親の身長から子どもの身長を計算する計算式は当てにならない

親の身長から子どもの身長を計算するという計算式があります。

男性 (父の身長+母の身長+13)÷2+2
女性 (父の身長+母の身長-13)÷2+2


結構この数式は見かけます。

このような計算式が出てくると大体の身長は予測できる、黙っていてもそうなると考えてしまうかもしれません。

ただこの計算式はどんどん合わなくなってきているように思えるのです。


 

計算式が合わなくなっている理由


この身長の計算式が合わなくなっている理由としては以下のようなことが考えられます。


・男性と女性を足して単純に割った計算式でしかない

この計算式は父の身長+母の身長をベースとしていて単純に足して2で割ったというような計算にしかなっていません。

さすがに単純に2で割ってそれが身長になるというのは安易に考えすぎです。遺伝情報であっても、どちらが強く入る等があるはずですし、きれいに2で割った身長になるなんてことはありません。


・親の身長より子どもの身長が高くなる式になっていること

この計算式を見ると男性の場合も女性の場合も計算結果の最後に+2cm
がついています。

これは世代間の差で今の人の方が身長が高いというような意味になってきます。
でも、これは高度成長期の時代の話であり、日本国内が戦後だんだんと豊かになり食生活が改善されてきた、食べものがなくて困る人が減っていったという時代の話です。

今ではむしろ子どもの方が親よりも身長が低いというような話も出てきています。実際に平均身長で測ってもこの20年間一切伸びていないどころか少しずつ縮んでいるというような結果まで出てきているのです。

常に身長は世代とともに伸び続けるのではなく、たまたま過去が伸びる時代だったというだけ。今現在今後伸び続ける要素は見当たらないため、+2cmというのも意味をなさなくなっています。


・実際にそうなっていない例が多すぎる

この計算式について実際の結果と照合したような例はあるのでしょうか?
実際の結果を見るとその計算式通りの身長になったという人はそこまで多くないように思われます。

親の身長が高いのに子どもは小さくなった。
親の身長は普通なのに子どもは背が高い。

このような例も頻繁に見かけますし、この計算式の信憑性は低く見えてしまいます。

遺伝を完全否定するわけではありませんし、両親ともに身長が高い人の子どもはやはり身長が高いという傾向はあるようには思えます。ただあくまで相対的な話であり、必ずしもそうなるわけでもなければ、計算式で簡単に導き出せるようなものでもないように見えます。


 

兄弟間でさえ身長は大きく異なる


この計算式を見ると両親の身長から子どもの身長は決まると読み取れます。
ですが、実際には兄弟がいた場合、その兄弟の身長はバラバラになりがちです。

兄弟で大幅に身長が違うなんてことも起こります。
計算式がそのとおりであればこのようなことが起こるはずはありません。

兄が165cmなのに弟が175cmなんて例も実際にあります。
このように見ると単純に計算できない要素が多くありそうです。

・遺伝といっても父母の影響範囲が単純に2で割れるものではない
・兄弟間でも異なるようにそのときによって遺伝影響範囲が異なってくる
・遺伝以外の成長要素がたくさんあり、異なる要素で身長が決まる

このようなことが考えられます。

兄弟がいた場合一卵性双生児でない限り、それぞれ異なる顔や体型になりますし性格も異なってきますので、最初から2で割るような計算式になるのがおかしいのかもしれません。

そして実際には食生活や睡眠・運動等が細かく影響してきてそれが最終身長に影響していそうです。


 

睡眠はしっかりと取った方が良い


子ども時代の睡眠時間によって身長が大きく変わるということが言われています。

この話にも諸説あって睡眠時間は関係ないという人もいれば22時には寝ていた方がいいという人もいます。

複数の説があって確実な答えは出ていないのですが、身長のことを考えるとなるべく早く寝る方が良いと考えられます。

身長が高くなった人の話を聞くと成長期のときにはよく寝ていたという声は良く聞きます。思いっきり夜更かししていたという人はあまり出てきません。

これも個人差が大きいのもので関係性がはっきりとわかるものではないのですが、成長ホルモンが睡眠時によく分泌されるということを考えてもたくさん寝ておいた方が可能性が出てくるというものです。

この時期に夜更かしして後で身長が伸びてこなくて、後悔するということもあるかもしれません。しっかりと寝られるときには寝ておくということは大事なのです。


 

食生活の差は重要


身長で差がつく要因で一番大きいものは食生活ではないかと言われています。
成長をするには栄養が必要で、その栄養は人それぞれ摂っている種類も量も違いますので差が大きく出てくるというのもわかります。

実際に日本でも平均身長は戦後から現代で大きく変わってきて、それは遺伝ではなく食生活の改善という要素が大きいとされています。

今現在は食べるもので困るという人は少なくなっていますが栄養バランスで問題がある人は多いはずです。好き嫌いがある人もいれば量を食べないという人、ファーストフードに集中して栄養のあるものをあまり摂らずにカロリーだけを得ているという人もいます。

このような例を改善していけば身長が伸びてくる可能性もあります。

身長を伸ばすには専門的なサプリメントを利用してみるというのも良い方法です。栄養に自信のない方、より伸ばしたいと考えている方はサプリメントも調べてみてください。



 

まとめ


ここでは「親の身長から子どもの身長を計算する計算式は当てにならない」というテーマで解説をしてきました。

冷静に考えてみればこの計算式で単純に決まるとは思えないことばかりです。ただし両親の身長が高いと子どもも高くなりやすいのは事実であり、逆に低いと伸びにくいということもあります。

あとは遺伝以外の伸びる要素をどれだけ頑張れるかということになります。
成長期でもなかなか伸びてこないという場合、他に身長が伸びることをしているのかどうか、問題のある生活を送っていないかをぜひ見直してみてください。


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