ドライヤーなんて、髪が乾けばなんでもいいでしょって。
ドライヤーの話なんです。
ぶっちゃけ、ナメてました。完全に。
ドライヤーなんて、髪が乾けばなんでもいいでしょって。
熱い風が出て、ウィーンって言えばそれで優勝!みたいな。
なんなら、ホテルの壁にくっついてる、あの頼りない風力のやつでも、まあ時間はかかるけど乾くし、それで十分じゃんって思ってたんですよ。
「いいドライヤー使うと、マジで髪質変わるよ」
友人がそう言ったときも、心の中では「はいはい、プラシーボ乙」って思ってました。
ごめん、友人。本当にごめん。私が間違っていました。
これは、頑なに安物ドライヤーを信奉してきた私が、ひょんなことから高級ドライヤーを手に入れ、あまりの衝撃に言葉を失い、そして今、こうしてキーボードを叩かずにはいられなくなった、ただの、しかしあまりにも熱い体験談です。
もしあなたが、昔の私みたいに「ドライヤーなんてどれも同じ」と思っているなら…まあ、だまされたと思って読んでみてくださいよ。
人生、変わる…とまでは言わないけど、少なくとも、毎朝のあなたの髪は、確実に変わります。ええ、断言します。
1. 貧乏性の私が、ついに数万円のドライヤーに手を出した、あの日
あれは忘れもしない、去年の冬。そう、ボーナスという名の麻薬が振り込まれた、あの金曜日の夜です。
当時の私の相棒は、近所の家電量販店で3,000円くらいで買った、何の変哲もない白いドライヤー。
もう3年くらい使ってて、たまに焦げ臭い匂いがする以外は、特に不満もありませんでした。
不満はなかったはずなんです。そう、「知るまでは」。
きっかけは、行きつけの美容師さんの一言でした。
「〇〇さん、髪、ちょっとパサついてますね。おうちのケア、何か変えました?」
ギクッ。
いや、何も変えてない。むしろ、ちょっとお高いトリートメントを使い始めたばかりなのに!なんで!?
その内心の動揺を見透かしたかのように、美容師さんは続けます。
「ドライヤー、どんなの使ってます?もしあれだったら、ちょっといいやつに変えるだけで、全然違いますよ」
出た。美容業界の人がよく言う、ポジショントーク。
そう思った私は、「ははあ、検討してみますぅ」なんて、適当な相槌を打ってその場をやり過ごしたわけです。
でも、その言葉は、じわじわと私の心に染み込んでいきました。
追い打ちをかけたのが、冒頭の友人です。
インスタに投稿された、友人のツヤッツヤな髪の写真。
「新しいドライヤー、マジで神」という一文。
…うそだ。加工でしょ。どうせ光の加減でしょ。
そうやって自分に言い聞かせれば聞かせるほど、洗面所に鎮座する我が家の3,000円ドライヤーが、なんだかみすぼらしく見えてくるから不思議です。
「気になる…気になるけど、高い!」
数週間、私はスマホで「高級ドライヤー」「口コミ」「本当に効果ある?」なんて言葉を検索しては、値段を見てそっとブラウザを閉じる、という行為を繰り返していました。
だって、ドライヤーに数万円って、正気ですか?
そのお金で、美味しいもの食べたり、旅行に行ったりできるじゃないですか。
でも、ボーナスが入ったあの日、何かがプツンと切れました。
「ええい!ままよ!」
気づいたら、私はネット通販サイトの「購入する」ボタンを、清水の舞台から飛び降りる勢いでポチっていたのです。
正直、ポチった直後は後悔しました。
「やっちまった…!私、ドライヤーにこんな大金…!」
届くまでの数日間、期待と罪悪感で胸がいっぱいでしたね。ええ、本当に。
2. 「え、何これ…風が、風が違うんですけど!?」衝撃の初体験
そして、運命の日はやってきました。
仕事から帰ると、玄関に置かれた、明らかに高級そうな箱。
いつもなら雑にビリビリと開ける段ボールも、その日ばかりは丁寧に、まるで宝箱を開けるかのように開封しました。
中から現れたのは、なんだか未来的なデザインの、ずっしりとしたドライヤー。
見た目からして、もううちの3,000円のやつとは格が違う。オーラがある。
その夜、お風呂から上がり、いよいよ初陣です。
少し緊張しながら、コンセントを差し込み、スイッチをON。
「フォオオオオ…」
え?
まず、音からして違う。
いつもの「ガアアアアア!!」っていう、鼓膜を攻撃してくるような騒音じゃない。
なんだか、パワフルなのに、品がある音。伝わりますかね、この感じ。
そして、風。
髪に当てた瞬間、思わず「え?」って声が出ました。
熱くない。いや、温かいんだけど、熱くない。
今までのドライヤーは、熱で髪を「焼いて」乾かす感じだったんです。
同じところに当て続けると「アチッ!」ってなる、あの感じ。
でも、この新しい相棒は違う。
ものすごい量の風、そう、圧倒的な風量で髪の水分を「吹き飛ばして」いく感じ。
風が…柔らかい…?
意味がわからないですよね。私もわかりませんでした。
でも、そうとしか表現できないんです。
強風なのに、なぜか髪がめちゃくちゃに散らばらない。
風が髪一本一本の間を、優しく通り抜けていくような、そんな感覚。
「うわ、何これ…」
夢中で髪を乾かしました。
いつもなら15分以上かかっていたドライヤータイムが、半分くらいの時間で終わってしまったんです。
速い。圧倒的に速い。
そして、乾かし終わった髪を、手で触れてみて…絶句しました。
「…さらっさら。しっとり…?」
え?え?
いつもと同じシャンプー、同じトリートメントを使ったはずなのに。
髪が、根元からふんわり立ち上がって、毛先は勝手に内側にまとまっている。
指を通すと、何の抵抗もなく、スルスルと抜けていく。
そして、何より驚いたのが「ツヤ」。
自分の髪に、天使の輪っかなんてものが存在したなんて。30年以上生きてきて、初めて知りましたよ。
洗面所の鏡に映る自分の髪が、自分の髪じゃないみたい。
美容室でブローしてもらった後みたいな、あの仕上がり。
これが、家で、たった今、自分の手で再現されたという事実。
信じられませんでした。
「いやいや、初日だからでしょ」「気のせいでしょ」
そう自分に言い聞かせようとしましたが、指先が、髪が、その感動を雄弁に物語っていました。
これは、すごい。
マジですごいものを手に入れてしまったのかもしれない。
罪悪感は、この瞬間、完全に消え去っていました。
3. 髪が、言うことを聞く。朝の準備が革命的に楽になった話
初日の感動は、翌朝、さらに大きな確信に変わりました。
私は自他ともに認める寝癖マスター。
毎朝、爆発した頭をどうにかするために、寝癖直しウォーターを振りかけ、再度ドライヤーを当て、それでも言うことを聞かない毛先と格闘するのが日課でした。
朝の準備時間の、実に3割くらいを、この不毛な戦いに費やしていたんです。
ところが。
高級ドライヤーで乾かした髪の翌朝。
鏡を見て、二度目の「え?」です。
まとまってる。
もちろん、多少の寝癖はついていますよ。人間だもの。
でも、そのレベルが全然違う。
今までは「戦場跡地」みたいだった後頭部が、「ちょっと寝乱れましたけど、何か?」くらいの上品な佇まいなんです。
アホ毛も、いつもなら四方八方に自己主張しているのに、心なしかおとなしい。
手ぐしで数回とかすだけで、すん、と髪が落ち着く。
え、もう終わり?スタイリング、これだけでいいの?
信じられなくて、何度も鏡を見てしまいました。
朝の準備が、革命的に楽になった。
これはもう、大げさでもなんでもない事実です。
髪と格闘していたあの10分、15分が、ごっそり浮いたんです。
その時間で、もう一杯コーヒーが飲める。ニュースがチェックできる。なんなら、ちょっとしたストレッチだってできる。
これは、単に髪がキレイになる、という話だけじゃない。
「時間」を生み出してくれるんだ、と気づきました。
忙しい朝の10分って、夜の1時間くらいの価値がありませんか?私だけ?
いや、きっと共感してくれる人はいるはず。
しかも、この効果、使い続けるほどに増していく気がするんです。
髪のコンディションそのものが、底上げされていく感じ。
以前は、雨の日なんて最悪でした。湿気で髪はうねるし、広がるし。
でも、最近は、そこまでひどくならない。
髪の水分バランスが、いい感じに保たれているんでしょうね、たぶん。
もう、あの朝のイライラとはおさらば。
髪型が決まらないせいで、一日中気分が上がらない、なんてこともなくなりました。
精神衛生上、ものすごく良い。
ああ、もっと早く買えばよかった。
あの数週間、悩んでいた時間がもったいなかったと、心から思いましたね。
4. で、結局何がすごいの?高いドライヤーの正体を私なりに解き明かしてみる
ここまで私の熱量だけで語ってきましたが、ここで少しだけ冷静になって、「じゃあ、なんでそんなに違うの?」という話をしてみようと思います。
専門家じゃないので、あくまで私の体感と、血眼になって調べたネット知識の受け売りですけどね。
まず、一番の違いは、やっぱり「熱」と「風」のコントロールなんだと思います。
安いドライヤーは、言ってしまえば「熱い風を出すだけ」の機械。
温度が高すぎると、髪の主成分であるタンパク質が変性して、硬くなったり、パサついたりするらしいんです。
いわば、髪を毎日「熱で痛めつけて」いたわけですね。そりゃ傷むわ。
一方で、高級ドライヤーは、そこが徹底的に考えられています。
風の温度が上がりすぎないように、センサーがついていて自動で温度を調整してくれる機能があったり。
温風と冷風を自動で切り替えて、キューティクルをキュッと引き締めてくれたり。
とにかく、「髪をいかに傷ませずに、速く乾かすか」という点に、とんでもない技術が詰め込まれているわけです。
そして、もう一つが「謎のイオン」。
マイナスイオンとか、ナノイーとか、プラズマクラスターとか、メーカーによって呼び方はいろいろありますけど。
ぶっちゃけ、最初は「イオンて何よ、目に見えないし、どうせ気のせいでしょ」って思ってました。ええ、すみません。
でも、調べてみると、どうやらこのイオンとやらが、髪の静電気を抑えたり、髪にうるおいを与えてくれたりするらしいんです。
髪ってプラスに帯電しやすいらしくて、そこにマイナスのイオンを当てることで、静電気の発生を防いでくれるんだとか。
だから、アホ毛が落ち着いたり、髪がまとまりやすくなったりするんですね。なるほどー!
要するに、高級ドライヤーは「ただ乾かす」んじゃなくて、「ヘアケアをしながら乾かす」美容機器なんだな、と。
髪を乾かす時間が、ダメージを与える時間から、美髪を育むエステタイムに変わる。
そりゃあ、仕上がりも変わるわけですよ。納得。
理論は後付けですけど、自分の髪で起きた変化を目の当たりにすると、もう信じるしかないですよね。これは科学です、たぶん。
5. もう、あの頃には戻れない。これは「投資」だと確信した理由
ここまで読んでくれたあなた、ありがとうございます。
相当、ドライヤーに興味があるか、私の熱量にちょっと引いてるかのどっちかだと思います。
結論から言うと、私はもう、昔の3,000円ドライヤーには戻れません。
もし今のドライヤーが壊れたら?
間違いなく、私はまた数万円を握りしめて、新しい高級ドライヤーを買いに走るでしょう。
最初は「高い買い物しちゃったな…」なんて思っていたけれど、今ではこれは最高の「投資」だったと確信しています。
だって、考えてみてください。
髪がキレイだと、それだけで自信が持てませんか?
朝の準備が楽になって、心に余裕が生まれませんか?
美容室で高いトリートメントをする回数が、もしかしたら減るかもしれません。
そう考えると、数万円という価格も、決して高すぎるとは思えないんです。
むしろ、日々の生活の質(QOL)をこれだけ上げてくれるなら、コスパいいんじゃない?とすら思えてきます。
もちろん、価値観は人それぞれです。
87saku ハナサク ヘアドライヤーの口コミ・評判
ドライヤーにお金をかけるくらいなら、他に回したい!という考えも、痛いほどわかります。
私も、ついこの間までそっち側の人間でしたから。
でも、もしあなたが、
「髪のパサつきや広がりに悩んでいる」
「朝のスタイリングに時間がかかって、うんざりしている」
「自分へのご褒美に、何かちょっといいものが欲しい」
そう思っているなら、選択肢の一つとして、高級ドライヤーを本気で検討してみてほしいんです。
世界、変わりますよ。マジで。
…と、ここまで熱く語っておいてなんですが、じゃあどのメーカーがいいの?って聞かれると、それはまた沼が深い話でして…。
私も自分のやつしか知らないので、偉そうなことは言えません。
ただ一つ言えるのは、「いいものを使うと、髪は応えてくれる」ということ。
まあ、今日はこの辺で。
ちょっと語りすぎましたかね。でも、この感動、誰かに伝えたくて仕方がなかったんです。
ではでは。