おすすめ本!!
2020/06/11
『脇役一代』坂東調右衛門著
ジャンル:ノンフィクション
予算: 絶版
発行所:株式会社新日本出版社
初版: 1977年12月20日
あの伝説の「前進座」を創った坂東調右衛門の一代記。
ぼくは明治29年10月6日生まれの申年だ。今年で80になったよ。前進座を作る運動に加わったのが34か5でね。それまでの役者人生は、やくざの”裏街道”に半分足をつっこんでいた。
おやじは仙台の興行師だ。そのころの興業はね、博奕打ちの世界と持ちつ持たれつの因縁にしばられていた。”仁義”を通しとけば、その土地でやる芝居はそこのやくざ連が客寄せの手足になってくれる。そのかわり、連中は興行師から金もらって、それが稼ぎになる。興行師とやくざには、こんな一心同体みたいな仕掛けがあった。
からはじまる文章は、明治から昭和を駆け抜けた、脇役に徹した明治の日本男児の生き様を生き生きと描写していて、ぐいぐいと引き込まれます。
ぜひ令和のいま、読んでいただきたい一冊です。
おすすめ!!
予算: 絶版
発行所:株式会社新日本出版社
初版: 1977年12月20日
あの伝説の「前進座」を創った坂東調右衛門の一代記。
ぼくは明治29年10月6日生まれの申年だ。今年で80になったよ。前進座を作る運動に加わったのが34か5でね。それまでの役者人生は、やくざの”裏街道”に半分足をつっこんでいた。
おやじは仙台の興行師だ。そのころの興業はね、博奕打ちの世界と持ちつ持たれつの因縁にしばられていた。”仁義”を通しとけば、その土地でやる芝居はそこのやくざ連が客寄せの手足になってくれる。そのかわり、連中は興行師から金もらって、それが稼ぎになる。興行師とやくざには、こんな一心同体みたいな仕掛けがあった。
からはじまる文章は、明治から昭和を駆け抜けた、脇役に徹した明治の日本男児の生き様を生き生きと描写していて、ぐいぐいと引き込まれます。
ぜひ令和のいま、読んでいただきたい一冊です。
おすすめ!!