、私を殴ってくる件について

メンタルが弱っている時に、インスタグラムを開いてはいけない。
これは、現代を生きる我々の鉄則です。

わかっているのに、見ちゃうんですよね。
そして、見事に打ちのめされる。

#おうちごはん #丁寧な暮らし #ヘルシーメニュー

ああ、もう、そのハッシュタグやめて!
画面に並ぶのは、カフェもびっくりのワンプレートランチ。
彩り豊かで、栄養バランスも完璧そうで、何より、器がオシャレ。
木のお皿とか、豆皿とか、可愛いカトラリーとか。

うちの食卓、見てほしい。
ニトリで買った白い皿(一部欠けてる)に、茶色い炒め物がドン!ですからね。
ランチョンマット?そんな文明、我が家には伝来しておりません。

あのキラキラごはんをアップしている人たちって、一体何者なんですか?
本当に毎日あんなもの食べてるの?
そのパプリカのマリネ、いつ作ったの?
その謎の葉っぱ(ディルとか、そういうやつ)は、どこで買ってるの?
そして、その写真を撮るために、一体どれだけの時間をかけてるの?

料理して、盛り付けて、自然光が入るベストポジションを探して、何枚も写真を撮って、加工して、ハッシュタグ考えて…。

食べる頃には、冷めてるんじゃない?

なんて、ひがみ根性丸出しで悪態をつきながらも、心のどこかで憧れてる自分もいるから、タチが悪い。
一回だけ、真似してみようと思ったことがあるんですよ。
アボカドとサーモンのポキ丼。なんかオシャレじゃないですか。
わざわざアボカドを買ってきて、いい感じの熟れ具合になるのを待って(これがまず難しい)、いざ作ろうとしたら、なんか黒くなってるし。
結局、ぐちゃぐちゃに混ぜて、醤油をかけて、わさびで食べました。
見た目は最悪だったけど、味はまあまあ美味かった。
でも、写真は撮れなかった。インスタにはあげられない、そんな見た目だった。

SNSは、他人の「一番いいところ」だけを切り取った、ファンタジーの世界。
頭ではわかってる。
でも、自分の現実(茶色いごはん)と比べて、勝手に落ち込んじゃう。
あのキラキラが、無言の圧力で「あなたもこうあるべき」って言ってくる気がして。

もう見るのやめようかな。
いや、でも、猫の動画も見たいしな…。
悩ましい問題です、はい。

4. もう頑張らない!「これでいいや教」へようこそ

さんざん愚痴ってきましたが、じゃあどうすればいいんだ、って話ですよね。
私がたどり着いた結論は、もう、頑張らないことです。

完璧を目指すから、しんどくなる。
100点満点の食事じゃなくて、30点でもいい。いや、赤点じゃなければ、もう花丸!
そんな、「これでいいや教」の教えを、いくつかご紹介させてください。

  1. 週に一度の「思考停止デー」を設ける
    曜日を決めて、その日はもう、食事について一切考えない日を作るんです。
    カップラーメンでもいい。コンビニ弁当でもいい。ポテチとアイスが夕飯でもいい。
    何を食べてもOK。そして、絶対に罪悪感を持たない。
    「今日はそういう日だから」で、すべてを許す。
    これ、めちゃくちゃ心が楽になりますよ。ガス抜きって、大事。

  2. 「とりあえず一品、野菜があればOK」ルール
    一汁三菜なんて、遥か彼方の夢。
    でも、何か一品、野菜があれば、それで今日のミッションはコンプリート!ってことにするんです。
    コンビニの千切りキャベツにドレッシングをかける。これだけで立派なサラダ。
    お味噌汁に、乾燥わかめと冷凍の刻みネギを入れる。立派な汁物。
    ミニトマトをヘタ取って、そのまま食べる。ビタミン摂取完了!
    ハードルを地面スレスレまで下げるんです。これなら、できそうでしょ?

  3. 冷凍庫と友達、いや、親友になる
    日本の冷凍食品技術、なめてもらっちゃ困りますよ。
    冷凍のブロッコリー、ほうれん草、揚げなす、里芋…。カット済みだし、下茹で済みだし、神か?
    冷凍の焼き魚は、レンジでチンするだけで、立派な主菜。
    冷凍うどんは、常にストック。困った時の救世主。
    これらを「手抜き」じゃなくて、「賢い選択」と呼ぶことにしましょう。
    だって、忙しい私たちのために、企業が頑張って開発してくれた商品なんだから。
    ありがたく、使わせていただきましょうよ。

  4. 最終兵器「うまいタレ」に頼る
    料理の味付けが面倒?わかります。
    醤油、みりん、酒、砂糖…配合を考えるだけで頭が痛くなる。
    だから、もう、美味しいタレに全部お任せするんです。
    ちょっといいポン酢、ごまドレッシング、焼肉のタレ、すき焼きのタレ、めんつゆ…。
    焼いた肉にかければ、だいたい美味い。
    茹でた野菜にかければ、だいたい美味い。
    豆腐にかければ、もう一品完成。
    味付けは、プロに任せる。これ、最高の時短術であり、精神安定術です。

どうです?
これなら、なんとか毎日生きていけそうな気がしませんか?
頑張るのをやめて、「ま、いっか」を増やす。
それが、「これでいいや教」の神髄なのです。

5. 結論:健康って、たぶん心の平穏のことなんだと思う

ここまで、いかに健康的な食事を考えるのが大変か、そして、いかに頑張らないで乗り切るか、という話をしてきました。

で、思うんです。
そもそも、「健康」って何なんでしょうね?

体にいいものを食べて、病気にならないこと?
もちろん、それも大事。めちゃくちゃ大事。
でも、そのために毎日ストレスを感じて、イライラして、自分を責めて…。
それって、果たして「健康的」なんだろうか?

心がギスギスしてたら、いくら体にいいスーパーフードを食べたって、意味ないんじゃないかな。
むしろ、大好きなジャンクフードを、心の底から「うめえええ!」って笑いながら食べる方が、よっぽど体にいい時だってあるんじゃないか、って。
(※毎日じゃないですよ、たまに、ね?)

完璧な食事を目指すのをやめてみる。
誰かと比べるのをやめてみる。

昨日の自分より、ちょっとだけ野菜が多かったら、自分を褒める。
惣菜に頼ったけど、ちゃんとお皿に移して食べたなら、もう満点。
カップ麺だったけど、お湯を沸かして、3分待って、ちゃんと座って食べた。えらい!

そんな風に、自分で自分を甘やかして、認めてあげること。
「ちゃんとしなきゃ」の呪いから自分を解放してあげること。

それこそが、一番の「健康法」なんじゃないかな、って最近は本気で思っています。
食事が、義務や苦行になったら、おしまいです。
食事は、本来、私たちの体と心を満たす、楽しくて幸せなものであるはずだから。

だから、もしあなたが今夜、夕飯を作る気力がなくて、お弁当を買って帰ったとしても。
自分を責めないでください。
「今日も一日、お疲れ様、私!」って、美味しいお弁当を、心穏やかに味わってください。

それが、あなたにとっての、今日の「最高の健康ごはん」です。

まあ、こんなこと言いながら、明日になったらまた「ああ、野菜食べなきゃ…」とか言って、スーパーで悩んでるんでしょうけどね、私も。
人間って、そんなもんですよね。うん。それでいいんだ、きっと。

あなたはどう思いますか?



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