おススメ本

2020/06/04

おすすめ名著
わかりやすい説明の技術

学校では習わないけど
社会に出て必要な技術






著者:藤沢 晃治
出版社:講談社 (2002/10/23)



社会に出るとコミュニケーション力が問われます。

一言でコミュニケーション力といっても、会話をする時、文書を書く時にも求められるし、社内では報連相、社外にはプレゼンテーションだとかいろいろなシーンもあります。それらすべてに共通して大事なことは、いかに自分の伝えたいことを相手に分かりやすく伝えられるかだと思います。

そのエッセンスが詰まった本著は、社会人にとって必読の書と思えます。
内容を簡単に紹介しますと...

分かりやすい説明とは、聞き手にとって話し手の意図を正しく理解しやすい説明と定義しており、以下の15のルールを実行すればよいと言っています。
 1.聞き手とのタイムラグを知れ
 2.要点を先に言え
 3.しみいるように話せ
 4.抽象的説明と具体的説明のバランスを取れ
 5.説明漏れを防げ
 6.情報構造を浮かび上がらせろ
 7.キーワードを使え
 8.論理的に話せ
 9.比喩を使え
10.聞き手の注意を操作せよ
11.引率せよ
12.繰り返しの劣化に注意せよ
13.持ち時間を守れ
14.聞き手に合わせた説明をせよ
15.聞き手を逃がすな

それぞれどういうことかは、本著を読んで頂くとして、個人的には以下の3つが特に効果が高いと思っています。(というか、自分が聞き手ならそうして欲しい)
①要点を先に言え(上記の2.)
②情報構造を浮かび上がらせろ(上記の6.)
③聞き手に合わせた説明をせよ(上記の14.)

「まず結論を言え」というのはビジネス上報告の鉄則としてよく言われることですが、先に何について話すのか簡潔に明示してもらえると聞く方の頭の準備や整理が進み、分かりやすくなります。

情報構造とは、いわゆるロジックツリーというか話の中身の階層構造のことですが、概要と詳細、あるいは大見出し、小見出し、本文のように整理された内容を意識して、まずは概要を伝えて大まかに理解してもらい、その詳細を後から述べると理解しやすいということです。著者はこの説明で「脳内関所」と「脳内整理棚」という独自の表現でうまく伝えてくれます。

人を見て法を説けということわざもありまして③は当たり前の様に思えますが、なかなか難しいですよね。
自分がよく知らない世界の話であれば平易な表現で説明して欲しいと思いますし、逆にある程度知っている世界であれば多少専門用語を使ってもらった方が理解が進むということもあります。また、その説明を聞く聞き手の目的にそった話でないと的外れになり聞き手にとっては苦痛でしかないことも肝に銘じるべきと思います。

以上、ご参考まで。



 
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