便利という時代ではなかったので
モノ(製品)を作れば何でも売れました。
いわゆる
大量生産大量消費の時代ですね。
だからこそ
『コストを抑えて商品を作り多くの人に販売しろ』
というマーケティングが流行ったのです。
ただモノを大量に作れば
いつかは飽和するので
これは1950年代〜1970年代までの話でした。
大量生産が飽和し
次はどんな時代になったかというと
『顧客の時代』になりました。
これが大体
1970年代から1990年代の話です。
この時代になると
モノの時代は終わり
世の中にある程度ものが出回っている状態です。
そうなると
ただ安く商品を売ればいいわけではありません。
『お客さんのニーズやウォンツ』を
顧客目線で考えるという
マーケティングが流行りました。
つまり、
1970年代のこの時期に
ウォンツなどを重視する時代は来ているのです。
それなのに
『今の時代はニーズではなくウォンツだ!』
と叫んでいる人がいるのですが…
正直、
今の時代はそんなの当たり前なのですよね。
そして、
モノが必要になり大量生産し
ニーズやウォンツが重要視される時代が終わり
次に来たのは『価値共創の時代』です。
すなわち『付加価値』
というものが大事になりました。
これがだいたい
1990年代から2010年代ですね。
付加価値が大事というのは
どういうことかと言いますと…
ただ良いモノではなく
【ビジョンが共感できる・応援したい・感動する】
など感情的な価値が重視されるようになったということです。
例えば、
チョコレートで有名な『ゴディバ』
なぜ『ゴディバ』という名前かというと
レディ・ゴディバという優しく、美しい女性がいて
そのレディ・ゴディバの勇気を
深い愛に感銘を受けて
その名前にしたのです。
これはもちろん商品自体の
価値も高いと思いますが
実際ゴディバのチョコはいいモノ
という印象で感じていることもあると思います。
しかし、
それは今までの評判だったり
顧客の声があってできただけの結果論です。
つまり、
まだ『ゴディバ』という名が
まだ世間に知られていない時期に
このようなビジョンがあると
顧客はそこに共感を感じ
購入したくなったというわけです。
ですが、
付加価値というのは
共感を得られないといけないものに限らないので
また別のレポートで説明していきますね。
ということで
価値共創という時代
について説明してきましたが
その次に来る時代が
『自己実現の時代』です。
これは、
2010年以降の時代です。
生まれたときから
ネットと繋がっている環境に誕生し
古くからの習慣も消え
起業する学生・女性の権利も認められてきました。
どんどん社会のルールがなくなって
個人の自己実現に注目が集まり
『クリエイティブ』と呼ばれる人々が
活躍し始めました。
要するに、、、
・モノが溢れてどれを買っても
品質が一定以上、顧客目線は当たり前。
ビジョンや社会的な付加価値がないなんて論外
↓
・もっと個人的な自己実現をしたい(支援する)
顧客目線ではない独自の面白さが欲しい
というように変わったということです。
そして、
ここの段階まで来ると
顧客目線で考えるということは当たり前で
そのうえで独自の面白さが欲しいわけです。
お客さんが実際に
支援したいと思えるような
自己実現を目指すべきなのですね。
なので、
『応援してください』『あと◯◯人で〜』
これは今の自己実現の時代に合ったものなので
意味ないとかいけないとか
そういう次元じゃないんですよね。
アンチテーゼとして成り立たないというか。
これで成り立つ状態を目指すべきであって
これでいいねを取れる人は
それだけ認められているのです。
なので、
時代を考慮すると
否定がそもそもずれているということになります。
これがそもそもの前提でした。
で、次に
「応援してください!」
「あと◯◯名で〜人です!」
これらが価値提供になる理由について
今から説明していきますね。
Twitterには上記のような
独自のカルチャーがあると思うのですが
「なぜそれにいいねがつくのか?」というと
『感情が満たされる』
『繋がりを感じれる』
『自分が応援し力になっていると感じれる』
というのがあげられます。
1つずつ説明していきます。
これは言い換えると、
精神性を満たせるということです。
多くの人が誤解しています。
『感情が満たされる場所』に
多くの人が集まるのです。
・USJ
・夏のフェス
・話題のスイーツ店
これらは全て、
感情が満たされるから多くの人が集まります。
人が行動したり
お金を使う理由は
以下の2つしかありません。
■不快を避けるため
■快を手に入れるため
そもそも動物は、
快・不快かで行動を決断しますからね。
実はここに秘訣があり
満たしたい欲求が主に6つあるのです。
①貢献の欲求
②成長の欲求
③安心・安全の欲求
④非日常・自由の欲求
⑤愛・繋がりの欲求
⑥優越感・特別感の欲求
これらの6つのどれかを満たし
"良い感情"(快)を手に入れたいのです。
おは戦や応援ツイートが
本当に意味ないと思いますか?
異論は認めないのですが
僕は今別垢で
Twitterに染まった垢を運用していまして。
「おは戦」とかやると
めっちゃいいねが付くんですよね。
もし意味ないという理屈であれば
おかしくないですか?
良い感情を得られるからこそ
多くの人が集まっています。
つまり、
感情を満たせているわけです。
だから行う側は、
価値提供をしていると言えます。
で、人が集まっているので
愛や繋がりの欲求も満たせます。
実際にやってみて
いいねも付きますし
朝起きて交流すると良いもんですよ(笑)
「おは戦」
「今日の積み上げ」
「応援してください」
こういったカルチャーが
Twitterにはありますよね。
で、これらをやっている人が
論理的に意味を考えていると思いますか?
おは戦という概念自体に意味はなくても
これを何人もが使うことによって、
自分の承認欲求(愛・繋がり)が満たされるし
個人のアイデンティティレベルにある
集団の帰属意識も満たされます。
なので、価値提供です。
それでイイねやリプがあれば
安心・安全の欲求も満たされます。
なので、価値提供です。
論理的な意味はなくても、
#として集団で使うことによって
感情の共有ツールになるのです。
(ペアルックスに意味なくても
好きな人と共有するから意味がある)
つまり、
哺乳類脳への訴求でもあるんですよね。
こういった意味から価値提供もそうですし、
あとシンプルにみんな依存先を探していて、
そういう人に承認されたいのです。
(インフルエンサーにフォローされて喜ぶ的な)
「応援してください」と投稿するということは
応援させてあげるという感情的欲求を満たせる
場所を作るという価値提供になるのです。
(応援させてあげると本人は思ってないですが
第三者目線で分析したときの話です)
頑張っている人がいると
応援したくなりませんか?
これは、
人間が集団に帰属しているからであり
貢献の欲求もあるからなのです。
それに応援すると、
自分も良い感情になりませんか?
なので、
インフルエンサー的な人が
「あと◯◯人で〜人達成!」というのは
貢献の欲求を満たす場所を作っていると同義です。
好意や憧れが前提ですけどね。
別に難しく考える必要はなくて
アイドルとか推しメンと理論は同じです。
ちなみに、、、
「アドセンス合格しました!」
というツイートを見たことありませんか?
アカウントが強くないのに
イイね数とかだいぶ多いものがあります。
それも今回説明した内容で理解できますよね?
なので、
これらの理由があって
価値提供になっています。
以上の3つが、
僕が2枚目の写真にあった
ツイートをした真実でした。