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日本仏像展 in イタリア

2021/06/04

一冊の本から始まった文化交流

上の写真は、日本仏像展の実際のポスター
(出典:文化庁HP)

「なんて素晴らしい芸術作品だ...」

"ある1冊の本"を手にした彼は、そう呟いた...
彼の名は、クラウディオ・ストリナーティ。

世界的にも高名な美術史家で、
イタリア文化省の重役も務める男だ。

彼が手にしていた1冊の本...

それは、、

東北大学名誉教授・田中英道氏が書いた
書籍『日本美術全史』のイタリア語版だった。


ストリナーティ教授は、
書籍のなかで解説される
日本の仏像に心を打たれていたのだ。

彼はすぐさま、
ローマ大学やボローニャ大学に籍を置く
日本美術の研究者たちに連絡。

日本の専門家たちを味方につけ、、
彼は行動を起こした。

それは、日本政府へのある提案だった。

「本物の仏像を
 ぜひイタリアに持ってきて欲しい。

 イタリア国民にも、
 日本の素晴らしい作品を見せたいんだ。」

「本物の仏像を
 ぜひイタリアに持ってきて欲しい。

 イタリア国民にも、
 日本の素晴らしい作品を見せたいんだ。」


彼が提案したのは、
イタリアで仏像の展覧会をしてもらえないか?
というものだった。

芸術の本場・イタリアの重鎮が、
日本美術の素晴らしさを認め、

イタリアで「日本仏像展」開催の
企画が生まれた瞬間だった。


その後、
この企画に理解を示した
安倍首相(当時)の後ろ盾を得て、
正式に日本仏像展の企画が進行。

2016年7月...

文化庁主催として、
イタリアでの日本仏像展が
現実のものとなった。

日本仏像展は大変好評を博した。

「日本というのはすごく繊細な、
 同時に非常に深い人間の在り方を語っている」

このようなコメントが寄せられるほど、
仏像の完成度の高さは
イタリア人を驚かせたそうだ。

イタリアの人々に対し、
日本文化の高さを伝えた仏像展。

全ては1冊の書籍...

田中英道氏の著した
『日本美術全史』から始まっていた。

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ダイレクト出版・政経部門  本田純基 より引用


田中英道 ホームページより

田中秀道Wikipediaの略歴や活動欄が不正確なので、ここで改めて公表します。
私にとっては経歴や活動は問題ではなく、実際の研究内容や新しい発見の意味が重要であることは言うまでもありません。
また、Wikipediaでは私が「新しい歴史教科書をつくる会」の会長であったことが最初に書かれていますが、私にとってそうした地位はあまり意味をもちません。 ただ、「教科書を考えようとする運動に加わった」ことが重要です。
現に私は国際美術史学会の副会長です(任期は2012年まで)が、そのような地位や職名はめぐり合わせにすぎないと考えています。

また、私の「支倉常長」の研究についての批判が書かれていますが、いくらでも反論できることです。

田中英道

略歴
東北大学名誉教授
国際学会発表・海外講演
国内学会発表
美学・西洋美術史研究室主催・国際シンポジウム発表
学会及び社会における活動等


 

日本美術全史

著者 田中 英道 講談社 2012/4/11
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