走る動作に必要な要素。
その① RSSC(回旋系伸張反射)
その② 筋肉の連動
その③ 筋出力の強化
その④ 胸郭、腹圧を潰す
その➄ 脚力で走らない!!
その⑥ 上半身の使い方
その⑦ 綺麗に走ろうとしない
これらが、走る為に必要な最重要ポイントです。
では一項目づつ説明していきます。
『RSSC(回旋系伸張反射)について』
身体を動かす為には筋収縮が必要です。しかし、筋収縮には多くのエネルギーが必要です。
ここでRSSCの登場です。伸張反射は頭で考えて筋収縮を起こすのではなく筋肉が伸ばされたらその筋肉が収縮するということです。この収縮は筋肉が伸ばされた力を筋肉内にある『筋紡錘』といわれるセンサーが感受して起こる収縮です。筋収縮に使われるエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)という物質なのですが、伸張反射で起こる収縮はこのATPの使用が非常に少ないと言われています。
なので持久系の競技はもちろんの事、瞬発系の競技にも必要です。走るという動作は同じ動作を同じように繰り返すという動作です。この動作を正確に起こす為にも筋の持久力というのはとても必要になります。
『筋肉の連動性について』
筋肉というのは一つの筋肉のだけでは絶対に収縮できません。協力筋や拮抗筋などが連鎖として活動します。例えば、腸腰筋もその一つ。『筋肉の連動性のごく一部』でしかありません。
腸腰筋が大切だから腸腰筋のトレーニングをしよう!なんて単純なものじゃないんです。
あくまで、全身の連動のなかの一部分です。
『筋出力の強化について』
『胸郭、腹圧を潰すについて』
世界のトップアスリート達の動きを分析すると、日本でごく一般的に言われている『きれいな姿勢』ではありません。胸郭、腹圧を潰すというのは姿勢とは崩しながら動くということです。
『脚力で走らないについて』
単純な話ですが、脚力に頼るから足のケガが多いんです。
人体構造の基本は、操り人形の様に足をつり上げるというイメージです。
足でけるという行為は上半身の重みを下半身で受け止めて動くということです。
毎回毎回上半身の重みを受けていたら下半身はすぐに悲鳴を上げてしまうでしょう。