ポータブル電源情報のまとめ

Jackery ポータブル電源 2000 Newの口コミレビューはどう? 

2025/01/12
PR

ポータブル電源の新製品「Jackery Explorer 2000」が登場し、注目を集めています。大容量2000Whを誇るこのモデルは、災害時の電源確保やアウトドアでの電源供給など、さまざまな場面での活用が期待されています。

今回は、実際に同製品を使用した詳細なレビューをご紹介します。大型家電との相性、充電性能、アプリ連携機能など、気になるポイントを徹底的に検証してみました。

高圧洗浄機や井戸ポンプといった突入電流の大きな機器でのテストや、実際の使用感まで、購入を検討している方に役立つ情報をお届けしていきます。約24万円という価格帯の製品だけに、本当に価値があるのか、メリット・デメリットを含めて詳しく解説していきましょう。

本記事は以下動画の情報をベースとしてまとめました。

Jackeryについては公式情報も確認してみてください。

Jackery Explorer 2000の基本性能

Jackery Explorer 2000は、高性能かつ大容量のポータブル電源として設計されています。基本性能を詳しく見ていきましょう。
 

本体スペックと特徴


バッテリー容量は2042Whと大容量を実現しており、リン酸鉄リチウムバッテリーを採用することで安全性と長寿命を両立しています。出力性能は合計2200Wと高出力で、3つのAC出力ポートを装備しています。

USB出力はUSB-A 18W対応ポートと、USB-C PD対応ポートを搭載しています。USB-C PDは30Wと100Wの2ポートが用意され、ノートパソコンなどの充電にも対応可能です。

入力に関しては、AC充電で最大1500Wの高速充電が可能です。さらにソーラー充電にも対応しており、最大400Wでの充電が可能です。パススルー充電機能も搭載され、充電しながらの機器使用にも対応しています。

また、UPS機能も搭載されており、切り替え速度は20ミリ秒となっています。これによりパソコンやテレビなどの機器を途切れることなく使用し続けることができます。

 

サイズと重量について


本体の重量は17.9kgと、2000Wクラスのポータブル電源としては非常に軽量です。同クラスの他社製品が21kg前後あることを考えると、約3kg以上の軽量化を実現しています。

持ち運びに関しては、折りたたみ式の片手持ちハンドルを採用しています。これにより、重量があっても片手での持ち運びが可能で、使用時にはハンドルを折りたたんでフラットな天板として使用することもできます。

本体サイズも比較的コンパクトで、1000-1500Whクラスの製品と同程度のサイズ感となっています。このため、保管場所を取らず、車載での持ち運びなども容易です。

 

アプリ連携機能


スマートフォンアプリを使用することで、より詳細な制御と監視が可能になっています。BluetoothとWi-Fi両方での接続に対応しており、Bluetoothでは近距離での操作が、Wi-Fiでは遠隔地からの監視が可能です。

アプリでは充電速度の設定や、バッテリーの使用範囲の設定、自動電源オフなどの細かな制御が可能です。充電モードは「高速充電」と「静音充電」の2つから選択でき、状況に応じて使い分けることができます。

また、現在の入出力電力量やバッテリー残量なども常時モニタリング可能で、Wi-Fi接続時は外出先からでも状態確認ができます。ファームウェアのアップデートもアプリ経由で実行可能となっており、将来的な機能追加や性能改善にも期待が持てます。

これらの機能により、より細やかな電力管理と効率的な運用が可能となっています。特に遠隔監視機能は、ソーラー充電時の発電状況確認や、停電時のバックアップ電源としての状態確認などに重宝します。

 

電力出力と実用性のレビュー【口コミ】


実際の使用シーンを想定した様々なテストを実施し、Jackery Explorer 2000の実力を検証していきます。大型家電との組み合わせや突入電流の強さなど、気になるポイントを詳しく見ていきましょう。

 

大型家電との組み合わせテストレビュー


大型家電との組み合わせテストでは、電子レンジ(700W)と電気ケトル(800-1000W)を同時に使用する検証を行いました。この組み合わせは定格2200Wに近い負荷となりますが、問題なく両方の機器を同時に動作させることができました。

具体的な消費電力は、電気ケトル単体で約829W、これに電子レンジを追加した状態で合計約2230Wとなりました。定格をわずかに超える出力となりましたが、2分30秒の動作テストでも安定して電力を供給し続けることができました。

このテスト結果から、電子レンジで冷凍食品を温めながら、同時にお湯を沸かすといった実用的な使用シーンでも十分に対応できることが確認できました。大容量バッテリーを活かした複数の大型家電の同時使用が可能です。

 

突入電流の強さを確認


突入電流の大きな機器での検証として、井戸ポンプと高圧洗浄機(ケルヒャーK5)でのテストを実施しました。特に高圧洗浄機は多くのポータブル電源では対応が難しい機器として知られています。

井戸ポンプ(水深約30m)では、起動時の突入電流に問題なく対応し、安定した動作を確認できました。定常時の消費電力は約760Wで、突入電流が発生する起動時でも問題なく電力を供給できました。

さらに印象的だったのが、高圧洗浄機の動作テストです。多くのポータブル電源では対応が難しいケルヒャーK5も、問題なく起動・動作させることができました。これは電力リフト機能がない製品としては特筆すべき性能といえます。

 

UPS機能の性能


UPSとしての性能を検証するため、パソコンとテレビを接続した状態での給電切り替えテストを実施しました。製品仕様では切り替え時間が20ミリ秒となっていますが、実際の使用でもその性能を確認することができました。

テスト時はパソコンとテレビで合計約45Wの消費電力状態で、商用電源からバッテリー給電への切り替えを行いました。結果として、接続機器が落ちることなく、完全にシームレスな電源の切り替えを実現できました。

さらに、電圧と周波数の安定性も確認できました。出力電圧は100.0Vと非常に安定しており、周波数も50Hzピッタリを維持していました。波形にわずかな歪みは見られたものの、実用上の問題は全く見られませんでした。

これらのテスト結果から、Jackery Explorer 2000は単なるポータブル電源としてだけでなく、停電対策用のUPSとしても十分な性能を備えていることが確認できました。パソコンでの作業中の不意の停電時でも、データ消失を防ぐことができる信頼性の高さを示しています。

 

使用時の気になるポイント


実際に使用する際の重要なポイントについて、充電性能や動作音、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
 

充電性能と充電モード


充電に関しては、AC電源からの充電で最大1500Wの高速充電に対応しています。充電モードは「高速充電」と「静音充電」の2つから選択可能です。

高速充電モードでは、入力電力約1378Wでの充電が可能で、効率的に充電を行うことができます。一方、静音充電モードでは約400Wでの充電となり、満充電までは5-6時間程度必要となりますが、動作音を極限まで抑えることができます。

ソーラー充電に関しては最大400Wまでの入力に対応していますが、接続端子が特殊な形状となっているため、純正のソーラーパネル以外との接続には制限があります。汎用的なXT60やアンダーソンコネクタを採用していないのは、使い勝手の面でやや残念なポイントといえます。

また、付属品として付いてくるのは AC充電ケーブルのみとなっており、シガーソケット充電用のケーブルなどは別途購入が必要となります。

 

動作音と静音性


動作音に関しては、特に優れた性能を発揮しています。静音充電モードでは約30デシベルという非常に静かな動作を実現しており、これは静かな部屋の環境音(約40デシベル)よりも低い値です。

高速充電モードでも、他社の同クラス製品と比較して静かな動作を実現しています。冷却ファンの品質が高く、不快な音を発することなく効率的な冷却を行うことができます。

深夜の使用や寝室での使用など、静かな環境での使用時にもストレスなく運用できる点は、大きなメリットといえます。

 

メリット・デメリットまとめ


メリット:
・2000Whクラスとしては軽量な17.9kgを実現
・大型家電との組み合わせでも安定した電力供給が可能
・高圧洗浄機などの突入電流の大きな機器にも対応
・非常に静かな動作音を実現
・UPS機能の性能が安定している
・スマートフォンアプリでの遠隔監視が可能
・折りたたみ式ハンドルで持ち運びが容易
・電圧と周波数の安定性が高い

デメリット:
・価格が約24万円と比較的高価
・ソーラーパネル用の入力端子が特殊形状
・付属品が少なく、追加で必要な備品がある
・USB出力ポートの数がやや少ない(3ポート)
・AC出力ポートも3口と、同クラス製品と比べて少なめ

総合的に見ると、高い基本性能と優れた静音性、安定した動作を特徴とする製品といえます。価格は高めですが、その分の性能と信頼性は十分に備えているといえるでしょう。ただし、入出力ポートの数や特殊な端子形状など、使い勝手の面では改善の余地が残されています。

 

まとめ


Jackery Explorer 2000は、大容量2000Whながら軽量化を実現し、高い実用性を備えたポータブル電源です。実際の使用テストでは、大型家電の同時使用や突入電流の大きな機器にも安定して対応できることが確認できました。

特に印象的だったのは、多くのポータブル電源では動作が難しい高圧洗浄機にも対応できる電力供給能力です。また、30デシベルという驚異的な静音性は、夜間や室内での使用時に大きなメリットとなります。

スマートフォンアプリとの連携機能も充実しており、遠隔での監視や詳細な設定が可能です。UPS機能の性能も安定しており、停電対策としても十分な信頼性を備えています。

価格は約24万円と高めですが、安定した性能と信頼性、優れた静音性を考えると、十分な価値があるといえるでしょう。ただし、特殊な端子形状や付属品の少なさなど、使い勝手の面では一部改善の余地が残されています。

災害時のバックアップ電源や、電源が必要なアウトドアシーン、工事現場での電源確保など、様々な用途で活躍が期待できる製品です。高い基本性能と実用性を重視する方にとっては、検討に値する選択肢といえるでしょう。