なぜ今、東洋医学なのか?
「東洋医学はすばらしい!」
はじめからそう思える人もいるでしょう。
でも私は正反対でした。
むしろ、「胡散臭い」とまで思っていたのです。
同業の父を師として仰ぎつつも、解剖学や生理学といった基礎医学ベースの施術の方が自分の肌には合っていたのです。
はじめは順調でした…。
しかし、だんだんと難しい症例をみるようになっていくと、アプローチに限界を感じるようになりました。
そこで、素直に父から教わった配穴(ツボを決めること)でマッサージをしてみると、なかなか改善に導けなかった方が一気に快方に向かっていったのです。
信じられませんでした!
頭でっかちの私は、それでなぜ効果が出るのかをきちんと理解したかったため、その後もう一度東洋医学(中医学)を学びなおしました。
その結果、基礎医学と照らし合わせていく中で、ようやく東洋医学の素晴らしさが腑に落ちたのです。
ただ、私が伝えたい東洋医学の素晴らしさは、
不定愁訴や慢性症状などに対する治療としての側面だけではありません。
今世の中で求められているのは
『心身の健康』であり、痛みや不調を未然に防ぐ『未病(みびょう)』といった考え方、ライフスタイルです。
ハンス・セリエによって『ストレス学説』が提唱されたのは、まだつい最近のことです。
しかし、東洋医学は経験医学として何千年も昔から、ココロを中心としたストレスが病気や不調につながることを伝えています。
これがまさに東洋医学の真骨頂であり、素晴らしさでもあります。
私が伝えたいのは、こういった先人の知恵を自分自身や、目の前にいる生徒さん・クライアント、または家族や友人などの身近な人に活かしていくことです。
自分や大切な人の生活が…人生が…ほんの少しでもラクに、イキイキしてくるのを想像するだけでもワクワクしてきませんか?
古くて新しい東洋医学の素晴らしさを、ぜひあなたに気付いていただきたいと思っています。