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まだ活躍している宇宙船 ボイジャー1号、2号

2021/05/20

太陽系を離れて、星間空間で観測継続

ボイジャー1号は1977年9月5日、姉妹機ボイジャー2号の数週間後にフロリダ州のケープカナベラルから打ち上げられた。当初の設計寿命は5年間だったが、打ち上げから43年以上が経過した今なお、両機は星間空間からデータを地球に送信し続けている。

NASA(アメリカ航空宇宙局)の無人宇宙探査機「ボイジャー2号」は、1977年8月に打ち上げられて以来、木星、土星、天王星での探査を経て、2018年11月、太陽系を取り囲む「太陽圏」を脱し、太陽から放出された太陽風が星間物質などと混じり合う境界面「ヘリオポーズ(太陽圏界面)」を通過した。「ボイジャー2号」に先立ち、「ボイジャー1号」も2012年に太陽圏を脱している。そしてボイジャーは今なお驚くべき宇宙の様子を観測しつづけている。 

ボイジャーの現在位置は星間空間 

地球から225億キロメートル以上離れて、太陽系の範囲外を飛行中

1977年に打ち上げられたNASAの深宇宙探査機ボイジャー2号(Voyager-2)は、2019年から太陽系を出て恒星空間へ進みつつあります。

40年以上前に打ち上げられたボイジャー1号は、2012年に太陽系を抜けて星間飛行を開始し、それから5年後、単調な音を拾うようになった。 

ボイジャー1号

ボイジャー2号

「ヘリオポーズ」と呼ばれる太陽系と外宇宙の境界面

太陽風と星間風が相互作用する場所 

 

「太陽圏」と呼ばれる、太陽から流れ出る荷電粒子の巨大な泡から離れた。探査機は「ヘリオポーズ」と呼ばれる太陽系と外宇宙の境界面を横切ったことになる。 太陽系の端であるその領域では、太陽風は星間風の流れにぶつかって戻ってくる。

ボイジャー1号と2号は、ともにヘリオポーズを通過するのに1日もかからなかった。双子の探査機は現在、「バウショック」と呼ばれる、星間宇宙のプラズマが、移動中の船の船首の周りを流れる水のように、太陽圏の周りを流れている領域を高速で進んでいる。

 

NASAが双子の惑星探査機、ボイジャー1号・2号を打ち上げたのは1977年。それから木星・土星・天王星・冥王星を次々と観測し、去年の11月には1号よりもスピードの遅いボイジャー2号もついに太陽圏を離れることに成功しました。

 

今、ボイジャー2号は恒星と恒星の間に広がっている星間空間を毎秒約15.65キロメートルのスピードで移動しながら、地球に観測データを送り続けています。人類が作りだしたロボットのうち、人類からもっとも遠く離れた場所で42年間も活躍し続けている屈強な探査機は、星間空間でなにを見たのでしょうか。

2012年にボイジャー1号がヘリオポーズを通過した際は、太陽圏のすぐ外の星間空間はプラズマ密度が予想よりも高く、どうやらプラズマがなんらかの理由で圧縮されていると観測されていました。去年ボイジャー2号がヘリオポーズを通過した際には、さらにプラズマの温度が予想よりも高いこと、そしてヘリオポーズの内側でもプラズマの密度が高かったことがわかり、いずれも圧縮説を強化する結果に。ただ、なぜ圧縮されているのかまではまだ分かっていないということです。 
 

今回、ボイジャー2号が違う場所からヘリオポーズを突破したのにもかかわらず、ドンピシャでおなじ結果が観測されたことには大きな意義があるそうです。

残念ながら、太陽圏の彗星のようなたなびく尾についてはまだ解明されていないようです。

 


 電池が持つかぎり

ボイジャー1号・2号の前人未到の旅は今後も続きますが、寿命が近づいてきているのも事実。
 

42年経った今でもなお、ボイジャーに搭載されている観測装置はちゃんと動いています(ボイジャー1号に搭載されたプラズマ観測装置だけは1980年以降使えなくなってしまいましたが)。

2号にはそれぞれ①磁場(MAG)、②低エネルギー荷電粒子(LECP)、③宇宙線(CRS)、④プラズマ(PLS)と、⑤プラズマ波動(PWS)を観測する装置が搭載されており、星間空間がどんな場所なのかを物語る貴重なデータが得られました。




 

ボイジャー2号は1977年8月20日、フロリダ州ケープカナベラルにあるNASAケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

ボイジャーのデータはあと5年 

 

ボイジャー2号は1977年、ボイジャー1号より2週間早く、天王星と海王星を探査するルート上に打ち上げられた。現在でも、、この2つの惑星を訪れた唯一の宇宙船だ。

ボイジャー2号がボイジャー1号の6年後に恒星間宇宙に到達したことで、このルートが大きく迂回していることがわかる。これはNASAの最長ミッションとなっている。

「2つのボイジャーが打ち上げられたとき、宇宙探査が始まってまだ20年しか経っていなかったので、40年以上保つのかどうかを知るのは難しかった」とクリミギス氏は言う。

現在、科学者たちは、探査機が恒星間宇宙に向けて進む間に、さらに約5年分のデータが得られることに期待しているという。研究チームは、ボイジャーが燃料を使い果たす前に、太陽圏が影響しない宇宙空間の遠い地点に到達することを望んでいる。

その機能を失っても、探査機は宇宙を漂流し続けるだろう。宇宙人がそれを発見した場合に備えて、ボイジャーには、音や画像など地球上の生命に関する情報が記された金色のレコードが収められている。

ボイジャー1号が冥王星軌道を抜け、地球と主要惑星をふり返り撮影した写真はNASAのジェット推進研究所(JPL)で公開された写真。
「Pale Blue Dot(淡く青い点)」が地球

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