日本の企業構造は、359万社のうち99.7%が中小企業で成り立っている。
その中で、従業員一人当たりの中小企業の付加価値額(労働生産性)は
大手の約40%しかない。
                             
しかし、そんな中でも約20%の中小企業は大手企業並みの労働生産性を     
手に入れている。
そのカギとなるのはITの導入だ。
(中小企業におけるITの利活用状況)

つまり上のグラフにある赤枠部分のITを使いこなすことで、労働生産性を
高めて大きな利益へと結びつけられるのだ。

この部分を補ってくれるITシステムを調べてみると、複数の大手メーカーから既に販売されている。それなのになぜITの活用が進んでいないのか?

そこには、
 
があるからである。具体的には、
 

費用が高い:5年前に見積ったときで、基本設定費用と運営費用で
約4百万円、あとは毎月一人あたりの維持費用が数千円から数万円かかる。

資料整理が面倒:市販のソフトに自社の事業内容を、むりやり当てはめ作業が発生する。そのために資料を再度整理し直す必要がある

準備不足のまま見切り発車させないといけない:必要な項目、不要な項目が分からない状態でスタート、結局システムに無理矢理合わせざるを得ない。

専門業者数社と打合せをしたが、ピタッとくるものがなかったため、自作を決意。その結果、
が完成した。

この「会社成功設計図」のテンプレートが果たして本当に使えるのかどうかを
試すため、まずは自分が勤めた3つの会社で使ってみた。

そのときの「会社成功設計図」の評価をまとめると、

中国の子会社に赴任したとき、営業マンの日常活動や、新規顧客への
進捗状況
がリアルタイムで把握でき、顧客の動向もよく理解できた。

個人別の業績や工場の稼働状況なども、この会社成功設計図から
手に取るように理解できた。

担当者が移動や退職しても引継時の書類整理の時間は全く不要となった

ドイツとの折半会社に赴任したとき、製・販・技のどの部門で、どれだけの利益が出ているのかを把握出来た。

部門別の利益管理を整理しなおし、利益の大きな項目から2つを改善するだけで、翌年以降利益を大幅に増やすことができた。

名古屋の会社の顧問をしている今、企画立案から実行計画、結果報告、などすべてをこの一枚に納め、共有化することで、関係者が皆フォルダの中を見ることができる。

「会社成功設計図」を自社で使って、こういう良い結果が出たので、会社の全体像を常に把握出来る
簡単な方法がないかと困っている読者のあなたにも、きっと役立つと思い、実際使ってきた
テンプレートを無料提供することにした。

このコロナが収束に向かう今の時期に、小規模事業者でも大手企業並みの労働生産性を取り入れて、
新規顧客を増やし、普段の事業を効率化して、業績アップをつかみ取って欲しい。

プロフィール
中西 淳一(なかにし じゅんいち)

関西大学工学部応用化学課卒    
          
一部上場化学会社で営業、企画、管理を経験した後、中国の樹脂部門の社長、帰国後ドイツ企業との合弁会社で副社長を歴任。短期間でいかに事業全体を把握し、利益管理から行動管理の現状把握をし、現状利益を大幅に増やすために何をどのようにすべきかを整理し、実現した。その背景には「会社成功設計図」の確立が大きく役だった。異なる会社でも、異なる事業でも、このテンプレートがそのまま使えて、無駄なく会社を効率的に拡大させるのに役立った。誰でも手作りで出来て、「安いコストで、早くつくれて、簡単に取り組める」テンプレートを完成することができたので、ぜひ一人でも多くの人に使っていただきたい。
会社成功設計図考案者
ビッグドリームネット代表