私(アニー)は幼いころ、
フィリピンのサマール島
というところで、
祖父母に育てられました。
電気もテレビも水道も、
ないけど、そこには、
ラジオから流れる歌を
愛する人たちがいて、
穏やかな時間と…
キレイな海がありました。
その後は、
マニラで叔母に預けられ、
つらい時期でした。
自由に手紙を出すことも、
禁じられていたので、
自力で、
そこを脱出しようと、
3歳上の兄と家出の話を
考えたこともありました。
そこから、
日本に来る事ができたのは
幼馴染が偶然、私に会いに
遊びに来てくれたことが、
きっかけでした。
私は、父のことは
知らずに育ちました。
9歳の時に初めて会って、
「お兄ちゃんと仲良くね」
と声をかけられたのが…
唯一父との思い出でした。
その後、2006年。
父と再会する約束で
帰国しましたが、
父は、今自分にいる
家族のことを気遣い、
約束の再会は、
叶いませんでした…
「愛の行方」は、
その時の心境が
綴られている曲です♪