周年記念キャンペーン広告比較

2020/06/16

デザインから気づくこと
周年記念キャンペーン広告比較

昨年秋の2社の周年記念キャンペーンのパッケージ。
情報伝達の訴求力の違いが気になり、並べて写真に撮っていたので、改めて一考。

どちらも食品で、ある程度長期保存が効く「ラーメン」と、豆腐という「日配品」で、スーパーの売り場にこそ差はあるものの、100円前後の商品。


 
60周年の「ラーメン」のパッケージデザイン:キャンペーンの訴求力が高く、記載されている応募方法も簡潔で、オリジナル商品がほしいかどうかは別として、しっかり、「60周年のキャンペーン中だから買って応募してね!」というメッセージが、限られた広告スペースから伝わってくる。棚に立てて配置されても、なじみの商品名のスペースを減らしてでも、一番上の目立つ場所にキャンペーン<ダジャレ>コピーをレイアウト。応募方法も「レシートで簡単WEB応募」と簡潔。裏面にも応募方法がわかりやすく記載されているが、表面のQRコードから、購入時のレシートを握ってすぐに応募サイトにアクセスしてしまうはず。

キャンペーンのサイトでも、社長自ら、キャンペーンの抱き枕に思いを寄せて、いい意味でふざけてキャンペーンの盛り上げに一役買っていて、とても好感が持てた。
さすが老舗だ、地域に愛された商品だなと納得。

◆一方、40周年の「豆腐」:3段重ねの充填豆腐は、サイコロのような形状で、冷蔵陳列ケースに積まれて置かれることが多く、冷蔵ケースからはみ出すほど高く積まれることはないので、パッケージの上面しか、購入者の目にふれることはない。その上面には、「40周年」の記念ロゴは入っているものの、キャンペーンを実施していることは、手に取って側面を見ないと伝わってこない。

現金と、金券やお米など、「当たるといいな」という商品が設定されているのだけど、あいまいな写真やイラストのイメージが大きく、商品名がかなり小さい。ズバリこれでしょという実際の商品(たとえば「ルンバ」のような誰でも知っているけど持ってはいないもの)であれば、写真の訴求力が発揮されるところ、お米も金券も、何キロのお米なのかとか、いくらなのかの方に消費者は興味が湧くので、さほど写真を入れることの効果は期待できない。
そして、初見では、「レシートで応募」という事はわかったのだけど、はがきを用意しないといけないのか、WEBで完結するのか、まったくわからなかった。
また、「~応募」の表現が側面だけで「4か所」もある。「ホームページから応募」も「スマホから応募」も、「WEB応募」なら、一発なのだが、なんだかもどかしい。

キャンペーンサイトでも、「40周年」の感謝はあまり伝わってこず、商品応募の方法に終始する展開。無駄はないが、購入者がせっかくサイトに訪問するという機会を得たのに、用が済んだらさっさとページを閉じてしまうだろう…。

 
企業の規模までは確認していないが、「豆腐」のパッケージは、はっきり言って残念な広告だった。反面教師として、「伝えたいことをしっかり絞り込む」「ユーザー視点を忘れない」という気付きを得られたことには感謝しよう。



 
デザインから気づくこと
伝えたいことを絞り込む。
ユーザー視点を忘れない。
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