息子くんへ

一緒にいると、心がふっと温かくなるのはどんな人かな？

「この人といると楽しいな」「また会いたいな」って思うのは、どんな時かな？

先日、「ともだち１００人できるかな」って歌っていたね。
ｰ 一年生になったら ｰ

小学校に入学して、新しいお友達との出会いは、キラキラした宝物だね。

一緒に遊んだり、色々なことを学んだりする中で、きっと素敵な思い出がたくさんできるだろうな。

パパも小さい頃は、「友達がたくさんいる人はすごいんだ」って思っていた時期があったんだ。

でもね、大人になって気づいたんだ。

「たくさんの人に好かれる」ことよりも、「ありのままの自分を理解してくれる人がそばにいてくれる」ことの方が、ずっと心強く、温かい気持ちになれるって。

だから、息子くんには、無理をしてまで「ともだち１００人」という数字を追いかけてほしくないんだ。

「ともだち１００人」という目標に縛られて、本当は違うと感じているのに相手に合わせたり、我慢してしまうことがあるかもしれない。

「嫌われたくない」「仲間はずれにされたくない」って思う気持ちから、自分の素直な気持ちを隠してしまうこともあるかもしれないね。

それは、すごくもったいないことだよ。

だって、息子くんは世界にたった一人の、誰にも代わることのできない大切な存在だから。

周りの目を気にしすぎて、自分らしさを失ってしまうのは、とても苦しいことだと思うんだ。

もちろん、お友達を大切にする気持ちは、本当に素晴らしいことだよ。相手の気持ちを考えたり、困っているお友達を助けたりすることは、優しさの証だね。

でも、それと同じくらい、いや、それ以上に、息子くん自身の気持ちを大切にすることが一番大切なんだ。

友達は、数で測るものじゃない。

息子くんのことを心から大切に思ってくれる人、
息子くんが安心して「自分」でいられる場所をくれる人、
そんな人が一人でもそばにいてくれたら、それは何よりもかけがえのない宝物だよ。

自分の好きなこと、大切にしたい気持ち、ちょっと苦手なこと、そういう一つひとつを大切にしてほしいんだ。

誰かと同じじゃなくていい。

違うからこそ、息子くんは息子くんなんだ。

息子くんが「自分らしく」いられることが、パパにとっては何よりも嬉しいことなんだ。

心と心が通じ合い、息子くんを大切に思ってくれるお友達との時間を、ゆっくりと、じっくりと育んでいってほしいな。

数なんて気にしなくていい。

息子くんが一緒にいて心から楽しいと思える人、
息子くんの気持ちをそっと理解してくれる人、
そんなお友達が一人でも二人でもいたら、本当に幸せなことだよ。

パパは、息子くんがたくさんのお友達に囲まれることよりも、息子くん自身が「この人は！」と思える人と、深く、温かい絆を結んでいってほしいと心から願っているよ。

いつも、ありのままの息子くんが大好きだよ。

その笑顔が、パパの宝物だよ。