ランドセルは、オランダ語の「ranselランセル」が、語源となっています。
オランダ語で、背負って使用するカバンを、ランセルといいます。
もともと、軍隊の兵士が使用するためのものでした。
江戸幕末、まだ鎖国中、唯一の交流国オランダから、兵士のための背負える、布製バッグとして取り寄せた、つまり輸入したのが最初と言われています。
この時代の医者であり、蘭学者でもあり、オランダ語の文献を多く翻訳した、高野長英さんに尋ねないと、正確なことは推し量れません。
小学生の通学カバンとして、学習院が初めて、「ランドセル」を採用しました。
明治18年のことです。
学習院の良家の子供たちに、車や人力車ではなく、自分でカバンを背負って体力をつけさせるよう、徒歩通学させるために、背負いのカバンが適していたのです。
ランドセルだけではなく、英語ではない外来語が、日本語の言葉となって使用されているものが、いろいろあります。