必見!現役医学生が教える、膝の痛みを治す方法

2020/06/22
膝が痛い。それはいつの年代にも起こる不滅の悩みではないでしょうか。
老人がよく言っているイメージですが、実は最近若者の膝痛も増えているんです。


今日はかなりよくある悩み「膝が痛い」について答えていこうと思います。
膝の痛み

目次

第一章 膝の痛みの原因

第二章 具体的な病気について

第三章 治療について

まとめ 

膝の痛みの原因

では膝の痛みの原因について、解説しましょう。
実は、膝が痛む原因は多岐にわたります。
その中でもありふれているものを解説します。


膝には、じん帯、骨、半月板、軟骨があります。
といわれてもわからないと思います。

わかりやすく言うと、膝は骨と、骨を支える構造で成り立っています。その構造のパーツの名前をそれぞれ じん帯、骨、半月板、軟骨といいます。

どれか一つでも痛むと、膝が痛いという状態になるのです。
例えば、骨だと「骨折」
    じん帯だと「ねんざ」
    軟骨だと「軟骨損傷」
    半月板だと「半月板損傷」 という風になります。

具体的な病気について

では、具体的な病気についてお話していきます。

部分別にお話ししますね。

骨の痛みを年代別に見ていきます。

~10歳・・・あまりない
10~30歳・・・骨肉腫、ユーイング肉腫など
30~50歳・・・骨巨細胞種など
50~・・・軟骨肉腫

以上です。
膝が痛いといっても、骨の病気というのはかなり少ないです。
ほとんどが聞き馴染みがないと思います。

順番に解説していきます。


ユーイング肉腫、骨肉腫とは、いわば骨のがんです。若いうちから発症します。

ちなみに「~肉腫」とついているものは悪性、すなわちがんです。

100万人で2~3人です。ほとんどなることはありません。

次は骨巨細胞種です。
この病気は良性です。しかし、この病気は悪性になってしまうこともあります。
そのせいで、骨折したり再発したりしてしまいます。
先ほどと同様、骨の病気自体がまれで、この病気ももちろん稀です。
100万人に0.5人程度です。

次は軟骨肉腫です。
骨が、軟骨のように水っぽくなる病気です。

悪性で、100万人に5人程度です。

軟骨

軟骨の痛みを年代別に見ていきます。

といいましても、軟骨自体が傷ついても痛みはありません。
軟骨が傷つきうすくなってくることで、骨同士が擦れて痛くなります。
軟骨は、時間をかけてゆっくり薄くなっていきます。
なので、若者には、軟骨の痛みというのは理論上存在しません。(例外はありますが)

ご高齢の方に多い軟骨の痛みは「変形性膝関節症」です。
この病気は圧倒的に多いです。
基本的に、高齢の方の膝の痛みは、この「変形性膝関節症」であることが多いです。

半月板

「半月板損傷」が一般的です。
この病気はよくスポーツ選手がなって手術しているものです。

半月板というのは軟骨のさらに外側にあり、膝にかかる負担を減らしているものです。
傷つくと、痛みや腫れ、ぽきっと音が鳴る「ロッキング」といった症状が現れます。
実は高齢者の方は、ほとんど半月板がすり減ってなくなっています。

後で出てくる、「内側側副じん帯損傷」や「前十字靭帯損傷」に合併することも多いです。

じん帯

最も若者の膝の痛みで多いものです。
ひざにあるじん帯が4種類あるため、4種類の損傷があります。
「内側側副じん帯損傷」「外側側副じん帯損傷」「前十字じん帯損傷」「後十字じん帯損傷」です。

痛みが強いのが特徴です。
膝を動かすスポーツをしていると、かなりの頻度でなります。

治療について

治療についてお話していきます。

程度によって様々ですが、高齢者の膝痛はかなりの確率で「変形性膝関節症」です。
ちゃんと治すには、手術しかありません。
なる前に、きちんと予防するのが一番です。
予防としては、足のストレッチ、筋トレをすることが一番です。
痛みが出ている場合は、筋トレは控えて安静にしましょう。

若者の膝痛は大体じん帯の痛みです。
かなり痛い場合を除き、湿布を張って3週間もすると治っています。
不安な方は、整形外科に行ってレントゲンやMRIをとってもらいましょう。


ただしアスリートの方は、整形外科に行って、運動や食事の指導を受けることをお勧めします。

いずれにせよ大事なのは、「症状がある間は安静」「耐えれる痛みなら、湿布や消炎鎮痛薬を飲む」ということを覚えておきましょう。

まとめ

まとめ

年齢、部位別に起こってくる病気が違います

治療は、軽傷では保存的治療(湿布やサポーター)です

痛すぎる痛みの時には、病院へ行きましょう

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