震災のときに使えないポータブル電源とはどういうもの?
2025/01/07
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震災時のポータブル電源選びで失敗しないために、本当に知っておくべき重要なポイントをお伝えします。
実は震災では全く役に立たないポータブル電源があることをご存知でしょうか。重すぎて持ち運べない、停電時に自動で電源供給できない、車での充電ができないなど、いざという時に使えない特徴を持つ製品が少なくありません。
この記事では、ポータブル電源を実際に検証してきた経験から、震災時に本当に使える電源の選び方について詳しく解説します。製品選びのポイントから具体的な活用方法まで、実践的な情報をお届けしますので、災害への備えとしてポータブル電源の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
今回の記事は以下動画情報を参考にまとめています。
震災時のポータブル電源選びで失敗しないために、本当に知っておくべき重要なポイントをお伝えします。
実は震災では全く役に立たないポータブル電源があることをご存知でしょうか。重すぎて持ち運べない、停電時に自動で電源供給できない、車での充電ができないなど、いざという時に使えない特徴を持つ製品が少なくありません。
この記事では、ポータブル電源を実際に検証してきた経験から、震災時に本当に使える電源の選び方について詳しく解説します。製品選びのポイントから具体的な活用方法まで、実践的な情報をお届けしますので、災害への備えとしてポータブル電源の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
今回の記事は以下動画情報を参考にまとめています。
震災時に使えないポータブル電源の特徴とは
災害時に電力確保は私たちの生活を支える重要な要素となります。しかし、ポータブル電源には震災時に十分な機能を発揮できないものが存在します。適切な製品選びをするためには、これらの特徴をしっかりと把握しておく必要があります。
まずは震災時に使えないポータブル電源の主な特徴について、実際の使用シーンを想定しながら詳しく見ていきましょう。正しい知識を持つことで、より効果的な防災対策が可能となります。
UPS機能(無停電電源装置)がない電源の問題点
UPS機能の有無は震災時のポータブル電源選びにおいて最も重要なポイントの一つです。UPS機能がないポータブル電源は、停電が発生した際に自動で電力供給に切り替わることができません。
特に問題となるのが、長期間使用していない場合の自然放電です。通常のポータブル電源は1ヶ月間充電せずに置いておくと、20-30%もの電力が失われてしまいます。震災はいつ起こるかわからないため、充電を忘れていた場合、いざという時に十分な電力を確保できない可能性があります。
また、停電時の瞬断による機器への影響も見逃せません。UPS機能がない場合、停電時にパソコンやその他の電子機器が突然シャットダウンしてしまい、大切なデータを失ったり、最悪の場合は機器の故障につながることもあります。
一方、UPS機能を備えたポータブル電源は、停電を検知すると0.01秒以下で自動的にバッテリー電源に切り替わります。これにより接続された機器を途切れることなく動作させ続けることができ、データの損失や機器の故障を防ぐことができます。
重すぎるポータブル電源の課題
震災時において、ポータブル電源の重量は想像以上に大きな問題となります。特に15kgを超えるような重いポータブル電源は、災害時の迅速な避難の妨げとなる可能性が高くなります。
パニック状態での避難時に、20kgもの重量がある電源を持ち運ぶのは現実的ではありません。特に高齢者や女性、子供がいる家庭では、重いポータブル電源の運搬は極めて困難です。また、避難所への移動や、避難所生活における場所の移動なども考慮する必要があります。
実際の震災時には、階段での移動を強いられることも多く、エレベーターが使用できない状況では、重いポータブル電源の運搬はさらに困難になります。また、車での避難時も、慌ただしい状況で重い電源を積み込むのは容易ではありません。
理想的なのは、10kg未満、できれば5-6kg程度の重量のポータブル電源です。この重量であれば、緊急時でも一般の方が無理なく持ち運べ、避難時の mobility(移動性)を確保することができます。
走行充電に対応していない電源の制限
震災時において、走行充電機能の有無は想像以上に重要な要素となります。走行充電に対応していないポータブル電源は、長期の避難生活において大きな制約となる可能性があります。
走行充電とは、車のシガーソケットを使用してポータブル電源を充電できる機能です。この機能がない場合、停電時には充電手段が著しく制限されます。特に避難所などでは電源の確保が困難な状況が続くことが多く、車からの充電ができないことは深刻な問題となります。
また、走行充電の能力にも注目が必要です。一般的なポータブル電源の多くは40W程度の充電能力しかありませんが、これでは充電に非常に時間がかかってしまいます。理想的なのは100W以上の充電能力を持つモデルです。
さらに、避難生活が長期化した場合、車は移動手段としてだけでなく、貴重な電源供給源としても機能します。走行充電機能があれば、車で移動しながら充電することができ、目的地に到着した時には満充電状態で電源を使用することができます。
ただし、車内での充電時には注意点もあります。特に夏場の高温環境では、電池の劣化が進む可能性があるため、長時間の車内放置は避けるべきです。LiFePO4(リン酸鉄リチウム)電池を採用したモデルは比較的熱に強いとされていますが、それでも適切な温度管理が必要です。
震災対策に適したポータブル電源の選び方
災害時に本当に役立つポータブル電源を選ぶためには、いくつかの重要な基準があります。実際の震災時の状況を想定しながら、適切な選択基準について詳しく解説していきます。あらかじめ正しい知識を持っておくことで、後悔のない選択ができるはずです。
理想的な重量と携帯性について
震災時に使いやすいポータブル電源の重量は、10kg未満が目安となります。これは実際の避難シーンを想定した場合の適正な重量です。ただし、できれば5-6kg程度のものを選ぶことをお勧めします。
なぜなら、避難時には防災グッズや貴重品なども一緒に持ち運ぶ必要があるためです。また、家族に高齢者や子供がいる場合は、さらに軽量な製品を選ぶことが賢明です。
携帯性については、重量だけでなく、形状やハンドルの設計なども重要な要素です。持ち手が両サイドについているモデルは安定して持ち運びやすく、また収納時にもコンパクトに片付けられます。
さらに、防水・防塵性能も考慮に入れましょう。IP67などの防水規格に対応している製品であれば、雨天時の避難や、水回りでの使用時も安心です。ただし、防水性能が高いものは若干重量が増える傾向にあるため、その兼ね合いも考慮が必要です。
必須機能と推奨スペック
震災対策用のポータブル電源に求められる必須機能として、まずUPS機能が挙げられます。これは停電時に自動で電源供給に切り替わる機能で、接続機器を安全に使い続けることができます。
バッテリー容量については、300Wh(ワットアワー)以上あれば、スマートフォンやタブレット、LED照明などの基本的な機器を数日間使用することができます。ただし、より大きな容量が必要な場合は、500Wh〜1000Whクラスの製品も検討に値します。
出力については、最低でも300Wは必要です。これにより、ほとんどの家電製品を問題なく使用できます。さらに、複数の出力ポートがあることも重要です。特にAC出力、USB-A、USB-Cなど、様々な機器に対応できる出力ポートを備えているものが理想的です。
充電性能に関しては、前述の走行充電機能は必須といえます。さらに、100W以上の充電能力があれば、効率的な充電が可能です。また、太陽光充電に対応しているモデルであれば、長期の停電時にも対応できます。
おすすめのポータブル電源モデル
実際の製品例として、以下の3つのモデルが震災対策用として特におすすめです。
まず、大容量モデルとしてasagao AS1000JPがあります。容量は1810Whと十分な容量を持ち、重量は11.7kgとやや重めですが、UPS機能も搭載しています。サイクル寿命は3500回と長く、信頼性の高い製品です。価格は約12万円となっています。
中容量モデルとしては、エコフロー River2 MAXがおすすめです。512Whの容量で、重量は6.0kgと持ち運びやすく設計されています。出力は500Wあり、一般的な電化製品のほとんどを使用可能です。UPS機能も搭載され、価格は約5万円です。
コンパクトモデルとして、Anker E522が挙げられます。容量は約300Whとやや小さめですが、重量が3.9kgと非常に軽量で、災害時の持ち運びに適しています。出力も300Wあり、スマートフォンなどの小型機器の充電には十分な性能を持っています。価格も3万円台と比較的手頃です。
これらの製品はいずれもUPS機能と走行充電機能を搭載しており、震災時の使用に適しています。予算と必要な容量、重量などを考慮しながら、最適なモデルを選択することをお勧めします。
災害時のポータブル電源活用術
いざという時に備えてポータブル電源を購入しても、効果的な使い方を知らなければその性能を十分に活かすことはできません。ここでは実際の災害時を想定した具体的な活用方法について、詳しく解説していきます。
避難所での効果的な使用方法
避難所生活では電源の確保が大きな課題となります。限られた電力を効率的に使用するために、以下のような活用方法を心がけましょう。
まず、充電スペースの確保が重要です。避難所では限られたスペースを多くの人と共有することになるため、ポータブル電源の設置場所は周囲の人の動線を妨げない場所を選びましょう。また、盗難防止の観点から、常に目の届く場所に置くことをお勧めします。
充電優先順位も考えておく必要があります。スマートフォンは災害時の情報収集に不可欠なため、最優先で充電すべき機器です。次に、LEDライトやラジオなどの情報収集・照明機器、そして医療機器などの順番で優先度を決めておくと良いでしょう。
また、避難所では電源を必要としている人が周りにいる可能性が高いです。可能な範囲で電源の共有を検討しましょう。特にUSB充電ポートは複数の機器を同時に充電できるため、効率的な共有が可能です。
長期停電に備えた電力管理のコツ
長期の停電に備えるためには、計画的な電力管理が不可欠です。まずは保有している機器の消費電力を把握することから始めましょう。
例えば、スマートフォンの充電には約15Whの電力が必要で、一般的な300Whのポータブル電源であれば、約20回の充電が可能です。LED照明は消費電力が小さく、5Wのものであれば60時間程度の連続使用が可能です。
電力を効率的に使用するためには、不要な機器の電源はこまめに切ることが重要です。特に待機電力の大きい機器は、使用していない時は完全に電源を切っておきましょう。
また、走行充電機能付きのポータブル電源であれば、車のエンジンをかけている間に充電することで、電力を補充することができます。ただし、車のバッテリー消費にも注意が必要です。充電する際は必ずエンジンを始動した状態で行いましょう。
家族で共有する際の注意点
家族で1台のポータブル電源を共有する場合、いくつかの重要な注意点があります。まず、家族全員がポータブル電源の基本的な使い方を理解しておく必要があります。
特に重要なのが、残量管理とバッテリー表示の見方です。多くのポータブル電源には残量表示機能がありますが、パーセント表示やLEDインジケーターなど、モデルによって表示方法が異なります。家族全員が正確に残量を把握できるよう、事前に使い方を確認しておきましょう。
また、使用する機器の優先順位についても、家族間で事前に合意を得ておくことが重要です。特に医療機器などの重要機器がある場合は、その使用を最優先とすることを家族で共有しておく必要があります。
さらに、充電ケーブルの管理も重要です。必要な充電ケーブルは最低2セット用意し、1セットは必ずポータブル電源と一緒に保管しておくようにしましょう。また、定期的に充電ケーブルの状態を確認し、断線や劣化がないか確認することも大切です。
非常時に慌てることのないよう、これらの使用ルールは定期的に家族で確認し、必要に応じて防災訓練の一環として実際に使用してみることをお勧めします。
まとめ
震災時に本当に役立つポータブル電源を選ぶためには、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。
最も重要なのは、UPS機能の有無です。停電時に自動で電源供給に切り替わるこの機能がないと、突然の停電時に接続機器が使えなくなってしまう可能性があります。また、重量は10kg未満、できれば5-6kg程度のものを選ぶことで、緊急時の持ち運びにも対応できます。
さらに、走行充電機能は長期の避難生活では必須といえる機能です。100W以上の充電能力があれば、車からの充電も効率的に行うことができます。
具体的な製品としては、大容量のAsagao AS1000JP、中容量のエコフロー River2 MAX、コンパクトなAnker E522など、用途や予算に応じて選択することができます。
また、ポータブル電源を効果的に活用するためには、家族全員での使用ルールの共有や、避難所での適切な使用方法、電力の計画的な管理など、事前の準備と知識が重要です。
災害はいつ起こるかわかりません。この機会に、ご家庭の防災対策の一環として、適切なポータブル電源の選択と運用方法について、ぜひ検討してみてください。
※今回の記事内容はあくまで動画内容をベースにまとめてみたものです。災害時にどの程度の能力のポータブル電源が必要となるかはその人それぞれの状況次第にもなりますので十分にご注意ください。