蒔かぬ種は生えぬもの
2022/04/15
良き種まけよ❕ この春に
荒れた河原(心)を整えて
良き種蒔けよこの春に
一粒万倍世の為に
良き種蒔けよこの春に
一粒万倍世の為に
・・・秋の黄金うるおして・・・
みどり萌える季節になりました。
あちらこちらに青葉の息吹がみなぎります。
庭先では木々の新芽とともに雑草も勢いよく育ち始めました。
今年もまた、草刈り作業の繰り返しで何度も大汗をかくことになるのでしょう。
草は刈っても刈っても、これでもかと言わんばかりに次々と勢いよく生えます。
草の種は冬場には土の中で眠り、春になると芽を出して秋までは伸び続けます。
伸びた草を引き抜いても刈り取っても、その作業のなかで種をまき散らすことになりますし、種をまけば必ずまた芽を出し生育します。
まかぬ種は生えません。
これは自然の法則です。
これは自然の法則です。
蒔く種の種類によって芽吹く植物の種類は決まり、付ける花や実の種類やその色や形なども決まってしまいます。
どうせなら雑草ではなく、誰が見ても美しいと思う花の種を蒔きたいものですね。
さてここで、話を私たち人間社会の日常の在り方に目を向けてみましょう。
私たちは日々の暮らしのなかで、さまざまな事象や事件などに出くわし悲喜こもごもの人生を送ることになります。
楽しいこと悲しいこと辛いことなど、さまざまな出来ごとに遭遇しながら幸せを感じたり不幸を感じたりを何度も繰り返すのが人生です。
波乱万丈の人生を生き抜く上で重要なことは、自分の身に降りかかる全ての事象において「たまたま」とか「偶然」ということは無いということを知ることなのです。
自分に理解できないこと上手く説明できない出来事を、「たまたま」「偶然」だと言って片付けていませんか?
全ての事象(結果)には必ず訳があり、それを引き起こす原因(種)があります。
そして、良い種を蒔けば良い芽生えがあり良い結果が実りますし、悪い種を蒔けば悪い芽生えがあり悪い結果が実ります。
これは誰が何と言おうと、自然の法則であり動かしようのない決まり事なのです。
善い行い(種)によって良い事象(結果)が生まれ、悪い行い(種)によって悪い事象(結果)を招くことになるのです。
ここで留意すべき重要な事項は、自分の善行を決して口外したり自慢しないこと。
口外することによって、せっかく蒔いた良い種も徳を積み上げることに繋がりませんし、いつまでも良い芽を出しません。
善行は周りの人に知ってもらいたくて、ついつい宣伝してしまいます。
逆に悪事については、人に知られないように黙って包み隠そうとする。
逆に悪事については、人に知られないように黙って包み隠そうとする。
植物の種は、土で覆わなければ芽を出さないのと同じなのです。
善行は決して自慢することなく、土で覆うように隠れて密やかに行うべきものなのだということ教えられます。
悪事はすぐに芽を出すが、善行はなかなか芽を出さないのが世の習いです。
自分で蒔いた悪い種は、自らの手で刈り取らねばなりません!
長い人生行路の旅、誰でも間違いを犯しますし悪事を働きます。
先ずは、自らの過ちに気づくことが肝心で、気づいたならば素直に謙虚に反省し世間に対して自ら白状することが大事なことと思います。
そして、誠の心をもって世の為人の為に善きことを黙ってコツコツと実行する。
これこそが積善積徳であり、良い芽が息吹く良い種蒔きなのではないでしょうか。
さあ一緒に
荒れた河原(心)を整えて
栄養ゆたかな土づくりをしましょう!
自分の手で選りすぐりの美しい種を播きましょう❕
一粒万倍の収穫の時を無事に迎えることを祈りつつ