おすすめ書籍紹介
2020/06/10
おすすめ書籍紹介
AIvs.教科書が読めない
子どもたち
AIvs.教科書が読めない
子どもたち
AIに仕事が奪われる時代が来る―という話は今でもよく聞きますが、2011年から「ロボットは東大に入れるか」を検証した「東ロボプロジェクト」の中心人物であり、数学者の新井紀子氏の著書、『AIvs.教科書が読めない子どもたち』を紹介します。
結果的に、ロボットは東大には入れないのですが、様々なデータの蓄積やディープラーニングの技術が進化し、すでにAIは、MARCHには、充分合格できる知識レベルとなっています。では、なぜ「東大」は無理なのか…。それは、「読解力」にカギがあります。そして、今の子どもたちの「読解力」も著しく低下しており、本来伝わるはずのメッセージが伝わらないこともしばしば。AIと同じように、「意味」を正しく理解できない子供たちが増えてきているのです。文字としてデータとして、そこに書いてあるままを読むことはできても、背景や意味までを解釈することはAIが不得手とするところです。
AIに仕事を奪われないためには、意味を理解する人材になる必要があります。「読解力」がないことで、こんなことも理解できないという事象が、様々な事例をもとに、紹介されています。いくつになっても「読解力」は養えます。AIに負けない人材でありたいものです。
著者:新井紀子
出版社:東洋経済新報社
AIvs.教科書が読めない子どもたち
著者:新井紀子 東洋経済新報社 2018-2-15