働かずにお金が入る4つの資産

2020/10/02

ロバート・キヨサキ

あなたは会計の勉強を受けたことがありますか?
私は会計士ではありませんが、受けたことがあります。


不思議なことに、ほとんどの場合、会計のクラスで講師が教える内容は、損益計算書か貸借対照表のどちらかに偏っていて、その関係性には着目しません。
講師は、どちらか片方がより重要なのかとか、その片方がもう片方にどういう影響を与えるかなどということは、一切説明しなかったのです。


金持ち父さんは、損益計算書と貸借対照表の関係が全てだと思っていました。
金持ち父さんならこう言うでしょう、「片方のことを知らずに、どうしてもう片方がわかるって言うんだ?
どうやって収入欄や支出欄を見ずに負債がわかるっていうんだ?」


彼ならさらにこう言うでしょう。
資産の部に掲載されてるからといって、資産とは限らないんだ。」


それは金持ち父さんのコメントの中で最も重要なことだと思います
そしてきっとこう言うでしょう。
「お金で苦しむ人々のほとんどは、負債を購入して資産の部に記入するんだ。」 

「金持ち父さん、貧乏父さん」が出版されて多くの人が聞いてきました。
金持ち父さんは家を買うなって言ってるのですか?」その問いに対する答えは、「いいえ、家を買うなとは言ってません。」
金持ち父さんは単にお金の知識をしっかり持っておくべきだということを強調したかったのです。


彼は言いました。
「負債を資産と呼ぶな。それが持ち家だとしてもだ。」

次に多かった質問は「住宅ローンを払い終わったら、家は資産になりますか?」同様に多くの場合、答えは「ノーです。家に負債がないからと言って、必ずしも家は資産になりません。」
収入と支出の違いと、資産と負債の違いを理解して初めて、投資で最も重要な言葉を理解することになります。それはキャッシュフローです。

金持ち父さんにとって、ビジネスと投資で最も重要な言葉はキャッシュフローでした。
漁師が引き潮を見て、潮の流れを見ないのといけないように、ビジネスマンも同様にキャッシュフローのちょっとした変化をしっかり見逃さないようにすることが大切だ。
人々やビジネスはキャッシュフローのコントロールが悪いから苦しむことになる。」

キャッシュフローで金持ちになれる4つの資産】

 

貸借対照表の中には4つの基本的な資産クラスがあります。

1. ビジネス

2. 不動産
3. 金融資産

4. コモディティ

私の最初の選択肢は常にコモディティです。
金や銀がお気に入りです。
私は9歳の時にシルバーコインを集め始めました。

2番目の選択肢は不動産です。
不動産が好きなのは借金を用いて物件を手に入れることができるからです。
税法が不動産投資に有利であるのもプラスです。


3番目の選択肢は起業家であること。
つまり、ビジネスを始めることです。
私はたくさんのビジネスを始めました。
しかし、そのほとんどが最初の数年を生き延びることなく、廃業に至りました。
  

生き延びたのは、ナイロンとマジックテープのサーファー向けウォレット事業、教育会社、金鉱、銀鉱、石油会社、そして、今は「リッチ・ダッド・カンパニー」です。

全ての資産クラスの中で、ビジネスが最も難しいです。
ゆえに、世界で最も裕福な人々は起業家なのかもしれません。
長く、厳しい道のりかもしれません。
その代わり、勝てば大きく勝つことが多いのです。


4番目の選択肢は金融資産です。
たくさんの株やオプション取引のクラスに参加しました。
私はあまり得意ではありませんでした。
私は年次報告書を読んだり、株価が上下するのを見るのをあまり好きではありません。

起業家として、私は3つの会社を立ち上げ、IPOによって会社を公開しました。
どうやって会社ができ上がるのか、そして売られるのか、その舞台裏を見てみたかったのです。
それはダーティ・ゲームで、私はあまり楽しく感じませんでしたが、あなたは気に入るかもしれません。

4つの資産クラスをよく見て、少し深掘りすることをお勧めします。
キャッシュフローを生み出す資産があなたの「働かなくても入ってくるお金」へのチケットなのですから。