ITパスポート試験とは

ITパスポート試験とは、情報技術（IT）に関する基礎的な知識を証明する国家試験です。この試験は、ITを利活用するすべての社会人やこれから社会人となる学生が備えておくべき知識を問います。具体的には、新しい技術（AI、ビッグデータ、IoTなど）や新しい手法（アジャイルなど）の概要に関する知識、経営全般（経営戦略、マーケティング、財務、法務など）の知識、IT（セキュリティ、ネットワークなど）の知識、プロジェクトマネジメントの知識など、幅広い分野の総合的な知識を問います。

ITパスポート試験は、ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用する能力、すなわち“IT力”を身につけることを目指しています。2009年の開始以来、多くの人々に受験され、社会人やこれから社会人となる学生など、幅広い層から支持されています。

また、この試験はCBT（Computer Based Testing）方式を採用しており、コンピュータを利用して実施されます。これは、国家試験としては初めての試みであり、ITの利活用能力を直接的に評価するための手段となっています。

ITパスポート試験の重要性

ITパスポート試験の重要性は、現代社会におけるITの役割とその普及度に直結しています。ITは私たちの社会の隅々まで深く浸透し、どのようなビジネスにおいてもITなしでは成立しない状況となっています。そのため、どのような業種・職種でも、ITと経営全般に関する総合的知識が不可欠となっています。

事務系・技術系、文系・理系を問わず、ITの基礎知識を持ち合わせていなければ、企業の戦力にはなりえません。また、グローバル化とITの高度化はますます加速し、「英語力」と共に、「IT力」を持った人材を企業は求めています。このような背景から、ITパスポート試験は、IT力を証明する手段として非常に重要な位置を占めています。

ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験であり、その重要性は日々高まっています。この試験を通じて、ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用することのできる“IT力”を身につけることが期待されています。
 

ITパスポートの試験内容

ITパスポートの試験内容は以下のようになっています。

・多肢選択式（四肢択一）で、100問を120分で解答。
・総合評価の満点の60%(600/1,000)以上、かつ、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の各分野別評価の満点の30%(300/1,000)以上の両方を満たした場合に合格

小問形式100問（1問につき1設問）
ストラテジ系（経営全般）35問程度
マネジメント系（IT管理）20問程度
テクノロジ系（IT技術）45問程度

 

参考：ITパスポート試験講座

ITパスポート試験を通信で学習できる有名なものとしては以下のものがあります。

・スタディング　ITパスポート試験講座

・フォーサイト　ITパスポート通信講座