鼻づまりは、鼻の通気性が悪くなり、呼吸がしづらくなる状態を指します。鼻づまりがあると、口呼吸を余儀なくされ、睡眠の質が低下するなどの問題が生じます。ここでは、鼻づまりの原因と症状について詳しく説明していきます。
鼻づまりの原因は様々ありますが、大きく分けると、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症などがあります。
急性鼻炎は、ウイルスや細菌の感染によって引き起こされる鼻の炎症です。風邪をひいたときに、鼻水やくしゃみとともに鼻づまりを経験する方も多いのではないでしょうか。急性鼻炎による鼻づまりは、通常1〜2週間程度で改善します。
アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダスト、ペットの毛などのアレルゲンに対する過剰な免疫反応によって生じます。くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れ、季節性のものと通年性のものがあります。アレルギー性鼻炎は、適切な治療を行わないと慢性化することがあります。
鼻中隔弯曲症は、鼻の中央にある鼻中隔が曲がっている状態を指します。先天的な要因や外傷などによって引き起こされ、片方の鼻腔が狭くなることで鼻づまりを生じます。程度によっては、手術による治療が必要となることもあります。
このほか、鼻ポリープ、副鼻腔炎、肥厚性鼻炎など、様々な疾患が鼻づまりの原因となり得ます。鼻づまりが長期間続く場合は、耳鼻咽喉科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
鼻づまりの主な症状は、鼻の通気性の低下です。具体的には、以下のような症状が現れます。
・鼻から空気が通りにくい、または全く通らない
・口呼吸が増える
・鼻声になる
・睡眠時にいびきをかく
・頭痛や頭重感がある
・嗅覚が低下する
鼻づまりがあると、鼻呼吸ができないため、口呼吸を余儀なくされます。口呼吸では、鼻呼吸に比べて空気の浄化や加湿、温度調節がうまくいかないため、のどの渇きや不快感を感じやすくなります。
また、鼻づまりによって睡眠時の呼吸が乱れると、いびきをかきやすくなります。いびきは、睡眠の質を低下させるだけでなく、周囲の人の眠りを妨げることもあります。
さらに、鼻づまりが慢性化すると、嗅覚の低下や頭痛、頭重感などの症状が現れることがあります。これらの症状は、日常生活の質を大きく低下させる可能性があります。
鼻づまりは、単なる不快感だけでなく、様々な問題を引き起こす可能性があります。症状が長期間続く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。