仮想通貨で億り人

2020/09/11

お金
2年ほど前に仮想通貨で、億り人(おくりびと) がたくさん出ました。

億り人とは漢字から察することができるのですが、1億円以上資産を築いた人のことなんですね。

でも、現在は何が起こっているかというと、戻り人(もどりびと) が出てきているんです。

戻り人とは、一時、1億円以上の利益を得たにもかかわらず、仮想通貨を現金に換えずに保持した結果、暴落などにより価値が下がって、 億単位の資産を失い戻ってきた人のことをいいます。

なぜ、戻り人が出てきたのでしょうか。


億を稼げたなら、その時点で現金に換えてもよかったと思いませんか?

投資をするにあたり、まだまだ利益が欲しいと思う気持ちもわかります。


現金に換えた後、さらに仮想通貨の価値が上がり、悔しい思いをしたくありません。

それに、お金はあって困るものでもなく、むしろあればあるほどいいと考えます。

戻り人になってしまうのは、自身の人生で、どれくらいのお金が必要なのかという事が見えていないが故に、欲に駆られて、現金に換えることをしないのですね。

もし、 自身にはどれくらいのお金が必要なのかという事が見えていれば、仮想通貨を現金に換えて、戻り人には ならずに済んだでしょう。

実際私も仮想通貨の売買や運用をしたことがありますが、一時はかなりの利益がでたのですが、たまった仮想通貨が取り出せなくなった事がありました。
ある日、いきなりサイトが開かなくなるのです。
明らかに詐欺でしたね!

ICOと言って新しく仮想通貨を発行するので、早いうちに購入すると高額の利益が出るというのも流行りました。
株でいうところのIPOと同じなんですが、仮想通貨の場合は「ホワイトペーパー」といって、事業計画みたいなものを作成するだけで、誰でも仮想通貨を発行する事ができるのです。
故に、いろんな仮想通貨が作られ、それが「上場すれば100倍になる」など夢みたいな事をいって販売していましたが、ほとんどのところが上場しないでなくなりました。

上場しなければ、コインは持っていても売る事ができない!
酷いところは、資金を入れたのにコインすらもらえずなくなる所もありました。

欲にかられて「これは儲かる、あれは何倍になる」など利益を追求するあまり、また変な仮想通貨を買っては損をしてしまう。

勘違いして欲しくないのは、仮想通貨が悪いわけではないんです。
送金手段としては画期的で、集中センターを通さずに個人間で送金を可能にしたのが、仮装通貨なんです。
今では○○Payという形でいろんな会社が開発していますが、その走りが仮想通貨だったのです。
しかも、
仮想通貨だと全世界どこにいる人でも安く短時間で送金ができるというメリットがあります。

銀行を通して送金するとどうですか?
高い手数料を払い、着金まで数日かかる。

私もフィリピンに行った時、仮想通貨を現地の通貨で下ろす事ができました。
例えば、海外不動産を買う時大金を持っていくのは不安なので、仮想通貨で持っていく!
これってありですよね!!

仮想通貨は投資や投機ではなく、この様な使い方が正しのです。

私の周りにもたくさんの億り人がいました。
しかし、ほとんどの人が戻り人になりました。

私も戻り人の一人なのです。
この経験から「お金に対する原理原則」を勉強する様になりました。