管理業務主任者とは

管理業務主任者はマンションの委託契約に関する重要事項や管理事務の報告を行うために設けられた国家資格の一つです。

重要事項の説明や管理事務報告を行う際に設置が義務付けられているため、今後も需要が見込まれます。

「管理組合30組合につき、1名の管理業務主任者を設置すること」という法律があるため、マンション管理業者はは一定数の管理業務主任者を確保しなければならないため、資格を保有していることが就職・転職に有利になります。


以下の業務は管理業務主任者がおこなわなければならないとされています。

委託契約に関する重要事項説明および重要事項説明書(72条書面)への記名
管理委託契約書(73条書面)への記名
管理事務の報告(77条)


管理業務主任者になるには、管理業務主任者試験に合格する必要があります。
管理業務主任者試験はマンション管理士との共通性があり、同時受験、ダブル取得する人も多くいます。

試験概要

受験資格
年齢・性別・学歴等の制限は一切ない。

案内書の配布(8月1日から9月30日)
試験の申し込みの受付(9月1日から9月30日まで)

実施時期
年1回(通常12月第1日曜日)

実施地域
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市(必ずしも市域内で実施するとは限らず、周辺市町村の場合もある)


合格率 18.9%(2022年度)毎年20%前後

出題範囲

マンション管理業協会が公表している出題範囲
・管理事務の委託契約に関すること
・管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
・建物及び附属施設の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
・マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
・前各号に掲げるもののほか、管理事務の実施に関すること

具体的には、区分所有法・民法・マンション管理適正化法・標準管理規約/標準管理委託契約書・建築基準法等から出題されます。 

参考:管理業務主任者試験講座

管理業務主任者を通信で学習できる有名なものとしては以下のものがあります。
それぞれマンション管理士と同時に学習できるものが用意されています。

・アガルート マンション管理士試験・管理業務主任者試験講座


・スタディング マンション管理士/管理業務主任者 講座

・フォーサイト マンション管理士・管理業務主任者通信講座