ああ、まただ…。
お腹がギュルギュル鳴ってる。冷や汗が背中をツーっと伝う感じ。
別に悪いもの食べたわけじゃないのに、なんで？どうして？

便秘になったかと思えば、次の日はお腹を壊したり。
なんだかもう、自分のお腹が自分のお腹じゃないみたい。
その場しのぎで薬を飲んで、一瞬ホッとして、でもまた繰り返す。
これって、いつまで続くんでしょうね？

正直、もうウンザリじゃないですか？
毎朝、トイレの心配から一日が始まるなんて。
大事な会議の前、デートの途中、満員電車の中…人生のいろんな「ここぞ！」という場面で、お腹の時限爆弾に怯える生活。
もう、そんなの終わりにしませんか。

これは、気合とか、体質とか、そういう問題じゃないんです。
たぶん、きっと。
ちゃんと自分の体と向き合って、「腸活」っていう基本的なメンテナンスをしてあげる必要があるんだっていう、体からの悲鳴なんですよ、これ。
今日は、そんな私の絶望と、そこから見えた一筋の光…「腸活」について、暑苦しく語らせてください。

目次

1. 私の人生を揺るがした、地獄の朝 ～満員電車は戦場だった～

2. で、結局「腸内環境」って何なのさ？ ～お腹の中のお花畑（笑）～

3. エリートじゃなくていい！ズボラ流「まぁ、これくらいなら…」的腸活のススメ

4. 腸活は、たぶん一生終わらない。だから、それでいい。

1. 私の人生を揺るがした、地獄の朝 ～満員電車は戦場だった～

あれは忘れもしない、2年くらい前の、梅雨のジメジメした火曜日の朝でした。
そう、火曜日。一番憂鬱な曜日ですよね。うん。

その日もいつも通り、ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車に揺られてたんです。
イヤホンからは好きなバンドの曲が流れてる。スマホでニュースをチェックして。
いつもと変わらない、退屈な日常のはずでした。

異変が起きたのは、目的地の3駅手前くらいだったでしょうか。
お腹の奥の方で、「グルッ…」と、小さく、でも確かな存在感を放つ音がしたんです。
「え？」
一瞬、時が止まりました。
いやいや、気のせいだよね？昨日の夜、変なもの食べてないし。大丈夫、大丈夫。
自分にそう言い聞かせた瞬間、第二波が来ました。

「ギュルルルルルルッ…！」

今度はさっきよりデカい！
やばい、やばい、やばい！
顔からサァーッと血の気が引いていくのがわかりました。
額には脂汗。イヤホンから流れる激しいロックも、もう耳に入ってきません。

周りを見渡せば、人、人、人。
スマホをいじる人、本を読む人、うとうとしている人。
誰も私のことなんて見ていない。わかってる。
でも、私の内なる敵…この腹痛は、そんな社会的な常識なんてお構いなしに、存在を主張してくるんです。

「次の駅まで、あと3分…」
スマホの時計が示す数字が、まるで拷問のカウントダウンのように見えました。
もうね、心の中は阿鼻叫喚ですよ。
「神様！仏様！なんでもしますから！どうか、どうかこの場を乗り切らせてください！」
って、無宗教のくせに必死で祈ってました。

なんとか次の駅で降りて、トイレに駆け込んで事なきを得たんですけど…。
もう、その日の仕事は全然手につきませんでした。
「またあの痛みが来たらどうしよう」
その恐怖で、ずっと心がザワザワして。

そのとき、思ったんです。
「もう、こんな思いはしたくない」と。
便秘薬とか下痢止めとか、そういう「出た杭を打つ」みたいな対処法じゃなくて、もっと根本から、この気まぐれすぎるお腹と和解しなきゃダメなんだって。

これが、私が本気で「腸活」を考え始めた、記念すべき（？）地獄の始まりの日でした。
あなたにも、似たような経験、ありませんか？

2. で、結局「腸内環境」って何なのさ？ ～お腹の中のお花畑（笑）～

「腸活」って言葉、最近よく聞きますよね。
雑誌とかテレビとかでも特集されてるし。
で、「腸内環境を整えましょう！」とか「腸内フローラが大事！」とか言われるわけです。

フローラ…お花畑…？
私のお腹の中、そんなファンシーなことになってるの？
最初は、正直そんな感じでした。全然ピンとこなくて。

でも、ちょっと調べてみたら、これがまぁ、面白いんですよ。
すごく雑に、私の解釈で説明しますね。間違ってたらごめんなさい。

私たちの腸の中には、100兆個以上もの細菌が住んでるらしいんです。重さにしたら1.5kgくらい。
…え、すごくないですか？体重計に乗って「昨日より1.5kgも太ってる！」って絶望してたの、もしかしてウンチじゃなくて菌だったりして？なんて。あはは。

で、ですよ。
その菌たちが、大きく分けて3つのグループに分かれてるんですって。

• 善玉菌: 体にいいことをしてくれる、クラスの人気者みたいなやつら。ビフィズス菌とか乳酸菌とか。

• 悪玉菌: 増えすぎると悪さをする、ちょっと素行の悪いヤンキーみたいなやつら。でも、ゼロだとダメらしい。意外。

• 日和見菌（ひよりみきん）: どっちつかずの、一番人数の多いグループ。善玉菌と悪玉菌の、優勢な方の味方をする、超絶世渡り上手なやつら。

この3つのグループが、腸の中で日々、勢力争いを繰り広げてるわけです。
まさに、お腹の中の仁義なき戦い。
で、理想的なバランスは「善玉菌2：悪玉菌1：日和見菌7」くらいなんだとか。

食生活が乱れたり、ストレスが溜まったり、睡眠不足が続いたりすると、ヤンキー（悪玉菌）が調子に乗って増え始めるんです。
そうすると、一番数の多い日和見菌たちが「お、なんか悪玉さんの方がイケてるっぽい？」って感じで、ワラワラと悪玉菌の味方についちゃう。
結果、お腹の中は悪玉菌だらけの世紀末状態に…。
これが、便秘や下痢、肌荒れ、気分の落ち込みなんかの原因になるらしいんです。

「腸は第二の脳」って言葉、聞いたことあります？
私、これ、マジだと思います。
だってお腹の調子が悪い日って、本当に何もやる気起きなくないですか？
気分もどんよりして、イライラして、人に優しくできない。
逆に、お腹がスッキリ快調な日は、なんか知らんけど鼻歌とか歌っちゃったりして、心も軽い。

これって、腸と脳が「腸脳相関」っていうので、密接につながってるからなんですって。
腸の調子が悪いと、幸せホルモン「セロトニン」の分泌が減っちゃうらしい。
つまり、お腹の不調は、体の不調だけじゃなくて、心の不調にも直結してるってこと。

…怖くないですか？
私、この事実を知ったとき、本気で背筋が凍りました。
私の最近のイライラも、謎の落ち込みも、全部このお腹のせいだったのかも…って。
これはもう、見て見ぬふりできない。
腸活、やるしかない！って、腹を括った（お腹だけに）わけです。

3. エリートじゃなくていい！ズボラ流「まぁ、これくらいなら…」的腸活のススメ

「腸活するぞ！」って意気込んでも、毎日完璧な食事作って、ジムに通って、早寝早起きして…なんて、できます？
私は無理です！断言します！
そんなストイックな生活、3日も続いたら奇跡。

だから、私がやったのは「エリート腸活」じゃなくて、「ズボラ腸活」。
「これなら、まぁ、続けられるかな…」っていう、ゆるーいルールで始めるのがコツだと思うんです。
私が実際にやってみて、「お、これいいじゃん」って思ったことをいくつか紹介させてください。

【食事編】～完璧じゃなくて、ちょい足し・ちょい変え～

• いつもの味噌汁に、ちょい足し！
  味噌って、すごいんですよ。発酵食品の王様。
  私は毎朝、インスタントの味噌汁を飲むんですけど、そこに乾燥わかめとか、刻みネギとか、とろろ昆布とかをドバっと追加するんです。
  これだけで、食物繊維がプラスされる。超簡単。きのこ類（しめじとか）をレンチンして入れても最高です。

• ヨーグルトは、夜に食べる！
  朝食べるイメージ強いですけど、夜の方がいいって説もあるみたい。
  寝てる間に、善玉菌がゆっくり働いてくれるんだとか。
  いろんな種類のヨーグルトを試して、自分に合う「マイ・ヨーグルト」を見つけるのも楽しいですよ。私は最近、ギリシャヨーグルトにオリゴ糖ときな粉をかけて食べるのにハマってます。うまい。

• コンビニのパンを、ちょっと変える！
  いつも菓子パンを選んでたのを、全粒粉入りのサンドイッチとか、おにぎりならもち麦入りのやつとかにしてみる。
  それだけ。たったそれだけのこと。
  食物繊維は、善玉菌のエサになる超重要な栄養素。意識して摂るだけで、全然違います。
  いきなり玄米炊くとかハードル高いけど、これならできるでしょ？

• キムチと納豆は、冷蔵庫の神棚に飾るレベル
  この二つは、発酵食品と食物繊維の最強タッグ。
  混ぜて食べたらもう、腸内は歓喜のカーニバルですよ、たぶん。
  別に毎日じゃなくてもいいんです。週に2～3回、思い出したら食べるくらいで。

【生活習慣編】～頑張らないことが、頑張り～

• 寝る前30分のスマホ、やめてみる
  これが一番キツかった…正直。
  でも、睡眠の質が悪いと、てきめんに腸の動きも悪くなるんです。
  スマホのブルーライトは、脳を覚醒させちゃうから、寝つきが悪くなる。
  だから、思い切って寝室に充電器を置くのをやめました。
  代わりに、ぼーっとする時間を作る。それか、簡単なストレッチをする。

• 「あと一駅」歩いてみる
  運動しなきゃ、って思うと、途端に面倒くさくなるのが人間ですよね。
  だから、私は「運動」だと思わないことにしてます。
  会社の最寄り駅の一つ手前で降りて、20分くらい歩いて帰る。
  音楽聴きながらとか、考え事しながら歩いてると、意外とあっという間。
  腸って、歩く振動で刺激されて、動きが活発になるらしいですよ。

• 深呼吸、バカにすんなよ？
  ストレス、これがマジで大敵。
  イラっとしたとき、不安になったとき、意識して「ふぅーーーーーっ」て息を吐くんです。
  鼻から吸って、口からゆっくり、長ーく吐く。

• これだけで、乱れた自律神経がちょっとだけ整う感じがする。
  お金もかからないし、どこでもできる。コスパ最強のストレスケアです。

どうです？
「これくらいなら、できるかも…」って思いませんか？
全部やる必要なんてないんです。
一つでも二つでも、取り入れてみる。
それで、もし続いたら、自分をめちゃくちゃ褒めてあげる。
そのくらいのゆるさで、いいんですよ、きっと。

4. 腸活は、たぶん一生終わらない。だから、それでいい。

さて、ここまで腸活について熱く語ってきましたけど、一つだけ言っておきたいことがあります。
腸活を始めたからって、次の日からお腹の悩みがゼロになるわけじゃないです。
正直に言うと、私も今でも時々、お腹の調子が悪くなる日はあります。
「あんなにきのこ食べたのに、なんでだよ！」って、理不尽にキレそうになる日もあります。

でも、前と決定的に違うことがあるんです。
それは、「絶望しなくなったこと」。

以前は、お腹が痛くなるたびに「まただ…」「私の体、どうなっちゃってるの…」って、世界が終わるかのように落ち込んでいました。
でも今は、「あー、昨日ちょっと飲みすぎたかな」「最近、睡眠不足だったもんな」って、原因を冷静に考えられるようになったんです。
自分の体の声に、少しだけ耳を傾けられるようになったというか。

そして、「じゃあ今日は、消化にいいもの食べよう」「早めに寝よう」って、自分で自分をケアしてあげられるようになった。
これって、すごく大きな進歩だと思うんです。

腸活は、100m走みたいに、ゴールテープを切って「終わり！おめでとう！」ってものではありません。
どっちかっていうと、景色の変わる道を、気ままに歩き続ける旅みたいなもの。
途中で道に迷ったり、雨が降ってきたり、疲れて座り込んじゃったり。
でも、晴れた日にはキレイな花が咲いてるのを見つけたり、美味しい湧き水を飲めたりする。

毎日完璧じゃなくていい。
サボっちゃう日があってもいい。
「あ、また道から外れちゃったな」って思ったら、またひょいっと道に戻ればいいだけ。

あなたのお腹の不調は、決してあなた一人の悩みじゃありません。
たくさんの人が、同じように悩んで、もがいています。私もその一人です。
だから、もし今、あなたが昔の私みたいに、お腹のことで絶望しているなら、伝えたい。
大丈夫。ちゃんと向き合えば、体は少しずつ応えてくれます。

その場しのぎの対処療法から、一歩だけ踏み出して、自分の体をいたわる「腸活」という旅を、始めてみませんか？
完璧じゃなくていい、ズボラでいい。
今日の夕飯に、味噌汁を一杯加えるところから。
一緒に、ぼちぼち、やっていきましょうよ。…なんて、偉そうに語っちゃいましたけど。
私もまだまだ旅の途中です。
さーて、今夜はキムチ納豆ごはんにでもしようかな。

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