「おなかの菌学」(生き生きサロン2・腸を元気に)

2020/07/10
町内の生き生きサロンの催し、ヤクルトさんの出前講座「腸を元気に」。年一回、三年連続で来ていただきましたが、3回で終わりということで、「予防医学」「健腸長寿」という観点から
お話しいただいた内容のメモや頂いた印刷物など参考に、
自分のためにも学び直しながら、動画にしてみました。
おはようございます、あやのです。

前回は、病気にならないように予防すること、
快腸・快べんに心がけることが大切というお話でしたが、
今回は「おなかの菌学」です。



 
お腹の健康からだ全体の健康をあらわしていて、
その命を支えてくれる腸は2つの働きをしてくれています。

 
その1つめ、 腸は栄養を吸収できる唯一の器官で、
人が生きていくうえで必要な栄養素のほとんどは、小腸で消化吸収され、
残りはべんとして排泄されます。



 
次にその2つめですが、腸は人体最大の免疫器官で、
免疫機能をつかさどっています。

悪いものを見分けて退治する「免疫」の機能が発達しており、
身体全体の免疫細胞の約半数以上が腸に集まっています。
免疫機能のほとんどは腸管にあり、免疫力は腸に集中しているということ。

2000年を超えてから、小腸には全身の70%もの免疫物質が存在する
ということが判明していましたが、

大腸にも10%の免疫物質が存在し、
合わせて80%もの免疫機能が腸でおこなわれていることがわかったのです。




 
からだ全体の健康を表すお腹の健康の決め手は、
腸内フローラのバランスです。


私達の腸内にはおよそ1000種類、100兆個以上の菌がすんでおり、
この多種多様な腸内細菌は、互いに影響しあいながら、
種類ごとに集団生息しています。

その様子は様々な花たちが群生する花畑・フローラのように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれ、このお花畑では、
善玉菌・悪玉菌・どっちでもない菌がせめぎあっています。


 善玉菌は、ビフィズス菌や乳酸菌が代表格。
悪玉菌の増殖や腐敗産物・有害物質の産生を抑えて、人体の健康の維持・増進のために働いてくれます。

 悪玉菌は、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌などで、毒素やガスを発生させ免疫力を下げるという悪さをします。

 中間的な菌は、腸内細菌の多くを占め、善玉菌、悪玉菌の優位な方をサポートします。



腸内細菌の働きは、私たちのからだに様々な影響を与え、

腸内が善玉菌優位の時は中間的な菌が味方をして健康が維持できますが、

悪玉菌優位の時は逆に悪玉菌の味方になる傾向があり、
免疫力が低下する、便秘になるなど、体の不調につながっていきます。



 
元気に楽しく、日々を暮らす身体づくりのためには、
腸内フローラのバランスを善玉菌優位の良い状態に保ち、
免疫力を高く保っておくことが大切です。


ということで、今日も、健康の手作りを忘れることなく、元気に、充実していきましょう!