こんばんは♪
体感しながら経営のコツが学べるiQラボ、
所長の清水宏之(シミズヒロユキ)です^^
第2回目のメールレターです。
前回は、創業10年以内に75%の企業が廃業となってしまう理由は以下の3点とお話しました。
・創業資金を借りていても、業績が良くなければじり貧になる。
・計画通りに事業が進まないとじり貧になる。
・仮に数字が想定以上に上がったとしても、無計画に拡大すると、失敗するケースがある。
では、上記の様にならない為には、どうなれば良いのでしょうか。
計画通りかそれ以上に売上を上げるしか無い?と言う事でしょうか?
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ここに2件のパン屋さんがあります。
A店は、月商300万円のパン屋さんです。材料原価は50万円で、粗利は250万円です。
駅近の表通りの一等地に店を構えています。パートさんを4名雇っており、常に2名体制を維持しています。
商品力より販売力が大事と考えており、店舗条件や広告などに力をいれた商売をしています。
しかし、手元に残るのは平均20万円となっており、生活費に充てるお金が無く厳しい状態が続いています。
B店は、月商150万円です。材料原価は30万円で、粗利は120万円です。
駅から20分位離れた裏通りに、夫婦二人で店舗を構えています。
店舗の広さは、A店より若干狭いです。
商品数は少ないですが、丁寧な接客を最優先に、地域密着型の商売をしています。
こちらは、手元に平均50万ほど残る為、夫婦二人で生活を送る事は出来ています。
この2店舗の違いはどこにあるのでしょうか?
A店は、バンバン新聞広告やチラシを打ち、ネット広告やキャンペーンを駆使している為、広告費に120万円掛けています。
B店は、広告はポスティング程度で、自ら記載しているブログを中心にLINEで広報しており、20万程度しかかけていません。
その他、人件費の差も有りますが、これは店舗の広さや配偶者の状況によるので、何とも言えないと思います。
状況を見る限り、店の問題は、売上を上げる為に、とにかく広告を打つ事ばかり考えてしまった点となります。
では、広告費を幾らに変えれば良かったのでしょうか?
A店のオーナーはこの問いに明確に答えられませんでした。
店舗に掛かっているお金について、細かく押さえていなかったのです。
売上と原価はだいた把握しているので、その差分を超えない範囲で広告を打って売上を最大化すれば良いと考えてるとの事。
売上 - 原価(材料費) = 粗利 = 儲け(広告費として使って良いお金)
??
おかしいですよね?
たしかに、広告費はこの儲けから捻出する事になりますので、間違ってはいません。
しかし、それ以外の人件費などの固定費や経費はどこから捻出するのでしょうか?
そうですね、この粗利から捻出しないといけません。
(ここを勘違いする人が結構います。)
粗利 = 営業利益 ではありません。
粗利 - 固定費 =営業利益になります。
大事なのは売上を多く上げる事では無く、この営業利益をちゃんとコントロ-ル出来るか(残せるか)なんです。
では、どうすれば、この営業利益をコントロール出来るのでしょうか?
次回は、営業利益のコントロールを解り易くする方法をお教えします。
お楽しみに。