中落ちとは、マグロの一番大きな骨、すなわち中骨の周りについている身を集めたものになります。
マグロは体格が大きいため、いかにうまく骨と身の間に包丁を入れたとしても、骨の周りに身が残ってしまうものです。その身が中落ちです。
中落ちは、ほかの部位では味わえない独特の旨味があり、身も柔らかいのが特徴です。
中落ちの食べ方としては、そのまま醤油でいただくのがおすすめです。
ごはんに乗せて、丼にしてもいいでしょう。一般的な刺身のまぐろよりも食べやすいので、子どもや高齢者にもおすすめです。
新鮮、安全な生餌、国内屈指の良好な環境で育てられた本マグロ(クロマグロ)です。
『だてまぐろ』の生産地、愛媛県宇和島市は四国の南西に位置し、目前に広がる海は、黒潮の押し寄せる自然の恵み豊かな漁場です。沿岸はリアス式海岸で、この入り江を利用した、つくり育てる漁業が盛んに行われています。漁業養殖や真珠養殖の生産量、技術力は全国でもトップレベルです。宇和海は本マグロを育てるのに水温が適していて、水深もあり、潮通りが良いため養殖本マグロにとってはこれ以上無い良好な環境です。
ヨコワ(本マグロの幼魚)は6月〜8月頃徳島沖から宇和海に至る四国沖で、小型漁船の一本釣りによる方法と、対馬周辺で旋網による方法で漁獲した魚を傷付けないように泳がせて運びます。獲得したヨコワはだいたい15〜20cmくらいの大きさで、そこから30ヶ月以上宇和海の生け簀で大切に育てられ、出荷する頃には1尾あたり平均60kg〜80kgになります。健康状態等も毎日生け簀に潜り、直に本マグロを見て体調を管理しています。
餌は、マグロが小さいときはメロード、コナゴ、アジが主流で、大きくなればその口の大きさに合わせてサバ、オオナゴ、ウルメ、イワシ、サンマ、イカなど、一つの種類の生餌に偏らないように、できるだけ多くの種類の餌を与えるようにしています。
できるだけ新鮮な本マグロを食べて頂きたいという思いがあるので、ご注文を頂いてから釣り上げます。釣り上げ後は、本マグロが抵抗して身焼けをしないように、釣り上げから2分以内に、血抜き、神経〆、内臓・エラ除去の活〆処理を素早く行い、芯温が5℃以下、15時間以上冷やし込み、一本ずつ入念にチェックした後、鮮度を落とさないよう細心の注意を払い、全国に出荷します。
さかな大学では、旬のさかなのさばき方や食べ方、料理、選び方など、魚のプロが教える知って得する講座です。
さかな大学の学長は、魚をさばいて45年。魚一筋、魚のプロ、主婦の店大網店鮮魚部シニアチーフの阿久津さんです。
毎月旬なさかなをご紹介しますので、楽しみにしてください