測量士とは

測量士は、土地や建物の測定、地図作成、土地利用計画、建築プロジェクトへの参画など、多岐にわたる専門的な業務を行います。特に、土地や建物の正確な位置、形状、大きさを特定するための測定が主な職務となります。

具体的には、土地の形状や高低差を把握するために最新の測量機器を使用して地表の測定を行ったり、新しい建物の建設前にその場所が適切かどうかを判断するための調査を行ったりします。また、建築プロジェクトにおいては、建設現場での作業が設計図に従って行われているかを確認するための監視も行います。

さらに、測量士は地図作成にも関与します。彼らが収集したデータは、地図や建築設計図、GIS(地理情報システム)などの作成に使用されます。

測量士の仕事は、土地の形状や位置、そして土地利用に関する重要な決定を下すための情報を提供するという点で、社会のさまざまな側面に影響を与えます。そのため、科学的な知識と技術を駆使して、正確で信頼性の高い情報を提供する能力が求められます。

以上が測量士の基本的な職務となります。専門的な知識と技術を必要とするこの仕事は、社会の発展とともにますます重要な役割を果たしています。

試験概要

毎年5月中旬頃、札幌市、仙台市、秋田市、東京都、富山市、長野市、静岡市、名古屋市、大阪市、松江市、広島市、高松市、福岡市、鹿児島市、那覇市で行われる。 受験料は4,250円。

・試験科目

午前試験
択一式試験(700点満点、1問25点の28問)。10時から12時半までの2時間半。

測量関連法規・条約
多角測量
汎地球測位システム測量
水準測量
地形測量(平成28年より車載レーザー測量の問題を追加)
写真測量
地図編集
応用測量
地理情報システム

午後試験
記述式試験(700点満点)。13時半から16時までの2時間半。

必須1問、選択2問を解答する。

必須科目
計算と法理論や届出事項、予知、防災などに関するもの。

必須(測量法、水準測量など)

選択科目
計算問題や作図に関するもの。

選択1(基準点測量)
選択2(地形・写真測量)
選択3(地図編集)
選択4(応用測量)

合格基準
午前試験で400点以上(16問以上)かつ、午前と午後で1400点満点中910点以上(65%以上)で合格。

計算機は 国土地理院より、貸与されたもののみ使用できる。

参考:測量士試験講座

測量士試験を通信で学習できる有名なものとしては以下のものがあります。

・アガルート 測量士試験講座