書籍紹介「ヤクザの実践心理術 金融地獄編」
2020/06/14
おすすめ書籍
ヤクザの実践心理術
金融地獄編
道を究めた悪い奴らは怖い
□同書は「ヤクザの実践心理術」の著者が、続編でヤクザの金融ビジネスを詳しく書いた本。無料講座の推薦図書の一つであったものです。
□紹介当初は購入者が殺到して在庫なし、中古本もプレミアムが付くような状況でした。仕方なくプレミアム価格で買ってしまいました。
□到着日が遅かったので、もしかしたら無在庫販売していたのかと訝ったほどです。まあ、とにかく手に入れたので読んでみました。
ヤクザ(あるいはそれっぽい人)の金融ビジネスについては「ナニワ金融道」とか「闇金ウシジマくん」などで一般の人にも結構知られていると思います。この本は、ヤクザや企業舎弟の金融ビジネスで使われるやり取り(ノウハウ)とその裏側にフォーカスを当てた内容です。
◆例えば、闇金は出資法の上限金利を上回る高金利で貸しますが、本来違法です。でも彼ら(ヤクザ関係の人)は違法性を棚に上げて稼いでいきます。お金に窮した人に感謝されたり恐れられたりしながら稼ぐ術を知っているということです。
◆闇金融のいいお客さんに自己破産した人がいます。彼らはもう自己破産できないし、追い込みやすいからです。自己破産した人が返済不能になれば、無い袖の振らせ方は、
■若い男性であれば遠洋のマグロ漁船に売り飛ばされたり
■若い女性であればソープとか風俗で働かせたり
■中年の主婦であればデートクラブで働かせたり
■親兄弟がいれば立て替えさせたり
して回収するようなんです。多分凄い回収なんでしょうね。
とはいえ、自己破産というのは普通の人が多くやるのでしょうから他人事ではないです。気をつけましょう。ヤクザとの交渉では法律はあまり役に立ちません。巧妙な話術と脅しで法律頼みの人の頭を真っ白にしてしまうからです。開き直っても薄っぺらい法律知識では役に立たないということです。
◆ここで彼らの常套句をあげたいと思います。
「借りたら返す。これ当たり前チャイまっか?」
「すべては約束守らないアンタが悪い」
これは追い込みをかけられた時に必ず言われること。
最初の段階では、闇金融の常套句は「まず実績を」だそうです。これで最初10万円借りて、実績のため高利の返済をするのです。そして回数重ねると苦しくなるので借換とかするわけです。そうです。もう地獄に落ちてますね。最初の10万円が100万円、200万円になることもあるんです。借りた人は地獄ですね。
地獄に落ちた人は自分の境遇を認識できなくなります。それで少しでも親切そうな素振りに「地獄で仏」と思う人が多いようです。実は仏と見えた人はもっと酷い地獄の住人であるにもかかわらずです。地獄に仏なんかいるわけないじゃないですか。仏さまは天界で瞑想してますよ。
◆この本はこうしたことが多く書かれています。でも時々はヤクザも警察を恐れていること、警察に駆けこまれたら取り損ねることなども書かれています。それで開き直ろうとするのは危険です。金融ヤクザは甘くありません。あなたが再起不能のズタボロになるまで食い下がりますから。怖いですね。
◆この本の著者は本物のお坊さんであるとともに空手道場の館長でもあるんですね。なので、視点が公平なように思います。良い本ですが、窮した時に読んでも遅いです。なので、窮していない今のうちに読んでおくのが良いではないでしょうか。
著者:向谷匡史
出版社:KKベストセラーズ
□紹介当初は購入者が殺到して在庫なし、中古本もプレミアムが付くような状況でした。仕方なくプレミアム価格で買ってしまいました。
□到着日が遅かったので、もしかしたら無在庫販売していたのかと訝ったほどです。まあ、とにかく手に入れたので読んでみました。
ヤクザ(あるいはそれっぽい人)の金融ビジネスについては「ナニワ金融道」とか「闇金ウシジマくん」などで一般の人にも結構知られていると思います。この本は、ヤクザや企業舎弟の金融ビジネスで使われるやり取り(ノウハウ)とその裏側にフォーカスを当てた内容です。
◆例えば、闇金は出資法の上限金利を上回る高金利で貸しますが、本来違法です。でも彼ら(ヤクザ関係の人)は違法性を棚に上げて稼いでいきます。お金に窮した人に感謝されたり恐れられたりしながら稼ぐ術を知っているということです。
◆闇金融のいいお客さんに自己破産した人がいます。彼らはもう自己破産できないし、追い込みやすいからです。自己破産した人が返済不能になれば、無い袖の振らせ方は、
■若い男性であれば遠洋のマグロ漁船に売り飛ばされたり
■若い女性であればソープとか風俗で働かせたり
■中年の主婦であればデートクラブで働かせたり
■親兄弟がいれば立て替えさせたり
して回収するようなんです。多分凄い回収なんでしょうね。
とはいえ、自己破産というのは普通の人が多くやるのでしょうから他人事ではないです。気をつけましょう。ヤクザとの交渉では法律はあまり役に立ちません。巧妙な話術と脅しで法律頼みの人の頭を真っ白にしてしまうからです。開き直っても薄っぺらい法律知識では役に立たないということです。
◆ここで彼らの常套句をあげたいと思います。
「借りたら返す。これ当たり前チャイまっか?」
「すべては約束守らないアンタが悪い」
これは追い込みをかけられた時に必ず言われること。
最初の段階では、闇金融の常套句は「まず実績を」だそうです。これで最初10万円借りて、実績のため高利の返済をするのです。そして回数重ねると苦しくなるので借換とかするわけです。そうです。もう地獄に落ちてますね。最初の10万円が100万円、200万円になることもあるんです。借りた人は地獄ですね。
地獄に落ちた人は自分の境遇を認識できなくなります。それで少しでも親切そうな素振りに「地獄で仏」と思う人が多いようです。実は仏と見えた人はもっと酷い地獄の住人であるにもかかわらずです。地獄に仏なんかいるわけないじゃないですか。仏さまは天界で瞑想してますよ。
◆この本はこうしたことが多く書かれています。でも時々はヤクザも警察を恐れていること、警察に駆けこまれたら取り損ねることなども書かれています。それで開き直ろうとするのは危険です。金融ヤクザは甘くありません。あなたが再起不能のズタボロになるまで食い下がりますから。怖いですね。
◆この本の著者は本物のお坊さんであるとともに空手道場の館長でもあるんですね。なので、視点が公平なように思います。良い本ですが、窮した時に読んでも遅いです。なので、窮していない今のうちに読んでおくのが良いではないでしょうか。
著者:向谷匡史
出版社:KKベストセラーズ