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IKUKO

「ナイラ証言」14億円の広告費

2021/12/07

広告塔に使われる少女

「イラク軍兵士が保育器から
 新生児を取り出し保育器を奪うと、
 冷たい床に新生児を放り出し
 死なせてしまいました。」

と、「ナイラ」はイラク軍による
クウェート侵攻の悲惨さ、
凄惨さを涙ながらに訴えたのです。

するとすかさず、
この証言をブッシュ大統領が
記者会見で取り上げ、

当日の夜には証言の一部が放映されたことで、
世界中がイラクに対する憎しみの感情と
批判が高め、湾岸戦争開戦ムード一色へ…

しかし実は、
この証言は真っ赤な嘘だったのです。

一体どういうことなのか…

実は、このナイラという女性、
実は当時のクウェート駐米大使の娘で、
母国には一度も行ったことがなく、
台本を元に発言しただけだったのです。

この「ナイラ証言」が
真っ赤な嘘であったという証拠は、
後に明らかにされており、
 
事実、
・インデペンデント紙は、
ナイラが保育器の件を目撃した病院の医師に
インタビューを行った結果、

「数十台の保育器はあるけれども、
 イラク軍が奪った保育器は無いし、
 新生児が取り出されてもいない」
と報じています…
 
しかし、疑問に思いませんか?

一体誰が、何のために
こんな嘘を拡散させたのかと…

その黒幕は、アメリカ政府です。

当時、中東の石油利権を奪いたいと
考えていたアメリカ政府が
「ナイラ証言」の捏造を依頼し、
意図的にこの嘘を作り上げ、
アメリカを開戦へ誘導していたのです…

そして、アメリカの指示のもと
シナリオを意図的に描き切ったのは、


広告代理店の
「ヒル・アンド・ノウルトン」社。
 
アメリカ政府はノウントン社に

「民意を動かし、
アメリカを湾岸戦争介入へと導け」

と依頼し、
彼らは当時14億円でこの案件を受注しました。


そして、嘘の事件をでっち上げ、
メディアを通して全米に放映。

民意を意図的に動かしていきました…
 


つまり「ナイラ証言」は、
プロを雇ってまで固めた嘘のシナリオと
「弱者」や「女性」という信じられやすい
パーソナリティを利用し、

アメリカを湾岸戦争開戦へ導くために
磨き上げられた周到な
プロパガンダだったということです…


しかし、これはなにもアメリカや
湾岸戦争だけの話ではありません。

ここ、日本においても、
私たちの気付かぬうちに
メディアを使った国民の誘導は
当たり前のように行われているのです...

ー月刊アンダーワールド事務局 より転載
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