ダイエットを始める前に
2020/07/17
ダイエットって?
ダイエット経験のある人、あるいはしようとしたことのある人は多いのではないでしょうか。
私もその経験者の1人です。
だからよく話題になりやすいテーマだと思います。
でも、話をしていくうちに、その知識や目的は結構違っていることが多くあります。
私が最も気になるのは、”体重”という数値だけが過大に焦点をあてられすぎてしまうこと、です。
併せて、メタボ基準のひとつ”腹囲”も気になります。
どのように気になるかというと、あまりにもその基準だけに目を奪われすぎると、却って健康を害する恐れがあるのではないかということです。
しかし、体重やウエストサイズは見た目でわかりやすいため、基準=ダイエットの成果指標になり易いのも確かです。
ダイエットの原義は、「習慣的な栄養の摂取、その量と質」などを指すことから、食事の内容やその摂り方を意味するものですが、一般的には”運動”=”活動の量と質”も併せて検討すべきこととされます。
当たり前ですが、
摂取カロリーと消費カロリー
の収支が体重の増減になるからです。
しかし、ここで見落とされているのが、”体組成”です。
つまり、
筋肉量と脂肪量
との割合です。
私もその経験者の1人です。
だからよく話題になりやすいテーマだと思います。
でも、話をしていくうちに、その知識や目的は結構違っていることが多くあります。
私が最も気になるのは、”体重”という数値だけが過大に焦点をあてられすぎてしまうこと、です。
併せて、メタボ基準のひとつ”腹囲”も気になります。
どのように気になるかというと、あまりにもその基準だけに目を奪われすぎると、却って健康を害する恐れがあるのではないかということです。
しかし、体重やウエストサイズは見た目でわかりやすいため、基準=ダイエットの成果指標になり易いのも確かです。
ダイエットの原義は、「習慣的な栄養の摂取、その量と質」などを指すことから、食事の内容やその摂り方を意味するものですが、一般的には”運動”=”活動の量と質”も併せて検討すべきこととされます。
当たり前ですが、
摂取カロリーと消費カロリー
の収支が体重の増減になるからです。
しかし、ここで見落とされているのが、”体組成”です。
つまり、
筋肉量と脂肪量
との割合です。
脂肪は落ちにくく、筋肉は落ちやすい
よくダイエットをするには、要するに「食べなければいい」という考え方があります。
糖質ダイエットもその一種といってよいでしょう。
ダイエットの意味として”制限食”という意味がありますので、何らかの栄養素を制限するという意味で、大きくは”摂取カロリーの制限”に寄与すると思われる糖質を制限するというのは一見理に適っているように思えます。
消費カロリー(活動量)を変えずに、摂取カロリーを減らせば体重は減るでしょう。
しかし、脳は1日に120gのブドウ糖を消費すると言われています。もし不足すれば、肝臓に蓄積されているグリコーゲンやそれでも足りなければ筋肉からグリセロールを作って供給しようとします。
と言うことはつまり、筋肉量を減らすか、脳の活動を低下させることが推定されます。
脳の活動が低下するというのは、厳しい食事制限をしたことのある人なら経験もあるのではないでしょうか。
また、既に身体に蓄積されている脂肪は、”摂取カロリー”を制限するだけでは減りにくいのです。
かくして、食べない、あるいはカロリー制限だけのダイエットでは、
”体重”や”腹囲”の低下という成果は得られても、その内実は、脂肪量はあまり変わらずに、一所懸命に筋肉量を低下させているのかもしれません。
糖質ダイエットもその一種といってよいでしょう。
ダイエットの意味として”制限食”という意味がありますので、何らかの栄養素を制限するという意味で、大きくは”摂取カロリーの制限”に寄与すると思われる糖質を制限するというのは一見理に適っているように思えます。
消費カロリー(活動量)を変えずに、摂取カロリーを減らせば体重は減るでしょう。
しかし、脳は1日に120gのブドウ糖を消費すると言われています。もし不足すれば、肝臓に蓄積されているグリコーゲンやそれでも足りなければ筋肉からグリセロールを作って供給しようとします。
と言うことはつまり、筋肉量を減らすか、脳の活動を低下させることが推定されます。
脳の活動が低下するというのは、厳しい食事制限をしたことのある人なら経験もあるのではないでしょうか。
また、既に身体に蓄積されている脂肪は、”摂取カロリー”を制限するだけでは減りにくいのです。
かくして、食べない、あるいはカロリー制限だけのダイエットでは、
”体重”や”腹囲”の低下という成果は得られても、その内実は、脂肪量はあまり変わらずに、一所懸命に筋肉量を低下させているのかもしれません。
筋肉はつきにくく、脂肪はつきやすい
先に述べたように、私の考えでは大事なのは”体組成”です。
つまり、筋肉量と脂肪量の割合です。
もう一つ、体組成の中で”骨量”もあります。年齢を重ねると骨量が低下し、骨粗鬆症や骨折しやすくなるということもありますので留意する必要はありますが、一般に個人差はあまり大きくはありません。
だいたい3%前後ということです。
また骨は、筋肉量や筋肉の活動量に依存しますので、”筋肉量”に留意すれば済むと思います。
あくまでも私の考えですが、ダイエットは”健康的な身体づくり”だと思っていますので、
増えすぎた脂肪を減らしたいという想いからはじめたとしても、”筋肉量”を増やすことを意識した方が、多くの方にとってはよいのではないかと思います。
もちろんボディービルダーのような身体を目指すと言うことではなく、
筋肉量を増やすことによって、相対的な脂肪割合を低下させていくという考え方です。
というのも、カロリー消費するのは筋肉ですから、筋肉量が増えれば基礎代謝(何もしなくても消費するカロリー量と考えてよいと思います)が上がるからです。つまり、筋肉量が増えれば脂肪も燃焼しやすい身体になると言うことです。
筋肉は脂肪に比べて重いので、体重減少には筋肉量を減らした方が結果は早く出ます。しかも、運動をしなければ筋肉は簡単に落ちていきます。長期に入院した経験のある方はわかると思いますが、高齢者になるほど、入院後の筋力強化のためのリハビリには入院期間以上の長期間を要します。
つまり、筋肉は落ちやすく、つきにくいのです。
しかも、筋肉が落ちていれば、基礎代謝も下がり、体温も下がり、脂肪をエネルギーとして使いにくく、活動しにくい身体になってしまいます。
だから、体重減少だけにフォーカスしたダイエットをする人はリバウンドしやすく、それを繰り返すにつれて、どんどん筋肉量を低下させ、どんどん痩せにくい=脂肪燃焼しにくい身体になってしまうのです。
つまり、筋肉量と脂肪量の割合です。
もう一つ、体組成の中で”骨量”もあります。年齢を重ねると骨量が低下し、骨粗鬆症や骨折しやすくなるということもありますので留意する必要はありますが、一般に個人差はあまり大きくはありません。
だいたい3%前後ということです。
また骨は、筋肉量や筋肉の活動量に依存しますので、”筋肉量”に留意すれば済むと思います。
あくまでも私の考えですが、ダイエットは”健康的な身体づくり”だと思っていますので、
増えすぎた脂肪を減らしたいという想いからはじめたとしても、”筋肉量”を増やすことを意識した方が、多くの方にとってはよいのではないかと思います。
もちろんボディービルダーのような身体を目指すと言うことではなく、
筋肉量を増やすことによって、相対的な脂肪割合を低下させていくという考え方です。
というのも、カロリー消費するのは筋肉ですから、筋肉量が増えれば基礎代謝(何もしなくても消費するカロリー量と考えてよいと思います)が上がるからです。つまり、筋肉量が増えれば脂肪も燃焼しやすい身体になると言うことです。
筋肉は脂肪に比べて重いので、体重減少には筋肉量を減らした方が結果は早く出ます。しかも、運動をしなければ筋肉は簡単に落ちていきます。長期に入院した経験のある方はわかると思いますが、高齢者になるほど、入院後の筋力強化のためのリハビリには入院期間以上の長期間を要します。
つまり、筋肉は落ちやすく、つきにくいのです。
しかも、筋肉が落ちていれば、基礎代謝も下がり、体温も下がり、脂肪をエネルギーとして使いにくく、活動しにくい身体になってしまいます。
だから、体重減少だけにフォーカスしたダイエットをする人はリバウンドしやすく、それを繰り返すにつれて、どんどん筋肉量を低下させ、どんどん痩せにくい=脂肪燃焼しにくい身体になってしまうのです。
人間は動物
人間は動物です。狩猟採集を主としていた時代に環境適応した身体は、殆ど進化していません。四六時中、外敵の脅威に神経を使い、食料を探して野山を動き回り、小さな集団で助け合いながらでないと生きていくことも、子供を育てることもできませんでした。食料が見つからない日も少なくなく、そのために胴回りを中心に脂肪としてエネルギーを蓄える機能が備わるようになりました。
恐らく常に空腹を感じていたでしょうから、仮に脂肪を蓄えていてもすぐに消費されていたことでしょう。
この時代の生活ができるように人間の身体はできていますが、現代の生活は全く異なったものになっています。圧倒的に違うのは、
1.バリエーションに富んだ運動が減少したこと
2.食糧事情が大幅に改善したこと
3.医療が発達したこと
食糧事情が改善され、医療が発達したことで、人類は長生きすることができるようになっています。
運動する時間が減少したことで、音楽や映画を楽しんだり、知的労働をするなど精神的な活動時間ができました。一方で、動かないこと、同じ姿勢でいることが様々な身体的弊害を引き起すようにもなっています。
ダイエットは、見た目だけではなく、中味も伴って、「健康で美しくなる」
のでなければ意味がありません。
なので結論はいたってシンプルです。
授かった頭も身体もフルに活かすこと、だと思います。
頭も身体も使わない部位は減衰し、リソースを他へ回そうとします。
まんべんなく使うように心がけ、まんべんなく活用できるように栄養素も偏りなく摂取すればよい、
ということだと思います。
恐らく常に空腹を感じていたでしょうから、仮に脂肪を蓄えていてもすぐに消費されていたことでしょう。
この時代の生活ができるように人間の身体はできていますが、現代の生活は全く異なったものになっています。圧倒的に違うのは、
1.バリエーションに富んだ運動が減少したこと
2.食糧事情が大幅に改善したこと
3.医療が発達したこと
食糧事情が改善され、医療が発達したことで、人類は長生きすることができるようになっています。
運動する時間が減少したことで、音楽や映画を楽しんだり、知的労働をするなど精神的な活動時間ができました。一方で、動かないこと、同じ姿勢でいることが様々な身体的弊害を引き起すようにもなっています。
ダイエットは、見た目だけではなく、中味も伴って、「健康で美しくなる」
のでなければ意味がありません。
なので結論はいたってシンプルです。
授かった頭も身体もフルに活かすこと、だと思います。
頭も身体も使わない部位は減衰し、リソースを他へ回そうとします。
まんべんなく使うように心がけ、まんべんなく活用できるように栄養素も偏りなく摂取すればよい、
ということだと思います。