My Café
Floresta Blog.

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サントス・ドゥモン パリのエッフェル塔を一周した男

2022/09/10

1898年9月、飛行船サントス・デュモン1号が完成

ー前回の続きー

観衆の見守る中、見事に機体を空に浮かべたものの、

あえなく墜落!!

ところが、とっさにうまく身をかわし、ひらりと飛び降りたサントス・ドゥモンは傷ひとつ負いませんでした。

それどころか、むしろパリ市民の喝采を浴びる結果となりました。
当時、フランスでは、飛行船の開発奨励のためのレースが開かれていました。

コースはパリ郊外のサン・クールを飛び立ち、約11km離れたエッフェル塔を周回、その上、30分以内で往復するというものでした。

1901年、このレースに6号機で挑戦したサントスは見事優勝し、ドゥーチ賞を獲得したのです。

しかも、

サントス・ドゥモンは、この時の賞金10万フランの半分をパリの貧しい人々に寄付し、残りを飛行船のスタッフに与えたのです。

なんと、「男前!」

彼はなかなか、憎めない性格だったようで、数々の逸話を残しています。

たとえば、

サントスは、時に木に引っ掛かったり、ビルの壁に衝突したり、
また、パリ郊外の自宅からシャンゼリゼのアパートまで超低空飛行で「通勤」するなど、、、

あるときは、

高い木に引っかかっての修理中には、ブラジル皇帝ペドロ二世の娘のウー伯爵夫人から昼食が届けられたなんてこともあったそうです。

ちなみに、このウー伯爵夫人からは、墜落を防ぐお守りとしてゴールドのブレスレットが送られたそうです。
パリの人々から愛されていたのでしょうね。

知れば知るほど、サントス・ドゥモンという人物、
人間としての魅力に引きつけられます。

しかし、

栄光の後には、必ず影がつきまとうのが世の常、
そんな彼にもやがて、暗い暗雲が忍び寄ってくるのです、、、
ー次回へ続くー