最近は音楽レッスンもオンラインで簡単にできるようになった。

2025/06/26

最近、僕、ギターのオンラインレッスン始めたんです。
「え、今さら?」って声が聞こえてきそう。うん、わかります。
もう世間じゃ当たり前になりつつありますもんね。
でもさ、正直、心のどこかでナメてたんですよ。
「どうせ画面越しでしょ?」「音もラグいだろうし、空気感とか伝わらないんじゃないの?」って。

昔、バンドやってた人間からすると、音楽ってのはさ、やっぱり同じ空間で、汗と音圧と、なんなら隣のヤツの息づかいまで感じてナンボだろ!みたいな、そういう古臭いロマンみたいなのがあったわけで。

だから、ずっと敬遠してた。
でも、ひょんなことから始めてみたら…これがもう、とんでもなかった。
マジで、世界が変わった。
良い意味でも、悪い意味でもね!
今日は、そんな僕の七転八倒、でも最高にエキサイティングなオンラインレッスン体験記を、包み隠さず、全部ぶちまけたいと思います。
もし、昔の僕みたいに「オンラインなんて…」って思ってる人がいたら、まぁ、だまされたと思って読んでみてくださいよ。
なんか、変わるかもしれないから。


1. 家から一歩も出たくない! そんな僕がオンラインレッスンに手を出すまで

そもそも、なんで僕が重い腰を上げてオンラインレッスンを始めようと思ったか。
理由はね、もう、めちゃくちゃに不純です。
「とにかく家から出たくなかったから」。
以上!…って言ったら怒られますかね?
でも、マジでこれが一番デカかった。
仕事でクタクタになって帰ってきて、さぁ、これからギター教室まで電車で30分…って、無理じゃないです?
少なくとも僕には無理だった。絶対に無理。
昔はね、行ってましたよ、ちゃんと。
仕事帰りに満員電車に揺られて、重いギターケース担いでさ。
でも、30代も半ばを過ぎると、もうね、HPが残ってないんですよ。
休みの日にしたって、洗濯して掃除して、ちょっと昼寝したらもう夕方。
「あー、今から準備すんのかー…だるいなー…」って思ってるうちに、次のレッスン日になって、キャンセル料払って…の無限ループ。我ながらクズすぎる。
そんな自堕落な生活を送っていたある日、ふとYouTubeでめちゃくちゃ上手い人のギター動画を見ちゃったんです。
「うっわ、カッケー…なんだこのフレーズ…」
もうね、雷に打たれたみたいだった。
「弾きたい!俺もこんな風にギター弾きてぇ!」って、中学生みたいな衝動が、心の奥底でマグマみたいにグツグツと煮えたぎってきたわけで。
でも、教室に通う気力はない。
この矛盾、どうすりゃいいんだよ!って頭を抱えてた時に、ふと広告が目に入ったんです。
「自宅でOK!オンライン音楽レッスン」
…これだ。
これしかない。
これなら、僕みたいな怠惰の化身でも、あの頃の情熱を取り戻せるかもしれない!
というか、家から出なくていいって、神じゃない?
雨の日も、風の日も、なんなら二日酔いで頭がガンガンする日だって、画面の前に座りさえすれば、そこが教室になる。
最高じゃん…!
もうね、その時の僕は、オンラインレッスンのデメリットなんて1ミリも考えてなかった。
「これで俺もスーパーギタリストだぜ、へへへ」なんて、完全に浮かれてました。
この後、地獄を見ることも知らずにね…。


2. 初回レッスンは放送事故レベル。Wi-Fiルーターに祈りを捧げた日
さて、意気揚々と申し込んだオンラインレッスン。
優しい雰囲気の先生が見つかって、いよいよ初回レッスンの日を迎えました。
2023年、6月の土曜の午後2時。天気は曇り。どうでもいいか、こんな情報。
僕は自室のPCの前に、愛用のギターを抱えてスタンバイ。
「よろしくお願いしますー!」なんて、ちょっと緊張しながら挨拶して。
先生も「こちらこそー!じゃあまず、何か軽く弾いてみてもらえますか?」と、にこやか。
うん、順調だ。順調じゃないか。
僕はこの時、勝利を確信していましたね。
で、ですよ。
僕が「じゃあ、ちょっと簡単なコード進行を…」って、ジャラーンってギターを鳴らした瞬間。
先生の顔が、フリーズした。
え?
僕の画面の中の先生は、すごく良い笑顔のまま、ピクリとも動かない。
「せんせー…?聞こえますかー…?」
呼びかけても、返事はない。ただ、にこやかな先生の写真がそこにあるだけ。
…5秒後。
ブツッという音と共に画面が真っ暗になり、「接続が不安定です」の無慈悲なメッセージ。
うわああああああ!
焦りましたね、マジで。
PC再起動したり、Wi-Fiルーターのコンセント抜き差ししたり。
その間も、レッスン時間は刻一刻と過ぎていくわけですよ。
もう、冷や汗がダラダラ。心臓バクバク。
やっとの思いで再接続したら、今度は僕のギターの音が先生に届かない。
「なんか、モゴモゴって聞こえるんですけど…マイクの設定ですかね?」
「え、えっと、設定は…これで…」
もうパニック。設定画面とか普段見ないから、どこに何があるのか全然わからん!
結局、初回のレッスン45分のうち、まともに会話できたの、たぶん15分くらいでした。
残りの30分は、ほぼ「あー、あー、聞こえますか?」「今どうです?」「ダメかー!」の繰り返し。
放送事故だよ、こんなの。
レッスンが終わった後、僕はしばらく放心状態でした。
「向いてない…俺にはオンラインなんてハイカラなもんは向いてないんだ…」
って、本気で落ち込んだ。
なんなら、目の前のWi-Fiルーターを床に叩きつけてやろうかと思ったくらい。いや、それはダメだ。
でも、ですよ。
その日の夜、先生から丁寧なメールが来たんです。
「初回は機材トラブル、あるあるですよ!気にしないでくださいね!次回までに対策考えときましょう!」って。
そのメールに、なんか、めちゃくちゃ救われたんですよね。
「あ、俺だけじゃないんだ」って。
そう思ったら、なんだか無性に、リベンジしたくなった。
次のレッスンまでに、僕は鬼のように調べましたよ。
有線LANに繋ぎ、オーディオインターフェースっていう機材を買い、マイクの位置を調整し…。
そう、初回レッスンは地獄だったけど、そのおかげで、僕は自分の環境と向き合うきっかけをもらえたんです。
トラブルは友達さ!…なんて、今だから言えるけどね!



3. 神は細部に宿る! 「え、そこまで!?」と叫んだオンラインの衝撃的メリット

地獄の初回レッスンを乗り越え、環境をガチガチに固めて臨んだ2回目のレッスン。
これがね、もう、天国だった。
音がクリア!映像もサクサク!
「お、〇〇さん、音めっちゃ良くなりましたね!」
「先生も、今日は4K画質に見えます!」
なんて軽口を叩ける余裕すらある。人間、準備がすべてだと思い知りました。
で、ここからが本題。
僕が「オンライン、マジですげぇ…」って心の底から震えたメリットの話です。
それは、先生が僕の苦手なフレーズを弾いて見せてくれた時でした。
対面のレッスンだと、先生の隣に座って、その手元を覗き込む感じじゃないですか。
でも、角度によっては指が重なって見えなかったり、「え、今どこの指使いました?」ってなったり、結構あるあるだと思うんです。
ところが、オンラインだとね、先生が「じゃあ、手元カメラに切り替えますねー」って言ったんです。
手元カメラ?え?
次の瞬間、僕のPC画面いっぱいに、先生の指板と、その上で滑らかに動く指先が、ドアップで映し出された。
うわ、なんだこれ…!
もうね、衝撃でした。
どの指が、どの弦の、どのフレットを、どんな角度で押さえてるのか。
ピッキングする右手は、弦に対してどれくらい深く当たってるのか。
そんなミクロな情報が、全部、丸見え。
これ、対面じゃ絶対無理だろ!
対面レッスンで「先生、すみません、もうちょっと手、こっち向けてもらっていいですか?」なんて、なかなか言えないじゃないですか。
でも、オンラインなら、先生が用意してくれた「神視点」を、特等席でガン見できる。
「す、すげぇ…」
思わず声が漏れました。
さらに、ですよ。
レッスンは録画できるんです。
これ、革命じゃないですか?
今までの僕、「レッスン中はわかった気になる→家に帰る→あれ、どうやるんだっけ?→1週間後、何もできずに先生に謝る」っていう黄金のダメダメコンボを繰り返してきたんですよ。
でも、録画があれば、いつでもあの「神視点」を再生できる。
自分の演奏と、先生の演奏を、並べて見比べることだってできる。
自分の演奏を客観的に見るのって、最初はマジで拷問ですよ。
「うわ、俺のピッキング、こんなにブレてんのか…」「リズム、走りすぎだろ…」って、現実を突きつけられて、メンタルがゴリゴリに削られる。
でも、これ以上ない特効薬なんです。
どこがダメで、どう直せばいいのかが、一目瞭然。
もうね、「オンラインは対面の下位互換」なんて思ってた昔の自分を、ぶん殴ってやりたい。
違う。これは、下位互換じゃない。
まったく別の、新しい価値を持った、まったく新しいレッスン体験なんだ!って。
僕はその日、確信しましたね。


4. でも、やっぱり寂しいんだよ。あのラーメンの味は思い出せない

と、ここまでオンラインレッスンをベタ褒めしてきました。
正直、メリットだらけで、僕のギターライフはめちゃくちゃ充実してます。
本当に。
でも…。
でも、さ。
やっぱり、ちょっと寂しいなって思う瞬間も、正直、あるんです。
画面越しのセッションって、どうしても微妙なラグがあるから、「せーの!」で音を合わせる、あの一体感みたいなものは味わえない。
先生のギターの生音、その場の空気の振動、そういう肌で感じるものが、やっぱり恋しくなる時がある。
レッスンが終わって、Zoomの「退出」ボタンを押した瞬間の、あの静寂。
さっきまで画面の向こうで笑っていた先生が消えて、シーンと静まり返った自分の部屋。
この、プツッと現実に戻される感じが、なんとも言えない寂しさを連れてくることがあるんですよね。
ふと、昔通ってたギター教室のことを思い出すんです。
レッスンが終わった後、駅前のしょっぱいラーメン屋で、よくラーメン食って帰ってたんですよ。
別にうまくもまずくもない、ごく普通のラーメン。
でも、レッスンで頭を使った後に、ぼーっとしながらすする、あのスープの味が、なんか好きだった。
「今日、あのフレーズ褒められたな」とか「来週までにここ練習しなきゃな」とか、そういうことを考えながら。
あの時間って、レッスンの一部だったんだよなぁ、って今になって思う。
音楽そのものだけじゃなくて、それに付随する雑多な時間とか、空気とか、帰り道の匂いとか。
そういうもの全部ひっくるめて、「音楽を習う」ってことだったのかもしれない。
オンラインレッスンには、その「帰り道のラーメン」がない。
便利で、効率的で、最高なんだけど、たまに、あのどうでもいい時間が、無性に恋しくなる。
人間って、勝手なもんですよね。
ないものねだり、ってやつなのかなぁ。うん、たぶん、そうなんだろうな。


5. で、結局どうなの? パジャマギタリストの僕が出した結論

さぁ、ここまで長々と語ってきました。
メリットもデメリットも、僕の情けない失敗談も、センチメンタルな思い出も。
で、結論として、オンラインレッスンは「アリ」なのか「ナシ」なのか。
今の僕に、ハッキリと答えを出せと言われたら、こう答えます。
「控えめに言って、最高。もう、これなしじゃ生きていけない!」
はい、もう言い切っちゃいます。
確かに、対面の良さもある。あの空気感は唯一無二だ。
でもね、今の僕のライフスタイル、僕の性格、僕がギターに求めているものをトータルで考えたら、オンラインのメリットが、デメリットを遥かに上回るんです。
だって、家から出なくていいんだよ?
パジャマにTシャツで、リラックスしたまま、超一流の先生のレッスンが受けられる。
終わったら、1秒でベッドにダイブできる。
こんな天国、他にあります?
それに、「神視点」で自分のプレイを徹底的に分析できる環境は、本気でうまくなりたい人間にとっては、これ以上ない武器になる。
僕は、オンラインレッスンを始めてからの方が、明らかに上達のスピードが速い。
これは、断言できます。
もちろん、これはあくまで「今の僕にとっては」という話。
これからギターを始める人とか、誰かと一緒に音を出す喜びを最優先したい人なら、対面の方がいいのかもしれない。
どっちが上で、どっちが下か、なんて話じゃない。
要は、自分が音楽に何を求めているか、っていう、ただそれだけの話なんですよね。
だから、もしあなたが昔の僕みたいに、ちょっと迷ってるなら。
とりあえず、一回やってみません?
初回レッスンで、僕みたいに地獄を見るかもしれないけどさ。
でも、その先に、今まで知らなかった新しい音楽の世界が、広がってるかもしれない。
僕ですか?
僕はこれからも、パジャマ姿のギタリストとして、画面の向こうの先生に、しごかれ続けようと思ってます。
いつか、めちゃくちゃ上手くなって、誰かを「うわ、カッケー…」って言わせる日を夢見てね。
ま、その前に、来週のレッスンまでに課題曲を練習しないと…。
あー、ちょっとYouTube見てからにしようかな…。
ダメだ、この怠惰な性格は、オンラインになっても治らないみたいです。



自宅から通える良い教室がない人も、オンラインでギターレッスンが受けられる!