休みの日、もうダラダラ過ごしたっていいんじゃない?

2025/07/05


聞こえるかい?

窓の外からジリジリとアスファルトを焼く音と、やかましいセミの鳴き声が。
気温35度。湿度80%。外はもはやサウナというより、地獄の釜だ。
一歩外に出ただけで、HPが効果音付きでゴリゴリ削られていくのがわかる。マジで。

なのに、だ。
なのに俺たちの頭の片隅には、いつもあの忌々しい悪魔が囁いてくる。

「せっかくの休みなのに、家でゴロゴロしてていいのか?」
「何か有意義なことをしなくていいのか?」

うるさい!黙れ!
もう、その呪いを解き放つ時が来たんじゃないか?

平日、俺たちは戦ってる。満員電車という名の圧迫面接を乗り越え、理不尽な上司の説教をBGMに、終わりの見えないタスクと格闘している。
身も心もボロボロだ。
そんな俺たちが、やっとの思いでたどり着いた聖域(サンクチュアリ)である休日くらい、屍になって何が悪い!

これは、断じて怠惰の肯定ではない。
いや、まあ怠惰なんだけど。でも、これは俺たちの魂を守るための、戦略的かつ崇高な「何もしない」という行為を、全力で肯定するための魂の叫びだ。
もし君が、日曜の夜に「また一日、無駄にしちまった…」と謎の罪悪感に苛まれているのなら、ちょっと読んでいってくれよ。

目次

  1. そもそも「休日を無駄にした」という呪いの正体はなんなんだ?

  2. 俺が編み出した「至高のダラダラ術」を、ここに公開しよう

  3. 安心しろ。ダラダラは未来への賢い投資である(…たぶん)

  4. それでもソワソワしちまう、真面目すぎる君へ

1. そもそも「休日を無駄にした」という呪いの正体はなんなんだ?

この呪い、根が深いよな。
たぶん、俺たちが小学生だった頃の夏休みにまで遡る。
「なつやすみのけいかくひょう」みたいなやつ、作らされなかったか?
朝6時起床、ラジオ体操、午前中勉強、午後プール、夜は読書…みたいな。

んなもん、守れた試しがあるか!
初日から計画は破綻し、8月31日に泣きながら絵日記をでっち上げるのが俺たちのリアルだったはずだ。

なのに、大人になっても「計画的に」「有意義に」っていう強迫観念だけが、亡霊のようにこびりついてる。
しかも、追い打ちをかけるのがSNSだ。あれは本当に良くない。

開けば、どうだ?
「仲間とBBQ!」
「絶景キャンプなう!」
「彼女と沖縄旅行に来てます!」

…知るか!勝手にやってろ!
と、悪態をつきながらも、心のどこかで自分の休日と比較しちまうんだよな。
ソファでポテチ食いながら、Tシャツについたケチャップのシミを眺めてる俺の休日と。
この落差よ。

でも、よく考えてみてくれ。
SNSなんて、人生のハイライトシーンだけを切り取った、予告編みたいなもんだ。
誰も、二日酔いで死んでる朝とか、上司に怒られて凹んでる姿なんてアップしないだろ?
みんな、キラキラした部分だけを見せてるだけ。あれは幻術だ。真に受けちゃダメだ。

「生産性」とかいう言葉も、俺たちを縛る鎖の一つだよな。
仕事で生産性を求められるのは、まあ百歩譲ってわかる。金もらってるし。
でも、休日まで生産性を追い求めてどうすんだ?
休日の目的は「休むこと」だろ?
ダラダラ過ごして心身が回復したなら、それはもう最高の生産性じゃないか。え?違うか?

「何かをしなければならない」という強迫観念。
これこそが、俺たちから安らぎを奪う悪魔の囁きなんだよ。
その正体は、幼少期の刷り込みと、他人のキラキラした人生(の断片)との比較が生み出す、クソみたいな幻想だ。

だから、まずはこう認めようじゃないか。
「何もしないことは、悪ではない」と。
むしろ、この灼熱地獄においては、何もしないことこそが正義であり、最高の贅沢なんだと。
うん、そうだ。そうに違いない。

2. 俺が編み出した「至高のダラダラ術」を、ここに公開しよう

理屈はわかった。でも、どうやって罪悪感なくダラダラすればいいんだ?
って声が聞こえてきそうだから、ここからは超個人的な、先週の土曜日の俺の過ごし方を勝手に披露させてもらう。
参考になるかは知らん。でも、これがリアルだ。

まず、目が覚めたのが午前10時半。
すでに太陽は高く昇り、カーテンの隙間から差し込む光が「もう手遅れだぞ」と嘲笑っているかのようだった。
最高じゃないか。午前中が終わってるこの絶望感、嫌いじゃない。

スマホを手に取る。これが儀式の始まりだ。
特に意味もなくニュースアプリを眺め、どうでもいい芸能人の不倫記事に舌打ちし、YouTubeを開く。
おすすめに出てきた「柴犬の赤ちゃんに癒される動画」を再生。気づいたら関連動画を巡り、カワウソの動画にたどり着いていた。
この時点で、1時間が経過している。
これがウォーミングアップだ。脳みそを溶かす準備運動だよ。

12時を過ぎ、腹が減る。
しかし、動きたくない。キッチンに立つなんて言語道断。
冷凍庫を漁る。あった。カチカチに凍った冷凍チャーハン。神か。
袋の指示通りに皿にあけ、ラップをかけてレンジで5分。
人類最大の発明は、火でもなく電気でもなく、電子レンジだと確信する瞬間だ。

熱々のチャーハンを、ソファに座って、さっき見てたカワウソ動画の続きを見ながら食う。
行儀が悪い?知ってる。でも、これが美味いんだ。
誰にも文句を言われない自由。プライスレス。

食後は、Amazon Prime Videoの起動だ。
ここで重要なのは「新作映画」や「話題のドラマ」には手を出さないこと。
あれは気力と体力がいる。下手にハマると、一気見して逆に疲れるからな。
俺が選ぶのは、昔、金曜ロードショーで死ぬほど見た映画。
そうだな、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか、「ジュラシック・パーク」とか。
ストーリーは全部頭に入ってる。だから、脳を一切使わずに見れる。
途中でスマホをいじろうが、うたた寝しようが、全く問題ない。
この「安心感」こそが、至高のダラダラには不可欠なんだ。

気づけば窓の外はオレンジ色。午後4時。
映画の心地よいBGMと、エアコンの優しい風に誘われて、本格的な昼寝(夕寝?)に突入する。
ソファで、中途半端な体勢で寝るのがまたいい。ベッドで寝ると「本気の睡眠」になっちまうからな。

次に目覚めた時、部屋は真っ暗だった。
スマホの時間表示は、午後8時。

え?俺の一日、どこ行った?

チャーハン食って、映画見て、寝てただけ。
でも、不思議と罪悪感はなかった。
むしろ、満たされていた。
「ああ、俺はこの瞬間のために、月曜から金曜まで戦い抜いてきたんだ」って。
心の底からそう思えたんだよ。

これが俺の「至高のダラダラ術」だ。
コツは、目的を持たないこと。計画を立てないこと。
ただ、その瞬間の欲望の赴くままに、淀んだ川を流れるゴミのように、時間を漂うこと。
どうだ?最高にくだらないだろ?
でも、これがいいんだよ。

3. 安心しろ。ダラダラは未来への賢い投資である(…たぶん)

ここまで読んで、「こいつ、ただのダメ人間じゃねえか」と思った君。
まあ、否定はしない。
でもな、このダラダラ、実はただの浪費じゃないかもしれんのだ。
未来への、超効率的な投資である可能性が、科学的にも示唆されている…らしい!

なんか聞いたことないか?「デフォルト・モード・ネットワーク」ってやつ。
俺も最近知ったんだけど、要は、人間がぼーっとしている時、脳は休んでいるんじゃなくて、むしろ活発に動いてるらしいんだ。
記憶を整理したり、バラバラの情報を繋ぎ合わせたりして、新しいアイデアを生み出す準備をしてるんだと。
マジかよ。
ってことは、だ。俺がソファでカワウソの動画を見ながら、意識を失いかけてたあの時間…
あれは、脳内で超高度な情報処理が行われていた、クリエイティブタイムだった…?

そうか、そうだったのか!
俺のダラダラは、散らかりきった脳内のデスクトップを整理整頓し、ごちゃごちゃのファイルをフォルダ分けする、いわば「脳のデフラグ作業」だったんだ!
…ってことにしとこうぜ。うん。そうに決まってる。

車だって、毎日何百キロも走ってたら、そりゃガタが来る。
エンジンオイルを交換したり、タイヤの空気圧をチェックしたり、メンテナンスが必要だろ?
俺たちの心と体だって、まったく同じなんだよ。
平日というサーキットを全力疾走した俺たちの魂は、オイルも汚れ、タイヤもすり減り、そこら中ガタガピシいってる。
休日のダラダラは、その魂をピットインさせて、最高のメカニック(=自分)がじっくり整備してやるための、必要不可欠な時間なんだ。
これは、次の月曜から、またクソみたいな現実と戦うための、必要経費なんだよ。

「いや、それはただの現実逃避だろ」
ってツッコミが聞こえてきたな。

そうだよ!その通り!見事なまでの現実逃避だよ!
それがどうした!
人生、ずーっと現実と向き合ってたら、気が狂うだろ。
たまには逃げたっていいじゃないか。
HPとMPがゼロの状態で、ラスボスの前に立っても勝てるわけないだろ?
一度セーブポイントに戻って、宿屋に泊まって全回復させる。
ダラダラするってのは、そういうことだ。
次の戦いに万全の態勢で臨むための、極めて高度な戦略的撤退なんだぜ。

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4. それでもソワソワしちまう、真面目すぎる君へ

…と、ここまで熱弁してきたけどな。
わかるよ。
長年、俺たちの心に棲みついてきた「休日を有意義に過ごさねばならぬ」という名の悪魔は、そう簡単には消えてくれない。
ダラダラしてると、ふとした瞬間に「俺、何やってんだろう…」ってソワソワした気持ちが、ゾンビのように蘇ってくる。
俺だって、たまになる。

そんな、真面目すぎて損しがちな君に、最後の処方箋を渡しておこう。

まず、「超絶低レベルな目標」を立てるんだ。
ポイントは「超絶低レベル」ってとこ。
例えば、
「今日は冷凍庫に眠る『あずきバー』を食う」
「読みかけの漫画を、5ページだけ進める」
「ベランダに出て、30秒だけ外の空気を吸う」
こんなんでいい。いや、これがいい。

これなら、どんなに屍状態でも達成できるだろ?
で、達成したら、心の底から自分を褒め称えるんだ。
「俺…やったじゃん!あんなに硬いあずきバーを、見事に制覇したぞ!」って。
アホらしいと思うか?でもな、この小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感を少しずつ回復させてくれるんだ。たぶん。

あとは、環境作りもバカにできない。
前日の夜、寝る前に「ダラダラ要塞」を構築するんだ。
ソファ周りの手の届く範囲に、スマホの充電器、テレビのリモコン、飲み物、ポテチ、読みかけの漫画…
あらゆる娯楽を配置する。
一度、その要塞のコックピットに収まったら、食事とトイレ以外で立ち上がる必要がない完璧な布陣を敷く。
こうなると、もう動きたくても動けない。物理的にダラダラするしかなくなるからな。

それでも、もし罪悪感に襲われそうになったら、この記事を思い出してくれ。
ネットのどこかにいる、見ず知らずの変な男が、
「ダラダラは正義だ!魂のオイル交換だ!」
って、暑苦しく叫んでたなって。

それで少しでも君の心が軽くなって、「まあ、いっか」って思えたなら、俺が今日こうしてキーボードを叩いた意味もあるってもんだ。

結局のところ、休日の過ごし方に、たった一つの正解なんてないんだよ。
外でアクティブに動き回るのが最高のリフレッシュになる奴もいれば、
俺みたいに、エアコンの効いた部屋でひたすら時間を溶かすのが最高のリフレッシュになる奴もいる。

大事なのは、世間体とか、他人の価値観に振り回されることじゃない。
自分が「ああ、心から休めたな」って、月曜の朝に思えるかどうか。
ただそれだけだ。

だから、胸を張ってダラダラしようぜ。
それは、君が平日をしっかり戦い抜いた証であり、勲章なんだから。

…さてと。
なんだかんだ喋ってたら、喉が渇いたな。
冷蔵庫のキンキンに冷えたビールが、俺を呼んでる気がする。
肴は、さっきコンビニで買ってきたスモークタンだ。

じゃあな。健闘を祈る。
良いダラダラライフを。