My Café
Floresta Blog.

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サントス・ドゥモン 気球に乗ってパリの空を散歩する伊達男

2022/10/15

パリのエッフェル塔を気球でまわる

ー前回の続きー

話は前後しますが、

サントス・ドゥモンの父を失った悲しみは、幼いころからの夢である空への冒険の旅によって救われました。
まず彼は手始めに、気球の製作に着手しました。

 当時の気球は、1783年フランスのモンゴルフィエ兄弟が飛行実験に成功して以来、まだ操縦のできる段階にはなかったのです。

風まかせに飛ぶ気球は、気ままでのんびりしてはいるものの、空を思うままに飛んでみたいと思うサントス-デュモンにとっては少々物足りないと思っていました。

空は、自由で意のままに「散歩」ができる空間でなければならなかったのです。
 彼はすぐさま「操縦できる気球」すなわち飛行船の開発に着手します。

彼には父が残してくれた莫大な財産がありました。
いつもおしゃれで小粋な身なりの一見プレイボーイ風の伊達男、

高級店に出入りし趣味は自動車。
まず、彼は個人教師を雇って科学を学び、自動車の動力を始め飛行に役立ちそうなあらゆる物を研究したのです。

そして数多くの失敗や経験の中から、サントス・デュモンはある材料に着目しました。それは日本製のシルクと竹でした。

それまでの気球が200キロを越える重さのものが普通であったのですが、サントス・デュモンの気球は旅行カバンで持ち歩くことができたそうです。最初の気球は、もちろん、『小ブラジル号』と名付けられました。

彼には数々の逸話があり、たとえば、気球の中で食事をする感覚を身につけるために、食卓と椅子をワイヤーで天井からぶら下げた。

そして、天井が落ちると今度は高さが1.8メートルの食卓をわざわざ作ってそこで食事をしていたそうです。

また、「いまだ航行されざる大海へ!」のモットーが書かれた横断幕をたなびかせて実験を重ねる様子は、パリッ子達の目を引き、シャンゼリゼ通りやブローニュの森、エッフェル塔のまわりでの飛行実験はいつも大変な人だかりだったようです。

そして、彼はあることに挑戦します。
なんだと思いますか?
ー次回に続くー