美濃屋茶舗 スタッフブログ

お茶の作法

2021/01/03
お茶は、はるかその昔、養生法として、
中国より伝来し、日本に持ち帰った高僧によって、
世間に広まったものであります。

その頃は、煎茶ではなく、抹茶を湯で溶く感じのものでした。

戦国時代辺りから、武将など身分の高い者が、
たしなむものとして文化が広まり、
茶人の千利休などが作法を確立しながら、
茶道というものが広まり、現在に至ります。

煎茶は、江戸時代から、大衆がたしなめるものとして、
製法と文化が始まったものですが、
これにも一定の作法は、存在します。

とはいえ、茶席、野点、和装をして抹茶をいただく機会は、
その場面に遭遇しなければ、問われることも、
できることも求められないわけです。

ビジネスの場面として、
煎茶の茶葉から、お茶を入れることも少なくなり、
コーヒーやペットボトルが出されることが多ければ、
おいしいお茶のいれかたを身に付けても、
披露する機会も減ってきています。

それでも、ドラマ、ハケンの品格(2020)では、
主役の大前春子が、対するお客や人に対して、
お茶をいれて差し上げている場面があり、

「こんなおいしいお茶を飲むのは、
(はじめて or 久しぶり)」

というセリフをよく耳にしたものです。

けれど、テーブルマナーだとか、ドレスコードのように、
気を配って、自然な立ち振る舞いとして、出来るように、
教養と品格を身に付けていることの証として、
茶道の修行も大変有意義なものであります。

主役の大前春子は、劇中でも、
日本茶に関する資格を持っているのでしょうね。

さて、実際、家庭や近しい人、自分の為に、
お茶をいれる時、ざっくりやっても、
色や味が出ていれば、それでOKなのです。

出してみて、自分がおいしいと思えば、
それで良いのです。

それと同じように、
抹茶も、茶道具を用意することなく、
マグカップに、抹茶を入れて、お湯を注いで、
箸やスプーンで、かき混ぜて、
溶かして飲むだけでも良いのです。

ある意味、青汁の成分が、100%抹茶なだけです。

煎茶の濃いのを飲み慣れていて、
なお、もっと濃くパンチの効いたものが良いなら、
抹茶を湯や水で溶いて、立つ風味を味わうと、
お茶の味にアクセントが生まれます。

一度、お試しください。

簡単なことです。

抹茶を湯や水で溶いて、好きな濃さで飲むだけ。

また、新しい、お茶の楽しみ方が見つかりましたね。