自転車でアンチエイジング その2
2020/07/07
自転車がアンチエイジングに効くわけ
前回は老化すると何が起こるかを説明したのですが、
自転車でアンチエイジング その1どうだったでしょうか?
年齢を重ねて体を全然動かさないとリスクが高まるばかりで
非常に危険ですよねぇ。
では実際問題自転車による運動がどのようなメリットがあるか効果を説明しましょう。
自転車による運動の特徴的なことは、大腿の筋肉群をメインに動かしているところ。
これらの筋肉群は、人間が持つ筋肉全体の7割近くあるところです。
そこを集中的に使って、鍛えられる訳だから、筋肉量を増やし、血流を増し、代謝を得るには、
とても効率的だと言えます。
また老化によって真っ先に衰えるのが大腿の筋肉なので、そこを増強できるのは
アンチエイジングにも効きますよね。
健康のために歩いている人も多いのですが、歩くことは悪くないのですが最近の研究で
ほとんど運動になっていないことが明らかになってきたのです。
平地をダラダラ歩いているだけでは、
座っているのと一緒で動いていてもカラダは運動とみなしていない。
体が運動とみなす強度を得なくてはならないので、そこで無理なく楽に行えるのが自転車なのです。
1 歩くだけでは運動強度が足らない
健康づくりには、ある程度の運動強度が必要。
「1日1万歩」など運動不足解消のため歩くことが奨励されてきたのですが、
40から50歳の人では、多少早歩きしても心拍数は大きく上がらず、
十分な運動強度と運動効果は得られない可能性が高い。
サイクリストなら、良く知っていると思いますが、基本的にややキツク感じないと
筋力は上がらない。
筋肉の発達に重要な成長ホルモンの血中濃度増加には、強度のある運動が必要。
2 自転車のいいところは大きな筋肉を強化できる。
サイクリングは、大腿の筋肉群を大きく刺激する。
同じエネルギーを消費した時、自転車はウォーキングと比べて大腿の筋肉への負担が大きい。
特に自転車で鍛えられるのは大腿四頭筋。
この筋肉は立ち上がるのに必要で、階段を上がる運動であれば大腿を鍛えられるが平地の
ウォーキングやランニングでは、なかなか鍛えられない筋肉です。
中高年から自転車で大腿の筋力を鍛えておけば、もっと老化が進んだときの転倒や骨折などの
リスク軽減につながる。
また、大腿の周りの筋肉は、人体の総筋肉の70パーセントにもなる部分だから、
筋肉を活性化させると、基礎代謝が落ちにくくなる。
大きな筋肉を増強することで、基礎代謝を保ち、血流を大きく促す作用もある。
3 歩くより自転車の方が運動強度を高く出来るわけ
自転車は、同じ距離を歩くのに比べて35%しかエネルギーを使わない。
なので自転車で平坦な道をのんびり走っているだけでは、
歩くよりもトータルのエネルギーは少なくなる。
しかし登坂になると、急激に運動強度が増します。
勾配が1%でも、運動の強さは歩行の1.7倍になり2%だと2.3倍にもなります。
また止まった状態から、漕ぎ出すときに大腿にかかる力は、体重60キロの男性なら
40キロを背負ったスクワットに匹敵するそうです。
信号のストップ&ゴーもトレーニングになると思って、無視は絶対に止めましょうね。
また実験によると約4kmの道で同じ辛さを感じるウォーキングとサイクリングの心拍数を
計測したところ、自転車の方が高い心拍数で運動をしていることが判明しました。
自転車の方が楽に感じるのは、風による冷却効果が疲れを軽減させるためで、
高い運動強度得やすい割には疲れを感じにくいのです。
4 ジョギングより自転車がいい
ウォーキングで運動効果を上げるためには、よほど早く歩くか、勾配のキツイ所に行く必要がある。
それでも、心拍数が上がらなければ、ジョギングに運動形態を変えていかなければならない。
しかしジョギングは心臓への負担が大きく、普段からトレーニングをしていないと続けれない。
とくに体重が重くなった人や運動不足の人などは膝など関節への負担が大きく故障しやすいです。
実際私は走り出した時は下半身のあちこち痛めました。
自転車なら膝への負担は少ないです。
また同じ自転車に乗るという運動形態のまま、速度やコースの変更、ギヤの選択などで、
運動強度をさまざまに変えられる。
強度の低いところから高いところまで、自由に運動強度設定ができる
これこそ自転車の優れたところなのです。
ジョギングを推奨したりサイクリングを推奨したり「どっちやねん!」と突っ込まれそうですが、
サイクリングばっかりも飽きるしジョギングばかりも飽きるので、気分で分けているのです。
たまに水泳もするので、出場したことはないですがトライアスロンも楽しいかもしれませんね。
いろいろな筋肉を使うことが脳にもいいので、バランスよくやっていきたいですね。
