約16年前、勤めていた会社が今まで経験したことがない大きな変化に見舞われました。
当時、300名程在籍していた社員が約3年で60名ほどになる大リストラです。
自分は、当時営業でそこそこの地位の管理職でしたが、残れる管理職は全国で2名、他の管理職はリストラの対象でした。
特に給料の高い地位の社員からリストラの対象になり、
仲間が「君明日から来なくていいよ、机にある会社の資料はそのままで、個人的なものだけ持って帰りなさい」の指示、仕事の引き継ぎも、別れの挨拶もない状況でした。
自分も何時リストラされるか不安の毎日でしたが、この時期に出会ったのが、
「死ぬこと以外かすり傷」、当時の状況では内容は理解できませんでしたが、言葉だけを捉え
待ってリストラされるより、大きな変化を自分自身で考え、上司に管理職を外れ、1平社員での転勤を希望しました。
当時、会社はコスト削減が至上命令でしたので、自らすすんで会社の要望に答えました。
此の行動が成功して、毎年リストラの対象になりましたが、51歳の定年退職迄勤めることができました。50歳以上迄在籍できた最初の自分です。
ベテラン社員が退職してしまい、過去の内容を知る社員がいなくなり、「対応の仕方が分からない時」「いまも倒産しそうな会社の対応の仕方」「クレーム処理のため同行」等多岐に渡り仕事をさせていただきました。
精神的な大きな支えがあり、外資系企業のウラのウラまで知れることができ、
今でも、自分を大きくさせてくれた座右の名は「死ぬこと以外かすり傷」です。