おススメ本

2020/06/05

おすすめ名著
発見力養成講座

先の見えない今、
     最も必要な力!?






著者:小宮 一慶
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン (2007/9/13)


旭山動物園はなぜ入場者が多いのか?

ご存知の通り、動物の見せ方、ふれあい方を従来の動物園の常識から変えたことでした。

ペンギンの泳ぎを下から見せることによって、「あぁ、ペンギンってやっぱり鳥なんだなぁ」と気付かせてくれたり、キリンの顔を真ん中にして記念写真が取れたりと素朴ながらも感動が詰まっています。

一時は閉園に追い込まれたことがある状態からの復活だと聞いてます。
よくそこに気付いたものだと感動を覚えます。

著者主催の経営者向け研修では、そこに訪れ受講者に向かって、「この旭山動物園の園長さんになったつもりで、どうすればさらにお客様を増やせるか考えて下さい」という課題を出すそうです。

ビジネスとは、問題を解決する商品やサービスを提供することとも言えます。
「熱さまシート」や「トイレその後に」などで有名な小林製薬は、消費者のちょっとした悩みやニーズを発見し、それを解決する商品を提供する会社としてわかりやすい事例でしょう。

では、まだ誰も気付いていない問題やもっと深い本質の問題を発見するにはどうしたらよいでしょうか?

この点で、この本は多くの示唆を与えてくれます。

まず、「関心」を持つことが大事と説いています。
なぜなら、関心を持たないと物理的に見えていても脳に入らない(見えていない)から。

その証拠として、セブンイレブンのロゴの最後が小文字のnになっていることに気付いている人はどれくらいいますか?と問われます。
確かに毎日見かける看板ですが、そこまでは気付かなかった、興味がないから見ていなかったんだと気付かされます。

無理矢理にでも関心の幅を広げることが肝要であり、そのために、新聞を朝から1面から順番に読む、興味がない雑誌も読んでみるといった訓練が有効と教えてくれます。

「関心」を持ち何かに気付いたのなら、次に「なぜ?」と疑問を持つようにと説いています。
そしてその疑問から自分なりに「仮説」を立て、その検証を行うことによって、点と点がつながり線となり、線と線がつながって面となり、いろいろなことが分かってくるという。
つまり、「関心」→「疑問」→「仮説」→「検証」という一連のプロセスをたどる事で、「見える力」すなわち「発見力」が養われる、と。

ちなみに、それを裏付ける事例で、アメリカの貿易赤字やアメリカの住宅着工件数、アメリカの雇用統計などの統計資料を定期的に見ることによりアメリカ経済がクラッシュする可能性が高いと触れており、すなわちサブプライム住宅ローン危機を予見しているところに凄みを感じました。

これ以上はネタバレになりますので、止めておきます。。。(^^;)

ちなみに、この本のkindle版は、Kindle Unlimited対象ですので、Kindle Unlimited会員になっている方は是非ダウンロードして読破することをお勧めします。

以上、ご参考まで。



 
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