ロバート・キヨサキからのメッセージPart.4

2020/09/08

投資をマスターするための基本ルール

私が仕事をしていて最も嬉しいのは、人々がキャッシュフロー・クワドラントの左側から右側へ移動することです。
 

従業員や自営業者からビジネスオーナーや洗練された投資家へと転身する過程は、青虫が美しい蝶に変身するようなものです。
これには時間がかかり、多くの場合、考え方や行動を完全に変える必要があります。

  例えば、突然使えるお金が増えたときに何をすべきかを理解する必要があります。

相続、昇給、ボーナス、またはその他の財源など、クワドラントの左側にいる人々ができるのは、せいぜいお金に関する従来のアドバイスに従うことであり、最悪の場合、車や休暇などの負債を増やすことになります。

 

そのような従来通りのアドバイスで、401K (確定拠出年金) への掛金を増やしたり、収入以下の生活を続けることはできるかもしれません。
私は、今までにこの2点について多くの記事を書いてきましたが、どちらも容認しないのは当然のことです。

 

もし、思いがけない臨時収入を手にしたならば、金持ち父さんの基本を実践する絶好のタイミングです。

つまり、キャッシュフローを生み出す資産に投資することです。  

しかし、そのためには投資の基礎を理解する必要があります。
ここでは、金持ち父さんが教えてくれた、投資をマスターするための6つの基本的なルールを紹介します。

 

#1 借金で金持ちになる

 

私は決して自分のお金を投資に使わず、借金をします。
これは、つまりOPM-Other People’s Money (他人のお金)と私が呼ぶ原理原則です。


例えば、不動産投資で最も成功している人たちは、高いリターンを得る最善の方法、つまり取引で自身のお金を極力使わないということを理解しています。
 


金持ちの不動産投資家は、時間をかけて最良の取引を見つけ、資金を投資に使うことに躊躇しない他の投資家にそれを提供します。
正しく構造化されている場合、OPM(他人のお金) で不動産投資家は、高いリターン、キャッシュフロー資産を確保することができます。


妻のキムは、オレゴン州ポートランドにある賃貸住宅への最初の投資にOPM(他人のお金)を利用しました。
今では、彼女は数千もの賃貸住宅を所有しています。
この良い借金をする方法で、小さな住宅から巨大なポートフォリオへと資金の速度を上げました
これは、あなたにもできることです。
まずは、お金についての考え方を変え、お金に関する知識を増し今日から始めることです。

 

#2 自分が「どこからお金を得ているのか」を知る

ほとんどの人は、給料を貰うことが唯一の所得であると信じて育っています。

所得には、他にも色々とあるということに気付いていないのです。

 

持ち父さんは、所得には3種類あると教えてくれました。
 

通常の勤労所得

ほとんどの人たちが、お金を稼ぐことについて話すのはこのタイプの収入についてです。
9時から5時までといった時間に拘束される一般的な給与所得です
一番多く課税される所得で、給料を受け取る前に政府から税金を引かれ、お金と時間の対価という事実のため、これで財産を築こうとすると最も困難になります
どのくらい収入を得られるか、それは動労時間がどれくらいかに基づいています。
勤労所得は、あなた自身でコントロールができない収入です
雇用主に決定権があり、給料のカット、または解雇される可能性があります
もっとお金を稼ぎたいと望んでいるならば、他の仕事を見つけるか、雇用主が昇給してくれることを願うしかありません。

  ポートフォリオ所得

高給取りである従業員のほとんどは、通常401K (確定拠出年金) の形のポートフォリオ所得と金融アドバイザーが管理する投資信託のようなさまざまな金融資産も持っています
ポートフォリオ所得は一般的に、株、債券、投資信託などの金融資産から得られます
課税所得の中では2番目に高く、低い収益率のため、富を築くのがやや困難です
専門家によれば、長期投資でのポートフォリオ所得からのリターンは、年間約7%程度だと言われております。
もちろん、その間には大きな浮き沈みもあります。
金融知識が低い人にとって7%のリターンは大きく思えるかもしれませんが、金持ちからすると、それだけのリターンしか約束していない投資戦略には二の足を踏むでしょう。
勤労所得と同じように、ポートフォリオ所得をコントロールすることはほとんど不可能です

あなたは株式市場の浮き沈みとアドバイザーのスキルに翻弄されているのです。  

不労所得
金融知識が高い人は、不労所得を生み出すことを目的とした投資戦略を持っています。
不労所得とは、通常、一般的に不動産、印税や著作権使用料、企業の配当金などから得られる収入のことです
不動産から家賃収入が得られるのであれば、それは不労所得です。
私は、自分の書いた本から印税を得ています。
キャッシュフローのある資産で不労所得を得ているのです。
利益を分配しているビジネスを経営しているのであれば、これも不労所得です。
要するに、
働いているかいないかに無関係な収入です。

最も課税が低い所得で、多くの税制上の優遇措置があり、低い税金と潜在的に無限のリターンの組み合わせのおかげで富を構築する最も簡単な所得です。

金持ち父さんは言いました。

金持ちになりたければ、不労所得のために働きなさい」と。
 

富を築くための道は、所得には他にもタイプがあることを理解し、その所得を可能な限り、効率的に勤労所得から他のタイプの所得に転換をすることから始まります。

 

誰かが昇給しても、401K (確定拠出年金) にお金をつぎ込むようにとか、倹約して自分の収入以下の生活をするように、と私が言わない理由はここにあるのです。
むしろ、まず自分自身にお金を使い、そのお金をキャッシュフローのある資産に投資するように言います
要するに、昇給分を不労所得に変えなさいと言うことです。

 

これを実践する最も簡単な方法は、投資にお金をかけることと、その金を最も重要な支出にすることです。
妻のキムと私は何年にも渡り、投資のための資金を予算編成経費枠につぎ込みました。
全ての費用を支払う余裕が無い場合でも、常に最初にその費用を支払いました (我々の経理担当はとても絶望しておりましたが)。
他の経費など少々滞納してしまったとしても、必ずその支払い方法を見出しておりました。

このようにして、私たちはお金と投資に対する考え方を変えたのです。

今日はこの辺で。
続きは次回!