サーブ&ボレーはなぜ消えたのか?
2020/06/06
おすすめ名著
『サーブ&ボレーはなぜ消えたのか?』武田薫著
テニスに見る時代の欲望
サーブ&ボレーは、テニスのプレースタイルの1つです。
昔からのテニスファンなら知っている、「ボルグ、コナーズ、マッケンロー」の3人が主に大活躍していた時代。
ボルグはトップスピンを駆使してパッシングに優れ、コナーズは低く速いフラット系でリターンが得意、マッケンローはサーブ&ボレーの超・攻撃型。
プレースタイルは、まさしく選手自身を表現するものです。
プレースタイルには、
①カウンターアタック
②ストローカー(守備型・攻撃型)
③サーブ&ボレー
④オールラウンド
があり、昔はどれかに属する選手が多かったです。
「ボルグ、コナーズ、マッケンロー」時代から「ベッカー、エドバーグ(サーブ&ボレー)」に変わり、その後、「サンプラス(サーブ&ボレー)、アガシ」になりますが、サーブ&ボレー型の選手はいたわけです。
そして、現代はジョコビッチ、フェデラー、ナダルがファンを大いに楽しませていますが、ラケットの進化とテニスのレベルが著しく向上し、オールラウンドに限りなく近づいています、
そのため、サーブ&ボレーがいつの間にかプレースタイルというよりは、1つの戦術という認識に変わっていきました。
そんなテニスの時代による変遷が丁寧に書かれています。
テニスの歴史があまり知らない方で興味がある方は面白いので、ぜひおススメです(^^
著者:武田薫
出版社:ベースボールマガジン社