歩を止めるな!ではなく止めろ。広がるな。

 登山をしていると、反対方向から歩いてくる登山者のグループと遭遇することがよくあります。
お互い気持ちよく笑顔で「こんにちは!」と挨拶を交わしすれ違う、そんな場面を想像してみてください。
とても気持ちの良い光景ですね。

ただここでふっと疑問が頭をよぎります。
登りと下りはどちらが優先なのだろうか?ということです。
結論は登りが優先になります。

理由は以下の通りです。
・登りは下りよりも体力的にキツイのでペースを乱したくない
・下りの方が相手に気付きやすく、すれ違い可能なポイントを探しやすい
・下りの人が動くことで落石を起こしてしまうかもしれない
・下りの人がバランスを崩し、登りの人にぶつかってしまうかもしれない。


そして避ける場所ですが、必ず山側に避けてください。
崖側に避けてしまうと、万一お互いがバランスを崩した場合に崖の下に滑落してしまう恐れがあります。

中には時間を測って登る登山者もいます。
我先にという意識が強くなると事故が起きやすくなります。
譲り合いの精神で余裕を持って登山を楽しみましょう。

 
 グループで登山をする時には1列で歩くのが基本になります。登山道は狭い幅の道が多いです。
1列以上に横になって歩いていると、
逆方向や後ろからくるペースの早い登山者が、
追い抜く際にすれ違いできず、迷惑をかけてしまいます。

小休憩を取るときも真ん中などで輪になったり、
邪魔になるような行為は慎みましょう。